大行列の絶品!カリフォルニア「Phil’s BBQ」

アメリカ

人気店に行列ができるのは日本だけ?いいえ、美味しいものを並んでも食べたいのは、アメリカの人たちも同じです!

カリフォルニア南部に数店舗がある「Phil’s BBQ(フィルズ・バーベキュー)」も、大行列ができる名店の一つ。濃すぎない、甘じょっぱい味付けのバーベキューポークは、日本人の口にもぴったりです。

現地在住のライターが、並びに並んでたどりついた、Phil’s BBQ 店内の様子をレポートします!

この行列は、いったい…

ある日の昼下がり、少し遅めの昼食をとろうとしていた私に、アメリカ人の友人がある店を紹介してくれました。

「『Phil’s BBQ』には行ったことある?並ぶけど、美味しいよ!ランチタイムのピークは過ぎてるから、もしかすると、普段より早く入れるかも」

Phil’s BBQ(フィルズ・バーベキュー)は、カリフォルニア南部のサンディエゴ周辺に数店舗がある、バーベキューチェーンだとのこと。

友人の話では、別の日本人の知り合いを連れて行ったところ、とても気に入って食べていたそうです。

そこで、さっそく友人の車で Phil’s BBQ の店舗に向かってみました。

私たちが訪れたのは、サンディエゴの中心部に近い「Point Loma(ポイント・ローマ)」店。

家族連れに人気の、テーマパーク型水族館「Sea World(シーワールド)」や、ホエールウォッチング船・釣り船などが出港するマリーナがあるエリアです。

複数の飲食店が並ぶ敷地内に、Phil’s BBQ の店舗もありました。入り口とは反対側に車を停め、建物をぐるりと周って入り口に向かおうとすると…

そこにはなんと、店の建物を半周するほどの行列ができていたのです。そして、頭上には、「2時間45分待ち」と書かれた看板が…。

「うわっ、これはいつもより長いよ!悪い、また次回だね…」

後からわかったことなのですが、その日はサンディエゴで開催されるコミック・アニメの大型イベント、「ComiCon(コミコン)」の期間中。

確かに、振り返ってみると、アニメやマンガのTシャツを着ていた人、バックパックにキャラクターのキーホルダーをぶら下げている人たちが多く並んでいました。

友人の話では、普段の待ち時間は1時間ほど。

行列自体が店の名物のようになっていて、その様子をウェブ中継するカメラが設置されているそうです。

 

開店直後に再チャレンジ

「2時間を超えるのはさすがに辛い。でも、1時間なら並ぶ価値がある!」

そう熱弁する友人に説得され、別の日にPhil’s BBQを再訪してみました。

11時の開店直後を狙って、現地へ。

駐車場に停まる車のナンバープレートを見ると、国境を超えてメキシコからやってきた車や、他州ナンバーの車も多いようです。

家族連れが車を降り、Phil’s BBQ の入り口を目指しています。

私たちもそれについていくと…すでに行列ができ始めていましたが、初回の長蛇の列よりは明らかにマシ。

「45分待ち」の表示を見ても、「なーんだ。すぐじゃないか」と思えてしまうところが、人気店の怖さかもしれません。

今回は、別の友人も誘って3人で挑戦。並んでいる間は話をしていたので、さほど苦にはなりませんでした。

ただ、真夏の時期は、店舗の外で待つのは厳しいかもしれません。行列の先頭部分に到達すると、やっと屋根の下に入ることができます。

入口付近では、行列を中継するカメラも発見しました。

公式ウェブサイトの店舗案内ページhttps://philsbbq.net/phils-bbq-locations.html)で、その様子を見ることができます。

現地のランチタイム、ディナータイム(日本時間の朝6〜8時頃と、お昼12〜14時頃)にページを覗いてみると、大行列の様子が見えるかもしれません。

 

いよいよオーダー!

