公園が巨大なオブジェに!モエレ沼公園を楽しむ

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広い札幌には、見応え、遊び応えもある広大な公園がいくつもあり市民の憩いの場となっています。2005年にグランドオープンしたモエレ沼公園>もその一つ。歴史が新しいだけに観光客にはまだ穴場的スポットですが、一介の市民公園ではなく、壮大なアートを感じられる唯一無二の個性を有します。市民にはしっかりと根付き、親しまれています。世界的な彫刻家の晩年の集大成ともなった、モエレ沼公園の楽しみ方をご紹介します!

ゴミ処理場跡地を公園化・イサム・ノグチの“遺作”

 

札幌市東区の郊外にあるモエレ沼公園。モエレとはアイヌ語で「モイレ・ツプ(流れのゆっくりな川の意味)」。モエレ沼は豊平川が蛇行していたころの名残で河跡湖となります。その三日月型をしたモエレ沼に囲まれ1888.8㌶という広大な土地にできた公園です。

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札幌の市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点となる公園として計画された総合公園となります。この場所は不燃ごみの埋め立て地だったのを整地し1982年(昭和57年)に着工しています。基本設計を担当したのは世界的な彫刻家イサム・ノグチ>でした。イサム・ノグチ(1904~88年)、アメリカ人の母と日本人の父の間にロサンゼルスで生を受けます。20世紀が生んだ最も偉大な彫刻家の1人で、芸術表現の実験的な試みに生涯を捧げています。このモエレ沼公園はまさにノグチが逝去する前のまさに晩年の集大成、遺作と言えるでしょう。

ノグチは同公園のプロジェクトに1987年に参加。1988年3月末に雪のモエレ沼を訪れ、その後3度もモエレ沼を訪れ、自らの夢である「彫刻としての公園」を実現するべく図面や模型を作成していきました。しかし、その年の12月、ノグチはニューヨークで84年の生涯を閉じることに。それでも彼の遺志を継ぎ、夢を実現すべく、残された図面を基に、地元の建築家やデザイナーが中心となり経済危機や麹のやり直しなど様々な困難に直面しながら何と17年もの時間をかけ完成にこぎつけました。>この壮大なアート・パークの建築までの記録はガラスのピラミッド内の「イサム・ノグチギャラリー」でおおまかに知ることができます。

公園の象徴となるガラスのピラミッド

 

前述したガラスのピラミッド“HIDAMARI”は公園の文化活動の拠点となる施設で、公園の象徴となるモニュメントです。高さ32mで3階建て。ピラミッドを思わせる三角面と四角錐、立方体が組み合わさった外観は見る角度によって、雰囲気ががらりと変わります。

%e3%83%a2%e3%82%a8%e3%83%ac%e6%b2%bc%e5%85%ac%e5%9c%92%e2%91%a1ピラミッド内部は、天井が高く非常に開放的。ガラス面からは屋外の季節によってさまざまに変化する風景を観ることができ、公園と一体化した気分になります。

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1階にはフレンチレストランや、テイクアウトショップ、グッズショップ、展示室などがあり、3階には前述した「イサム・ノグチギャラリー」、屋上にはピラミッドの展望台があります。公園内でグルメがあるのはここだけ。フレンチは筆者の財布では無理なので、テイクアウトショップ「パニエ」で同公園オリジナルのグルメを頂きました。

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「モエレ珠」です。一見すると、北海道名物の「あげいも」風なのですが、食べてみると、生地は揚げドーナツ風で外はカリカリ中はフワフワ、中身はスイートポテトとチーズが入っています。甘いのですが、甘過ぎず、お摘みというよりスイーツのようなおやつのような印象です。5個入りで300円なのでお勧めです。公園はとても広いので、ある程度の腹ごしらえは必要だと思います。

札幌市を一望できるモエレ山

 

モエレ沼公園でひときわ目立つのが、52m(標高62.4m)の高さの造形物となる「モエレ山」です。石狩平野の平地続きの東区では唯一の山で、相当離れた場所からも確認できます。東区のランドマークとも言っていいでしょう。

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登るコースは5つありますが、大体10分もあれば頂上に登ることができます。山頂は、公園全景はもちろん、札幌市や石狩平野を一望できる360度のパノラマ展望台となっていて、北海道の空の高さ、雄大さを実感することができますよ!

