ガーデン街道の代表的存在!帯広「真鍋庭園」を訪ねてみた

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北海道には道北の大雪山から富良野、そして道東の十勝地方を結ぶ全長250㎞の街道「ガーデン街道」と呼びます。この街道には北海道を代表する美しい8つのガーデンが存在し、そのうちの1つが帯広市内にある「真鍋庭園」です。今日、観光客も増え始めている同庭園に初めて訪れてみました。

 

帯広中心部にある広大で雅な個人庭園

道北から道東まで広範囲に広がるガーデン街道。8つのガーデンは、「大雪の森ガーデン」(上川町)、「風のガーデン」(富良野市)「上野ファーム」(旭川)、十勝地方は「十勝千年の森」「十勝ヒルズ」「六花の森」「紫竹ガーデン」、そして今回紹介する真鍋庭園です。

真鍋庭園はJR帯広駅からバスで約10分、西4条39丁目下車、徒歩5分です。帯広市街地南端にあり、庭園の中でアクセスが一番良いのも訪れた理由です。また、バスの往復チケットと入場料金、ショッピングの割引クーポンが合わせたセット券が1000円(通常入場料大人800円)で販売していたので、バス利用の方は割安です。

真鍋庭園は実は個人の庭園ですが、広さ約2万5000坪を誇り、そして日本初のコニファーガーデンとして知られています。

コニファーとは細長い張りのような形をした針葉樹の総称です。園芸ではヨーロッパ、とくに北欧から入ってきた地植えに適した針葉樹のことを言うとか。皆さんご存知のクリスマスツリーもコニファーが使われているのです。また、寒冷地となる北海道は針葉樹が育つには適した土地、土壌なのでしょう。樹木生産者「真鍋庭園苗畑」が昭和41年(1966年)から運営を開始し、3つの日本庭園、西洋式庭園、風景式庭園で構成されています。

ルーツは明治29年、香川県から開拓のため移住しました。開拓第3世代が日本庭園、風景しき庭園の基礎を作り、4世代目が輸入樹木を駆使し、西洋庭園を拡張します。第5世代が樹木生産販売、見本ガーデンの運営を行っています。

 

日本でも珍しい、自然を生かした庭園

ガーデンに入ると、本州などの箱庭的雰囲気のある草花を中心とした庭園とは明らかに異質だと感じます。

コニファーを中心とした、まさにヨーロッパ的な雰囲気を醸し出しています。庭園というより、美しい森といった印象です。開拓前の地形や自然の名残を残しながらも、樹木の酒類、数を増やしていき、今や数千種類、約100万本という大スケールの庭園となりました。開拓前から同地に住んでいるエゾリスも運が良ければ姿を現してくれます。

何かおとぎの国に入ったような感覚に襲われていましたが、入り口から入ってまもなくして、日本庭園が姿を現しました。日本庭園には大きな鯉の池があります。

庭園の創建期から存在する池は地下350mからの地下水が湧き出ていて、真冬でも凍結することがないとか。

鯉には餌の販売機もあり、餌やり行うこともできます。色鮮やかな鯉たちが寄ってくるのは圧巻でした。

池の向こうには日本式建築物の「真正閣」がアクセントとなっています。

真正閣は明治44年、当時の皇太子(大正天皇)が北海道行幸に合わせて、帯広市に建築された御在所です。戦後は米軍進駐軍の宿舎や市の公民館として姿を変えてきましたが、昭和37年に解体が決まった際、真鍋家が買い取り現在命に命名し。現在地に移築しました。北海道の歴史的建造物が残っているのはうれしい限りです。

 

複雑な地形に繊細さとスケールの大きさを感じる低園

日本庭園を過ぎると、雰囲気はまた打って変わって北欧風の雰囲気になります。

ヨーロッパガーデン内にある「赤屋根の家」です。昭和52年に先代が当時の住居用して建築した木造家屋。オーストリアのチロルハウスをモデルにし、自己所有の山林からの木材を使用しています。

帯広市内にいながら、庭園というより、ともすると森林散策をしているような錯覚に陥ります。しかし、そこには日本独特の伝統技術と、新しい植物の導入により変化拡張を続ける真鍋家の意欲を感じますね。

庭園内の各地には欧風や和風の東屋があり、広い園内でも休息を取りながら散策できる気遣いもしてくれています。

ヨーロッパガーデンをひとまわりすると、高さ6.5mの展望デッキがあります。デッキ上から見る景色は、庭園の形状や配置、配色に気付かされます。

デッキ上から見た光景です。そのスケール感が分かるかと思います。このスケールの大きい庭園を樹木生産、デザイン、造形、管理をすべて自社行う、国内唯一の植物見本園となっているのも、評価が高い理由です。デッキは開園前から自生していた白樺を生かしたデザインが施されています。

展望デッキの横には「オリビンの滝」と呼ばれる人口の滝が流れています。オリビンとはカンラン石という鉱物岩です。ペリドットと呼ぶ宝石名でも知られています。元は平坦だった土地を人為的に造成し、日高山脈のアポイ岳で採取されたカンラン岩を用い、石積みの限界である8mまで積み上げています。水は札内川の伏流水を循環。季節により水量が変わり、飽きさせない光景が年間を通して見られます。

オリビンの滝を過ぎると、エリモシャクナゲの群落とストローブ松の森に癒されます。ストローブ松は北米東部原産の常緑針葉樹で北海道でも育つ林業用樹木として輸入されました。昭和初期に同地に植えられ、庭園の基礎を築きました。森の中にはニジマスの池など大小3つの池があり、鳥見小屋などがあります。

森の池のほとりには「リスの教会」と呼ばれる小さな鐘を備えた教会風の建物も。時期が良ければエゾリスにも出会えるかもしれません。

池と池の水の流れをつなげるS字の滝です。起伏に富んだ庭は散歩にもピッタリです。園内は犬などペット同伴も可能ですよ。

写真はリバースボーダーガーデンです。通常のボーダーガーデンは奥行きのがある植栽を鏡合わせのように左右対称にする庭園洋式ですが、真鍋庭園では同じ属酒の植物でも色違いの品種を向かい合わせにした整形式庭園で、紅葉と相まってカラフルな色合いが心を和ませてくれ、メルヘンチックな気分になります。

こちらは、庭園一般公開50周年を記念して新規に作成した「モンスターガーデン」です。ここでは枝垂れ(しだれ)と呼ばれる、垂れ下がるような樹形をヒントに「芝生からモンスターが動き出す」というコンセプトに、様々な形で枝垂れている樹木が、モンスターや怪物に見える、子供も喜びそうな遊び心あふれる庭園です。

観賞する位置によって、恐竜や何かの動物に見えてしまいます。ここまで来ると、庭園の出口も近いです。ガーデンセンターでは、庭園に植えられている植物や、国内では入手困難な新園芸品種、ガーデニング道具、資材などが販売されています。

その奥にはカフェもあり、道産ミルクのソフトクリームや軽食を楽しむことができます。

 

まとめ

個人業者が整形した庭園とは思えない広さとスケールは想像以上でした。まさに広い北海道に長年根付いてきたからこそ、これほど見事な庭園となったという印象でした。近年はアジアの観光客にも人気が出てきていて、ガーデン趣味がない方でも楽しめ、庭園という箱庭的な概念が覆されると感じました。季節によって変化もあるでしょうし、帯広市内からアクセスも良いので、十勝観光に来たら訪問しても損はしませんよ。

 

▽スポット情報

真鍋庭園

住所:北海道帯広市稲田町東2線6番地

TEL:0155-48-2120

URL:http://www.manabegarden.jp/

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