Phil’s BBQは、屋外BBQのように自分で焼くのではなく、レジでオーダーして、出来あがったらカウンターに取りに行く、ファストフードに近い方式です。

店内だけでなく、入口付近にもメニューが掲げてあり、事前にオーダー内容を考えておくことができます。

Phil’s BBQの名物は、リブポークを使った「Baby Back Rib」。

私たちは、サイドメニュー(smallを2種類、またはlargeを1種類)がついてくるセット、「Baby Back Rib Dinner」の中から、真ん中のサイズの「Half Rib Dinner」($13.99)を選びました。

サイドメニューは、「French Cut Fries」(=フライドポテト)のlargeを選択。

そこに、単品のバーベキューチキン「BBQ Chicken: Half Chicken Only」($7.79)と、オニオンリング($4.29)を足して、3人分の昼食としました。

店内に入ると、火をモチーフにした装飾や、お土産(BBQソース、Tシャツなど)が並んでいて、ワクワクした気持ちに。

突き当たりのレジでオーダーと清算を済ませると、呼び出し用の機械を渡されます。空いているテーブルを探して席に着き、呼び出しがあるまで待ちます。

 

待ちに待ったBBQは、確かに美味!

席に座ってしばらく待つと、呼び出し用の機械が、料理ができたことを音と光で知らせてくれます。

機械を持ってカウンターに向かうと、ハーフサイズといいながらも大きなリブポーク、ふっくら・サクサクの仕上がりのフレンチフライ、そして、程よい大きさのチキンを渡されました。

ちなみに、Phil’s BBQ での食べ方は「手づかみ」が基本です。

手洗い用のシンクやトイレがありますので、事前に手を洗っておきましょう。

「せっかく洗った手で、トイレのドアノブに触りたくない…」という方も、ご心配なく。

Phil’s BBQのトイレのドアには、洗った手を汚さないための、特別なフックが取り付けられています。

このフックに腕を引っ掛けて手前に引くと、手でドアノブに触ることなく、ドアを開けることができます。

座席にはペーパータオルのロールが置いてあり、ソースのついた手を拭くことができます。

では、いよいよその味を試してみましょう。

Baby Back Ribと、サイドディッシュのポテト。ポークリブは、見た目のインパクト大ですが、しつこくなくて食べやすい、止まらない味!

まずはポークから。ひとくち食べて感じたのは、「しつこくない」ということ!

一般的に、バーベキューソースを使った料理は美味しいのですが、味が濃すぎて、すぐ飽きてしまうことも多いもの。

しかし、Phil’s BBQのソースは、見た目に反して味が濃すぎず、肉そのものの下味も強すぎないので、その後も次々と手が伸びてしまいました。

チキンは、ポークに比べて少し甘めに感じました。味付けや食感に変化があるので、ポークのお供に良さそうです。食欲旺盛なグループなら、さらにビーフを加えても良いかもしれません。

ポテトは適度な細さと軽さで、サイドディッシュとしてぴったりです。オニオンリングも、衣がサクサクでした。

コールスローやベイクドポテトなど、次回は違ったサイドディッシュも試してみたいと思います。

 

これだけ食べて、お値段は一人10ドルほど。外食が高いアメリカで、この価格帯で美味しいご飯が食べられるのは魅力的です!

記事をご覧の皆さん、こちらに来ることがあればお試しください。

 

お役立ち情報

長時間並ぶのは嫌、だけどこの味を食べてみたい…という方には、持ち帰り(To Go)がおすすめです。To Goの列は、店内で食べる「Dine in」の列とは分かれていて、待ち時間がずっと短いのです。

予約をしておけば、さらに効率アップ。ピクニックやランチパーティーなどに活用してみてください。ちなみに、大規模なパーティー向けには、ケータリングも行っているそうです。

Phil’s BBQの店舗は、サンディエゴを中心とした南カリフォルニア地域にあります。

店舗情報は、公式ウェブサイトの「Location」ページ(https://philsbbq.net/phils-bbq-locations.html)をどうぞ。

公式ウェブサイトでは、メニューを見たり、オンラインショッピングでソースなどを購入したりすることもできます。

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