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写真は頂上になります。広さはノグチ生誕100年の西暦にちなんで2004㎝になっているとか。ただ、頂上はどんなに天気が良くても強風がビュービュー吹いています。夏以外は着こまないと寒いぐらいですが、我慢して日没を待てば、天気の良い日は、山から観る夕陽もことのほか綺麗なのです。

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冬場はスキーやそり遊びもできるので、冬場の公園利用の拠点となります。

ノグチの原点「大地を彫刻する」が札幌で実現

 

モエレ山の向かいには、ノグチの原点となる高さ30mのプレイマウンテンもそびえています。

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彼が1933年に発案した、ニューヨークのセントラルパークに造る予定だった「遊び山(プレイマウンテン)」は実現せず、このモエレ沼で没後に実現しました。大地に彫刻するというコンセプトで、99段の花崗岩の石段が積み上げられています。何となく、ピラミッドや古代マヤ文明の遺跡のよう。公園の中でもスケールの大きい目立ったオブジェとなっています。

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ここからも広大な風景を楽しめます。上昇気流が激しいのか、常に山の周りをトンビが飛んでいて、独特な雰囲気を放っています。

ノグチからの贈り物「モエレビーチ」

 

ほかにも様々なオブジェがあるのですが、ここからは夏に注目すべきオブジェ(施設)を紹介します。札幌は海は比較的近いのですが、内陸で海がありません。初夏の6月中旬から9月初旬まで、「モエレビーチ」が家族連れや子供たちでにぎわいます。

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筆者が訪れた時は終了の午後4時を過ぎていて、皆さん帰った後でした。しかし、昼間は周りに家族の皆さんがテントを張って、子供たちの水遊びを見守っています。海辺をイメージして作られていて、瓢箪型でごく緩やかなすり鉢状の敷地の中央部がノグチの平面造形による池になっていて、池の中心から水が湧出してきます。海のない札幌の子供たちにノグチが贈ったオブジェと言えるでしょう。

夏の主役?夜を彩る「海の噴水」

 

ドーナツ状に植えられたカラマツ林の中に、直径48mにもなる大きな噴水「海の噴水」があります。ノグチは同公園の基本計画の作成中に、水を素材とする表現や噴水の研究にも余念がなく、1988年に手がけた、マイアミのベイ・フロント・パークの姉妹版となります。

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4月から10月まで、1日、3,4回、コンピューターでプログラムされた噴水のパフォーマンスが人気。最大25mまで吹き上がる噴水のプログラムは迫力満点でまるで生き物のよう。10分と40分のプログラムがあり、その中で夜に40分のプログラムを行うのは6~8月の夏場(午後7時15分~55分)だけ。カラフルなライトアップと噴水のパフォーマンスは幻想的で、カップルにもデートスポットしても人気を博しています。

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水面が荒波のように波打ちながら水が満ちていくのは嵐を表現しているのでしょうか。その後、水が静かに引いていき、凪のような静寂の後、カラフルにライトアップが変化しながら噴水が打ちあがります!

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これこそ、息を飲むような美しさ!周囲の皆さんからも感嘆のため息や「キレイ~」という女性の歓声が上がります。夏の夜のロングプログラムは必見だと思います。

まとめ

 

今回紹介したのは、公園内の代表的なスポットやオブジェ、そして夏にオススメのスポットでしたが、ノグチが残したオブジェはまだまだたくさんあります。春はエゾヤマザクラが綺麗ですし、秋は紅葉、冬はクロスカントリースキーやスキーやソリ遊びも楽しめ、四季を通じて楽しめます。公園は広いので4月末~11月初旬まではレンタサイクルも貸し出しています。アートに遊びに散歩に。楽しみ方は、無限大。常識に捕らわれない、とっても懐の深い公園です。

<スポット情報>

モエレ沼公園

住所:北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1

TEL:011-790-1231

URL:http://moerenumapark.jp/

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