カレーの聖地として知られる裏タニヨン。文字通り、谷町四丁目の裏手が発祥となって
はいるのですが、昨今では谷町筋の南北に大きく広がりつつあります。今回は、天満橋から谷町6丁目に南下して、気になる3店をご紹介します。
スタンドgu-te
スタンドgu-te(グーテ)は、天満橋の駅ビル パナンテ内にあるカレー屋さん。
福島の名店 和印食堂gu-teの2店舗目として、3月にリニューアルしたばかりのパナンテに、新規OPENしました。
スタンドとありますが、立ち飲みスタイルではありませんのでご安心を。
カレーメニューは、ダルトリトンキーマカレー(880円)、スパイス欧風カレー(880円)の2種。
どちらも味わいたいので、あいがけ(1000円)をお願いしました。
出てきたのがこちら。
トッピングはお願いしていないのに、何か揚げ物が2本。どうやらランチタイムのサービスのようです。揚げたてでアツアツ、中もふわふわで美味しいクリームコロッケです。
左のスパイス欧風カレーには、煮込まれたお肉がゴロゴロっと。一口目、ほんのりした甘味を期待していましたが、よい意味で裏切られます。スパイス感が前面に来て、後から来る玉ねぎの甘味にホッと。とろみ少なくサラッとしたルーです。クリームコロッケはこちらのカレーとよく合いますね。
ダルトリトンカレーは、見るからに辛そう。レモンスライスとパクチーがたっぷり乗っています。飛魚や鯖の出汁を使用しており、しっかりと魚介の風味が感じられます。パクチーとの相性もバッチリです。ダル(豆)トリ(鶏)トン(豚)カレーということで、細かい具材もたくさん入っています。スパイスは一部丸ごと入っていてワイルド。スパイスと和風のコンビネーションが美味です。
ごはんが多めの盛り付けですので、男性でもおなか一杯になることと思いますよ。
スタンドgu-te
大阪市中央区天満橋京町1-1 パナンテ内
06-6585-0810
GCurry
次は谷町四丁目にあるGCurry(ジーカリー)。界隈のランキングでも常に上位のまんねんカレー、バビルの塔、ゼロワンカレーとは目と鼻の先。まさに裏タニヨンのど真ん中、ハードルの高い一角に誕生した新店です。
角地にあってよく目立ちます。立地は良いですね。
カウンター席のみで10席もない小さなお店です。
カレーの種類は3種類。牛すじGカレー(650円)と具材が日替わりのグリーンカレー(750円)、そして限定10食のローストビーフカレー(1000円)。
牛すじGとグリーンカレーのあいがけ(1000円)をいただきました。
フライドオニオンや、野菜のピクルスが添えられて、カラフルで豪華です。
牛すじGカレーには、国産牛、国産の玉ねぎを使用し、ルーは20種類以上のスパイスをブレンド。3日間熟成させたルーには深い辛味が感じられます。
日替わりのグリーンカレーの具材はタケノコ、菜の花、キクラゲと和風なテイスト。春らしいトッピングで、ココナッツのマイルドな口当たりですが辛い。
トッピングは、アジフライ(100円)やビッグミンチカツ(250円)などの揚げ物のほか、大分産のブランド卵 龍のたまご(100円)など豊富に用意されています。
ルーは辛めですが、物足りないという強者のために1G、2G、3G、GODの域と4ランクの辛さ設定が準備されていますよ。
GCurry
大阪市中央区徳井町2-1-15
電話:非公開
アララギ
3軒目は、谷町6丁目のアララギ。長堀通り沿いにある、懐かしい商店風のテントが目印。
その商店の引き戸をガラガラと開けて入ると、何ともノスタルジックな空間が広がります。
カウンター奥の座敷席も、ほっこりした雰囲気です。
ランチメニューは、ツナとチーズのほうれん草カリー(850円)、バターチキンカリー(850円)など、7種類から選べます。ちびっ子カリー(500円、大人は830円)もありました。
ひよこ豆入り豚肉のキーマカリー(830円)をオーダーしました。
銀色のプレートは、インドやスリランカの雰囲気を感じさせてくれますよね。
こちらのプレートもカラフルで、たくさんのお野菜が摂れるように工夫されています。
キャベツのカレー炒め、赤玉ねぎのピクルス、大豆のピクルス、そして何か味噌のようなものが添えられています。
お肉たっぷりのキーマカレーは辛くて、とてもよい香り。スパイスカリーとパクチーって本当に合うと思うんです。最初はカレーとライスでいただいて、次はおかずもごちゃ混ぜにしていただいたりと、食べ方はお好みで。お味噌はかなりスパイシーで、辛味好きな方にはたまらないかも。
+100円でチャイかラッシーを追加できます。アイスチャイをいただきました。黒蜜で甘さを足して、お口のクールダウンにちょうどよい甘さに。
こちらでは、カレーだけでなくベトナム料理もいただけます。毎週火曜日のランチは、ベトナム料理のスペシャルプレート(1000円)のみ。日替わりのベトナムおかずが楽しめますよ。
アララギとは、赤いかわいい実をつける植物の名前なんです。そしてアララギとは、明治~昭和初期にかけて刊行されていた短歌雑誌の名前でもあります。シンプルかつクールな接客でしたが、カレーやインテリア含めて、雰囲気のある素敵なお店でした。
アララギ
大阪市中央区谷町6丁目18-28
06-6764-1238
それぞれのお店に、オーナーさんの趣味やカレーへのこだわりが見られます。大阪のこのカレー熱はいったいどこまで続いていくのでしょうか。ますます見逃せません。
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