イタリアの滞在に必要な通貨、両替情報

ローマ

はるばるやってきたイタリア。たとえ短い日程だとしても、単なる観光客として通り過ぎるのではなく、現地の生活を少しでも体験したいものですね。イタリアの空の下、自分の足で歩いて、見て、感じるままにイタリアを自由自在に満喫するために、欠かせないのがお金のこと。イタリアで実際に通用するお金の種類と発音、そして両替、税金についてのイタリア現地情報を含め知っておきたいお金についての情報をご案内します。

1.イタリアで使われているお金の種類は?

イタリアは、2002年より他のヨーロッパ諸国と同様、EUの共通通貨ユーロ(EURO、エウロ)を使用します。

硬貨は、セント硬貨(CENTO、チェンテージモ)が5種類。

・1 CENTO (ウン・チェンテージモ)

・2 CENTO (ドゥエ・チェンテージミ)

・5 CENTO (チンクエ・チェンテージミ)

・10 CENTO (ディエチ・チェンテージミ)

・50 CENTO (チンクワンタ・チェンテージミ)

ユーロ硬貨(EURO、エウロ)が、2種類。

・1 EURO(ウネウロ)、2 EURO(ドゥエ・エウロ)

紙幣は、6種類。

・5 EURO(チンクエ・エウロ)

・10 EURO(ディエチ・エウロ)

・20 EURO(ヴェンティ・エウロ)

・50 EURO(チンクワンタ・エウロ)

・100 EURO(チェント・エウロ)

・200 EURO(ドゥエチェント・エウロ)

・500 EURO(チンクエチェント・エウロ)

偽紙幣が時々出回るので、偽札防止の高度な印刷技術を持った新紙幣が発行されました。たまに、5EURO、10EURO、20EUROは旧デザインの紙幣も流通していますが、普通に使えるので、大丈夫です。

お店によっては、20EURO以上は、偽札判定機械のようなものに紙幣を通して、真偽を判断するところもあります。偽札予防の意味もあって、100EURO以上のお札は受け取りを拒否されることもあるので、両替の際は、50EURO以下の紙幣にしてもらうほうが、使い勝手がいいです。

イタリアではクレジットカード、デビットカードがとても普及していて、10EURO以上の金額であれば、全く抵抗なく受け付けてもらえます。盗難防止の意味でも、あまり高額の紙幣は持ち歩かないほうがいいと思います。

ローマ市内では、三越、一部のお土産屋では日本円が使えます。

2.両替情報

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イタリア国内では、銀行、両替所、ホテル、駅や空港の自動両替機で主に両替ができます。レートは毎日変動するので、レートの良い日に交換すると、かなりお得になります。ただ、両替所や銀行から出てきた人、ATMを利用した人を狙うスリがいますので、直後に混んだバスや地下鉄に乗らないようにするなど、盗難にあわないよう十分注意が必要です。

<両替所(CAMBIO、カンビオ)>

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両替所は、観光地の便利な場所にありますが、たいてい便利な場所ほど、レート(CAMBIO、カンビオ)が悪く、手数料(COMISSIONE、コミッシオーネ)も高いことが多いです。空港、テルミニ駅などでは、手数料が20%というところもあるので、なるべく日本で一定量は両替しておけば、イタリア入国後、レートの悪いところですぐに両替しなくてもよいように、当座の現金は用意しておきましょう。また、両替は、レートがよいと思っても手数料が高く、レートが悪くても手数料が安い、という場合もあります。交換する金額によって、事情が異なってくるので、注意しましょう。

両替所は、レート表や手数料がわかりにくいように表示されていることが多いのですが、交換する前に、必ず確認してください。レート表の購入レート欄“ACQUISTO/BUY(アックイスト/バイ)”を読みます。

例)JPY 0.07800 128.2051

この場合、1YENが0.078EUROで、1EUROが128.2051YENの意味です。

10,000円を両替すれば、78EURO、そしてここから所定の手数料が引かれます。

一度受け取ったら、すぐその場で、現金が手の中にある間に確認して金額が違う場合は、すぐに交渉します。日本と違い、後ろに列ができているからと言って、急ぐ必要はありません。納得できるまで、きちんと確認しましょう。窓口から離れた後で、金額が違うといっても、誰も信用してもらえません。

