アメリカに住んでいるご家族やお友達がいる皆さん。現地を訪れたり、何かを送ったりする時に、どんなお土産を選べばいいか迷っていませんか?
この記事では、南カリフォルニア在住歴数年のライターが、自分や周囲の人たちの体験を元に、「もらって嬉しい日本土産」をご紹介します。
日本国内でも喜ばれるものから、アメリカ暮らしでの切実な「欲」を満たしてくれる品物まで…カリフォルニア在住の日本人が、本当に欲しい物とは?
買いに行く前に、希望を確認!
「アメリカに暮らす日本人に、日本のものを渡したい」。
そう考えてこの記事を読んでくださっている皆さん、まずは、ありがとうございます。
私も、アメリカにいる日本人として、いろいろな方の心遣いに助けられてきました。
ところで、記事を読み進めていただく前に、まずはお土産を渡す相手の方に「何か欲しいものはない?」と聞いてみてください。
気の置けない間柄であれば、きっといくつか希望を聞かせてもらえると思います。
…そしておそらく、リクエストされる品物の中には、日本ではあまりに身近で、お土産になるとは思えないようなものが入っているはずです。
例を挙げれば、衣類や下着(アメリカではサイズが見つからない人が多い)、女性用品(肌触りや性能が良い)、家庭用の常備薬(慣れたものを使いたい)、シャープペンシルの芯(アメリカであまり見かけない)、食品用ラップ(日本のもののほうが丈夫)、肌触りの良いティッシュ、など。
わざわざ個人輸入で取り寄せるのは大げさ、でも、本当は欲しい。
アメリカに暮らす日本人の頭の中には、そんな物のリストが常にあるようです。
では、相手の方が遠慮して答えてくれない時や、日用品ではないお土産もあげたい時には?
…ぜひ、ここからの記事を読んでみてください。
和洋折衷の味、カステラ!
ちょっと意外かもしれませんが、アメリカに暮らす日本人の多くは、お菓子に飢えています。
「甘いものなんて、アメリカにいっぱいあるんじゃない?」
そう思う方もいるでしょう。確かに、甘いものはたくさんあるのですが…甘すぎるのです。
アメリカ生活を経て日本に帰国した人たちの中からは、
「日本に帰国したらお菓子がおいしくて、アメリカにいる時よりも太ってしまった」
という声も聞くほどです。
そんな理由で、アメリカにいる日本人にとっては、とても魅力的な日本土産のお菓子。
定番の和菓子はもちろんですが、私が個人的におすすめしたい(そして、いただけたら嬉しい!)のは、「カステラ」です。
お菓子のお土産は、受け取った方が自分で食べるだけではなく、周りの人たちと分け合うこともあるかもしれません。
私の経験上、和洋折衷のカステラは、世界各国の出身者に大人気!
日本人以外のパートナーや同居人がいる人にも喜んでいただけるお土産です。
ちなみに、あんこの入った和菓子を贈りたい時は、相手の方の都合を聞いてからにしてみましょう。
アメリカでは豆類をお菓子に使う習慣がないため、たくさん贈ってもらっても、本人以外は誰も食べられない…という事態がよく起こるようです。
また、甘いものが苦手な方には、おかきや煎餅などがおすすめ。
お手頃なものは、現地のアジア系・日系のスーパーに売っていることもありますが、その分、専門店や地元の名店のものをいただく歓びは格別です。
揚げたものは油が酸化しやすく、保管状態によっては味がすぐに落ちてしまうので、もし購入するなら小さな食べきりサイズのものを。
技あり調味料で、いつもの食卓がレベルアップ!
