ドリカムの聖地!?十勝・池田ワイン城を訪ねてみた

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農業王国であり、酪農王国でもある北海道。そして今や、日本を代表するワイン生産地のひとつとなりました。その草分け的存在が、「十勝ワイン」の十勝地方の池田町です。そして池田町といえば「池田ワイン城」(池田町ブドウ・ブドウ酒研究所)です。観光スポットでも人気の、十勝ワイン生産の拠点を訪ねてみました!

 

ドリカム吉田美和の出身地である池田町

池田町は、札幌から東南へ約200㎞、十勝地方の中心都市、帯広からは約20㎞東の人口7000人弱の小さな町です。そして池田町といえば、ワイン、ワイン城と言われるほど道産子にはなじみの街として知られています。そして池田町は、ドリームズ・カム・トゥルーのボーカル吉田美和の出身地としても知られるようになりました。

ワイン城はJR池田駅から徒歩5分というほど近い、小高い丘の上にあります。ワイン城は町営のブドウ・ブドウ酒研究所で、昭和38年(1963年)から稼働。建物が中世ヨーロッパのお城の雰囲気があることから「ワイン城」の名で親しまれるようになりました。ワイン城は地上4階、地下2階となっています。地下1階が見学入口となっています。

ワイン城の南斜面には、ブドウ展示園が広がっています。ここでは、池田町だけのブドウ品種「清舞(きよまい)」「山幸(やまさち)」が植えられています。

小高い丘陵にあるため、ブドウ畑の向こうに広がる、広い十勝平野の景色は北海道らしく観光客の目を楽しませてくれると思います。

 

ブドウとワイン生産までの苦闘の歴史

池田町の「十勝ワイン」がここまで有名になるには苦闘の歴史がありました。元々、寒冷地で北海道でも極寒の地である十勝地方ではブドウは生産されていませんでした。昭和27年の十勝沖地震がおこり、追い討ちをかけるように翌年から2年連続して冷害による凶作に見舞われ町の財政は壊滅的状況になりました。当時の町長は「池田町の山野には秋には山ブドウが実る。寒冷地の池田でもブドウ栽培ができるはず」とブドウ生産を奨励。傾斜地が多い池田町の未利用の土地も生かそうということになりました。昭和35年、町内の農業従事者の若者26人によりブドウ愛好会が結成され、昭和38年、果実酒類試験製造免許を獲得し、国内初の自治体運営によるワイン醸造を手掛けはじめます。それがワイン城の前身です。

1階の展示コーナーでは、そのブドウ、そしてワインの生産までの歴史、現在の取り組みなどを知ることができます。まず、池田町は自生する山ブドウで果実酒を作れないかと考えました。すると、同町の山ブドウは、アムール川流域に自生し、ワイン醸造に適している「アムレンシス」の亜種であることがわかりました。現地では幻のワインと呼ばれる、山ブドウを使用した「十勝アイヌ山葡萄酒」は昭和39年の国際ワインコンクールで銀賞を受賞しました。

先述したように、十勝は国内有数の寒冷地であり、通常のブドウ栽培では育ちません。そこで、「セイベル13053」という品種を用い、果房も密着し、豊産性の赤ワイン品種「清見(きよみ)」を5シーズンかけ誕生させました。この清見は、冬期間をブドウを土に埋めることで、寒さと乾燥からブドウを守ります。ですが、春にはこの土を取り除かなければならず、栽培を広める上で障害となっていました。そのため池田町は清見と寒さに強い山ブドウを交配することで、耐寒性が高く、なおかつワインとして高品質なものを造れる品種の開発を始めました。そして誕生した代表品種が「清舞」と「山幸」です。現在、池田町で醸造されているワインは「清舞」「山幸」「清見」を中心にほか、山ブドウなどが使用されています。ただし、白ワイン用のブドウはさすがに十勝では生産できず、北海道最大のブドウ産地である、北海道西部の余市町産を使用しているとのことです。

 

