今日は黒門市場をご紹介します。
黒門市場って、高級食材ばかり扱う敷居の高いイメージがありませんか?実際、ミナミの料亭などで出される高級食材は、黒門で仕入れていることが多いんです。それに変わりはないのですが、今では誰でも気軽に楽しめるように様変わりしているんですよ。
黒門市場の誕生は、200年以上にもさかのぼります。11代将軍 徳川家斉の時代ですので歴史ある市場と言えますね。魚商人たちが、各地から集い、魚の売買を始めたのが発端と伝えられています。その頃近辺にあった圓明寺というお寺の北東門が黒かったことから、黒門市場と名づけられました。
さて、入り口は何ケ所かあるのですが、すいている入り口から入って行きましょう。地下鉄日本橋駅から堺筋を南へ。3つ目の角を左へアーケードに入ると、黒門にしては意外と静かな通りの中、何やら人だかりが。
昨今の黒門市場の賑わいは、隣り合うこの2店なくしては語れません。
丸善食肉店さんとまぐろや黒銀さんです。
丸善食肉店さんは、名の通り精肉店ではありますが、店頭で神戸牛ステーキが名物。というのも、本店が神戸にあるのだとか。
まぐろや黒銀さんは、大間産のまぐろを良心的な価格で提供。イートインでは、大トロ、中トロ、赤身、ネギトロの4種を一度に味わえる限定20食の「三色丼」が人気。家庭用にはお持ち帰りできる刺身や、カマ肉の照り焼きなどもあります。
どちらのお店も中国人観光客でいっぱいでした。彼ら富裕層は、お金に糸目をつけず、セール品ではなく、一級品をまとめて買って行くのです。
昼を過ぎると、売れ筋商品はすべて売り切れ、ということも珍しくありません。できるだけ、早い時間に行くのがベターです。
何か軽くつまみたいのだけれど、丼でも肉でもないな。と、後ろ髪をひかれながら、黒門会の通りを北上します。
ちなみに、黒門市場は、通りに名前がつけられていません。ブロック毎に名前がついています。黒門会、親栄会、日二会、長楽会など。
詳しい地図を見ながら進むと便利です。
http://www.kuromon.com/ml-skins/web/images/map/map.pdf
左手には、鮮魚店が密集しています。
店頭では、選んだ海産物をあぶってその場で食べられるお店が多く、観光客で溢れかえっています。ふらっと買い物に来た近所の人が入れる隙は、あまりありません。メニューも中国語で書かれていて、中国人のお客さんが多いのだということが、見てとれます。
右手には、カウンター5席のカレー専門店パジャマラマさん。
スジネギカレー、炙りカルビカレーなど魅力的なメニューが目に入ってきます。濃厚そうなカレールーのスパイシーな香りも。
有名なてっちり浜藤さんが見えてきました。大きな提灯がランドマーク的役割ですね。
そのすぐ右手にダイワ果園さんがあります。高島屋や近鉄などの百貨店に支店をもつ青果店の本店です。
界隈では珍しくスイーツを扱っておられる、ほっトスポットです。店頭でいただく生ジュースは、青果店ならではの新鮮さ。こちらでマスクメロンのジュースをいただいてみました。暑さの中、乾いた喉にジュワーと染み込む自然の甘味がたまりませんでした。ごちそうさまでした。
ダイワ果園さんの向かいには、食品スーパーが並びます。この周辺が黒門市場でも一番混雑する地点といえるでしょう。
さらに北上し、次の角を右に曲がります(長楽会)。
ありました、オープンなお寿司屋さんが。魚竹さんです。
ビールもサイズを選べ、小なら250円。女子の昼飲みにはピッタリです。
カウンターの中には、お祝いのお花がたくさんです。どうやら新しくオープンしたお店のようです。様子をうかがうと、板前さんが「どうぞどうぞ」とにこやかに迎えてくれました。
メニュー表を見ながら選んでいると、ネタのケースも見てねとお声がけが。カンパチが、どうも美味しそうです。
ビール(小)と、かずのこ、イクラ、カンパチを注文。
イクラの粒々は、一つ一つ張りがあり大きいんです。軍艦ではなくスプーンの上に載せてあるので、女性でも1口で食べやすくなっていますよ。
カンパチも、予想通り脂がほどよくのっていて、歯ごたえもよく美味でした。牡蠣などの貝類も焼いてくれます。
にぎりはすべて1皿250円。明朗会計は嬉しいですね。
3皿とビールで950円。ちょっとだけ食べたいという時にぴったりのお店を見つけてしまいました。
今回は観光客の多さに驚きました。ただ、前述しました通り、敷居は格段と低くなっています。買い物に食べ歩きに、これからはもっと気軽に寄れそうですね。
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