ローマ在住の日本人の間で有名なのは、共和国広場の近くにある、手数料がゼロの両替所“CAMBIO/CHANGE NUMISMATICA”です。手数料がないので計算が簡単なうえ、レートも悪くないです。古切手やコインなども扱っています。

<銀行(BANCA、バンカ)>

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銀行のレートはよいと言われますが、営業時間が、月曜から金曜の平日のみで、朝の8時30分から13時30分、午後は14時30分から16時というのが一般的です。日本の銀行とはまったく様子が違い、案内してくれる係りの人がいないことが多いので、銀行の営業時間内に合わせて行っても、どの係りが両替をしてくれるのかわかりにくいことが多いです。しかも、たいてい行列ができているので、かなりの時間がかかることが多いです。

また、誰でも入れる日本の銀行と違い、セキュリティのために、入り口がカプセル状の二重扉になっていて、中に1人づつしか入れないようになっています。大きな荷物があるときは、入り口近くにあるコインロッカーに荷物を預けたほうがいいでしょう。

“UNI CREDITO、ウニ・クレディト”、“INTESA SANPAOLO、インテーザ・サンパオロ”、“GRUPPO BNL PARIBAS、グルッポ・ビーエンネエッレ・パリバス”などBANCAという文字が入りませんが、イタリアを代表する大手銀行です。

<郵便局>

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郵便局も、銀行と同じく営業時間が短く、いつも順番待ちの人であふれています。郵便局へは銀行と違って出入り自由ですが、レートも銀行よりよくないので、あまりおすすめできません。

<ホテル(HOTEL、オッテル、またはALBERGO、アルベルゴ>

ホテルのレートは、あまりよくないことが多いですが、時間の節約、そして安全面から考えると、場合によっては便利です。

<自動両替機(CAMBIO AUTOMATICO、カンビオ・アウトマティコ)>

駅や空港内にある自動両替機。24時間使えて、操作も簡単だけど、イタリアは機械が故障している場合が多いので、あまりお勧めできません。また故障していた場合、自動販売機の会社に連絡するように言われることが多く、挿入した金額が戻ってくる保証がない、と納得したうえでの利用をお勧めします。

<銀行のATM機でキャッシング>

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VISAやMASTER、JCBなど、PLUS、CIRRUSという表示があるクレジットカードは、同様のマークがあるイタリアの銀行のATMからキャッシングが可能です。通常、銀行のATM機は、道路沿いの建物の壁に埋め込まれていて、24時間利用が可能なので、いつでも好きな時に両替できます。手数料や利息がかかりますが、手軽なうえに、盗難防止の意味でも有効です。利用には暗証番号が必要ですので、事前にご確認ください。

3.イタリアの税金は?

イタリアは内税制度なので、買い物をした場合、支払うのは、値札どおりの料金です。食料品などを除いて、実際には22%という高い消費税率なのですが、通常税込み価格の表示なので、あまり意識することはありません。食料品は、圧倒的に日本より安いです。

ブランド品の買い物も、現地で買う分、日本よりかなり割安なうえに、外国人には、タックス・フリー・ショッピングというお得な免税制度があります。ロゴのある加盟店で、最低154.94EURO以上の買い物をすれば、出国時の手続きで、最大で20%も返還されます。支払い前に必ずタックスフリー申請の旨を伝え、書類を発行してもらいましょう。

タックス・フリー・ショッピング

Shopping guide, Guide to shopping abroad - Global Blue official site | Global Blue

また、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどのイタリアの主要都市は、観光税を観光客に課税しています。宿泊先のランクに応じて、税金が決められます。

  • 5つ星:7EURO
  • 4つ星:6EURO
  • 3つ星:4EURO
  • 1つ星、2つ星:3EURO
  • レジデンス、アグリツーリズモ:4EURO
  • B&Bなど:3.5EURO
  • キャンプ場:2EURO

上記は1人あたりが一泊する場合のローマ市の観光税で、各都市により料金が異なります。宿泊代の精算と一緒に宿泊先で支払います。金額が大きいので、ご注意ください。

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