試飲もできるショッピングコーナー

展示室の隣は、各種の「十勝ワイン」や地元十勝の特産品が販売されている広いショッピングコーナーです。

こちらには、無料試飲コーナーと有料試飲コーナーが置かれ、気軽に十勝ワインを楽しむことができます。

この日の無料試飲は十勝トカップ白ワインです。軽快な酸味が心地よい、初心者の方でも飲みやすいワインとなっていました。

無料試飲の樽の向こうはガラス張りで、年季の入った、今も使用されているブランデー蒸留器が印象的です。

ブランデーはワインを蒸留した果実酒で、池田町では昭和39年(1964年)から生産を行っています。有料試飲は、専用のカウンターがあり、3杯の試飲で700円というリーズナブルさで人気です。

バーカウンターにはソムリエの男性がいて、色々と説明や呑み方をアドバイスしてくれながら飲むことができます。

筆者は3種とも赤ワインを試してみました。写真左から「シャトー十勝」という清見、山幸などのブレンド品種、中央は清見、右は山幸です。左から右にいくにつれてボディが太くなっていきます。特に山幸のは野生の花のような香りと奥行きのある渋みと酸が印象に残りました。また、飲む前にワイングラスを回して、ワインを空気に触れさせるようにして飲むと、ワインの旨みやコク、香りに深みが出てくるとソムリエさんに教えていただきました。

ショッピングコーナーにはもちろん、ワイン城限定商品も販売されており、ワイン好きはもちろん、お土産にも良いでしょう。

地下2階には熟成室があり、樽熟成や瓶熟成のワインが寝かされています。

この樽熟成されているワインは商品になるのを待ちながら樽の中で美味しさを増していきます。ワイン城の2階は、セミナールーム3階事務所で、4階レストランになっており、ワイン城からの風景を眺めながら十勝牛など、旬の食材とワインを楽しめます。

屋上は展望広場となっています。

十勝平野の広々とした風景、その向こうにははるか日高山脈が見られます。北海道らしい雄大なパノラマの眺めは圧巻ですよ。

ワイン城の裏側には駐車場とワイン工場があり、瓶詰め作業を眺められます。

 

ドリカム展示館も楽しめる

池田町はドリカムの吉田美和の出身地ということを前述しました。このワイン城敷地内には、「DCTgarden IKEDA」という展示館があり、ドリカムのコンサート衣装ほか、様々なアナログのアーカイブ(資料)を保管展示し、訪れる方が楽しめるSTORAGE(倉庫)として開館しています。

残念ながら館内の写真撮影はNGですが、グッズ販売や吉田美和のオリジナルライブラリーもあり、興味深い内容です。ワイン城では毎年10月初めに「十勝ワインまつり」が開催され、ワイン飲み放題のほか、十勝牛の丸焼きなどが名物となっています。一昨年、ドリカムがワインまつりで凱旋ライブが開かれました。地元の人の話だと、通常の祭りの入場料のみで見られるスーパーバンドのライブということで、チケットが発売からわずか30分足らずで売り切れたとのこと。ライブでは故郷の熱狂ぶりに吉田美和が涙ながらに歌う映像が館内にも流れていました。ドリカムファンはまさに聖地として、1度は訪れてみるべきかも知れません。

 

まとめ

十勝の雄大な大の丘陵に立つワイン城。極寒の地でのブドウ、ワイン造りの困難な道程を改めて知ることができました。景色を楽しみながら、食事や試飲もできるスポットは北海道ならではでしょう。北海道外の方々が思い描く北海道の風景がここにはあります。十勝に訪れたら、帯広からのアクセスも比較的便利なのでお勧めですよ。

 

▽スポット情報

池田ワイン城

住所:北海道中川郡池田町字清見83番地

TEL:015-572-2467

URL:http://www.tokachi-wine.com/

 

DCTgarden IKEDA

住所:北海道中川郡池田町字清見83番地

TEL:015-572-3938

URL:http://dreamscometrue.com/IKEDA/

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