和風の料理には欠かせない調味料、醤油。
最近は、日本食の普及に後押しされて、アメリカの一般のスーパーマーケットでもよく見かけるようになりました。
私も、煮物の味つけをしたり、野菜のおひたしにかけたりと、日本にいた時と同じように活用していますが、冷奴などのシンプルなおかずにかけるときには、ちょっと物足りなく感じることもあります。
(余談ですが、豆腐もアメリカでは広く流通しています)
さて、そんな時に、知り合いの方からもらって嬉しかったお土産が「牡蠣醤油」でした。
普段使っている食材に優しい香りと旨味が加わって、一段階…いえ、二段階上の味にレベルアップします。
魅力はなんと言っても、手軽に使えるのにちょっと贅沢な気持ちになれること、そして「和」を感じられること。
いただいたのはミニボトルだったので、瓶のままさっと食卓に持ち出しています。
持ってきてくださる方にとっても、小さな容器で運びやすく、値段も数百円と、負担になりにくいお土産なのだそうです。
風味豊かなだし醤油、塩こうじ、もろみ味噌などといった調味料も、アメリカ在住の日本人の方に喜ばれるのではないかと思います。
活字に飢えている人に…雑誌や文庫本
インターネットを通じて、国境を越えていろいろな情報が手に入る今の時代。
私も、日本のニュースサイトや雑誌の公式サイトなどをよくチェックしています。
でも、もっとじっくり文章を読みたい、お茶を片手にページをぱらぱらめくりたい…という時もあり、慢性的になんとなく「活字不足」を感じているような気がしています。
そこで、これからアメリカにいらっしゃる方へご提案。
もしお土産を渡すお相手と本の好みが近ければ、文庫本を2、3冊、あるいは雑誌を1、2冊、旅のお供に持っていくことをおすすめします。
読みたいものがあれば機内で読み、現地に着いたら、相手の方に手渡し。気軽なお土産として、きっと喜んでいただけるはずです。
雑誌の広告や、文庫本に挟んである新刊案内を眺めて、日本の流行を感じとる楽しみも。
日本のファッション雑誌は、アメリカ暮らしの中ではあまり参考にならない…という話を聞きますが、グルメ記事、ショッピング記事などが載っているものは、次に日本に帰る時の旅行ガイド代わりとして役立ちます。
女性の場合、美容・メイク特集なども、日本人の肌や顔立ちに合ったメイクやスキンケアを学べて実用的です。
お子さんのいるご家庭には、月刊・週刊のマンガ雑誌や、『小学◯年生』などの知育雑誌も良いかもしれません。
いろいろなマンガや記事が少しずつ載っているので、1冊を長期間にわたって楽しめるそうです。
お土産のポイントは「あったら嬉しい」
ここまで、具体的なお土産の案をいくつかご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
アメリカ国内を見渡してみると、場所によっては、日系・アジア系のスーパーが近くにあったり、日本の大型店が進出していたり…。質や値段にこだわらなければ、大抵のものが手に入る環境が整っています。
私の住んでいるカリフォルニア州南部も、アメリカの中では日本の品物が手に入りやすい地域の1つ。
どうしても必要なもの、最低限の「日本らしさ」を取り入れるために必要なもの(お米、醤油、味噌など)は、自分で買ってしまうことも多いです。
そんな中で嬉しく感じるお土産は、自分では買わないもの、日系スーパーでも手に入りにくいもの。
【なくても困らないけれど、あったら嬉しい】
これは、日本国内のお土産にも共通しているかもしれません。
日本から持っていくお土産探しには、こんなキーワードが役に立つと思います。
- ちょっと贅沢な○○
- 手の込んだ/気の利いた○○
- 日持ちのしにくい○○
例えば、インスタントのお味噌汁やお茶漬けの素は、手頃なものは日系スーパーで手に入りますが、フリーズドライや半生タイプの高級なものは、こちらではあまり見かけません。
食器やキッチン用品はアメリカでも手に入りますが、おしゃれな小鉢や高機能なビアタンブラーにはなかなか出会えません。
また、賞味期限の長い食品は日本からアメリカに輸入されていることも多いですが、数日しか日持ちしない日本製のお菓子は、誰かに持ってきてもらわない限り、アメリカではお目にかかれません。
まとめ
アメリカでの暮らしに、日本の楽しみをちょっと添える。
そんなイメージでお土産を選ぶと、贈られた方にとっても、贈る方にとっても、嬉しい体験になると思います。
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