皆さんは、オーストリアと聞けば何を連想しますか?とても小さな国なので、どこにあるかもわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かにオーストリアは小さい国ですが、その中には様々な魅力がぎっしり詰まっています。クラシック音楽ファンや登山が好きな人はもちろん、そうでない人も、一度訪れてみればその魅力に惹きつけられること間違いなし!今回は、オーストリアの基本情報についてご紹介したいと思います。
1.国の概要
■国名・・・オーストリア共和国(Republik Österreich(レプブリーク エステーライヒ ))
■首都・・・ウィーン(Wien)
■公用語・・・ドイツ語。国民の98%がドイツ語を母国語としています。残りの2%の人々は、クロアチア語、ハンガリー語、チェコ語、スロヴァキア語、ロマ・シンティ語、スロベニア語を母国語としています。
■国土の面積・・・83,858平方キロメートル。北海道とほぼ同じ大きさです。
■人口・・・858万人(2015年1月の調査)。大阪府の人口よりも若干少ない程度です。
■通貨・・・ユーロ(Euro(オイロ))
■日本との時差・・・サマータイムの期間では(3月の最終日曜日から10月の最終日曜日)は7時間の時差、それ以外では8時間の時差があります。日本の方が時間が進んでいるため、日本時間からサマータイム期間は7時間、それ以外の時期は8時間を引いた時間が、オーストリア現地の時間になります。
■宗教・・・78%がカトリック教徒です。その他には、プロテスタント、ギリシャ正教、ユダヤ教、イスラム教徒などの人たちがいます。
2.オーストリアの州
オーストリアは9つの州に分かれており、それぞれの州にそれぞれの魅力があります。
■ブルゲンランド州(Burgenland)
ハイドンが活躍した場所の一つとして有名なアイゼンシュタット(Eisenstadt)が州都。ユネスコ世界遺産であるノイジードラー湖(Neusiedlersee)がある自然豊かな州で、ワインの産地としても大変有名です。
■ケルンテン州(Kärnten)
水上スポーツができるような大きな湖がいくつも点在する州です。州都はクラーゲンフルトです。
■ニーダーエスターライヒ州(Niederösterreich)
ウィーンをぐるりと取り囲むように位置する州。ユネスコ世界遺産に登録されているドナウ川流域のヴァッハウ地区(Wachau)や、ウィーンの森など、ウィーンから日帰りで小旅行できる魅力的な名所が数多くあります。州都はザンクト・ぺルテン(Sankt Pölten)
■ザルツブルク州(Salzburg)
モーツァルト生誕の地として、またサウンド・オブ・ミュージックの舞台として有名な州都ザルツブルクはユネスコ世界遺産にも登録されています。美しい湖畔の街ハルシュタット(Hallstadt)があるのもこの州です。
■シュタイアーマルク州(Steiermark)
オーストリア第2の都市で、ユネスコ世界遺産にも登録されているグラーツが州都。ワインの産地としても有名です。
■チロル州(Tirol)
イタリアにほど近い、アルプス山脈の地域。大自然の中、ハイキングやスキーなどが楽しめます。州都はインスブルックです。
■フォアアールベルク州(Vorarlberg)
アルプス山脈のスキーリゾートとして有名な地域です。ボーデン湖という大きな湖にも接しています。州都は夏期の音楽祭で有名なブレゲンツ(Bregenz)です。
■ウィーン(Wien)
オーストリアの首都です。モーツァルトやベートーベンが活躍したことから、音楽の都と呼ばれています。
3.オーストリアを訪れる前に知っておきたいこと
■オーストリアの電圧とプラグ
電圧は230V、周波数は50㎐です。プラグのタイプはCタイプという、ブタの鼻の形のようなプラグが使われています。
日本よりも電圧が高いので、日本の電化製品を持ち込む場合は、230Vの電圧に対応している機器なのか必ず確認して使用してください。電圧は、機器本体や、アダプター、説明書などで確認することができます。最近のパソコンや携帯電話などは、230Vの電圧に対応していることが殆どです。もしも、対応していない機器をどうしてもオーストリアで使用したい場合には変圧器を通して使用するようにしましょう。
オーストリアのプラグは、日本と形が違うため、日本の機器をオーストリアに持ち込んで使用したい場合には、変換プラグが必要になります。変換プラグは、旅行グッズのお店や空港で手に入れることができます。
■オーストリアでの電話、国番号
オーストリアの国番号は43です。オーストリアの電話番号に日本の電話から電話をかけるときは、電話番号の前に+43をつけてから電話しましょう。
+43をつけてオーストリアの電話に発信する場合には、電話番号の一番初めの0を省きます。例えば、01 234 5678という番号に電話をしたい場合には、+43 1 234 5678となります。
■オーストリアの水
オーストリアは、水道水を飲んでも大丈夫な、世界でも数少ない国の一つです。硬水なので、口当たりは日本の水のように滑らかではありませんが、ミネラルがたっぷりなアルプスの天然水。なかなかおいしいです。レストランでも、わざわざ水道水を好んで注文する人がいるほどです。
■オーストリアの物価
円とユーロの相場によって印象は変わるかもしれませんが、大体日本と同じくらいと考えてよいでしょう。ランチはドリンク込みで1000円~1500円程度。ディナーは3000円~5000円程度で食べることができます。
■チップ
オーストリアにはチップの習慣があります。レストランでは、合計金額の10%から15%程度をチップとして上乗せして支払うことが一般的です。また、ホテルやタクシーで荷物を運んでもらった時なども、2ユーロ程度チップとして渡せば喜んでもらえます。ホテルに泊まった時に、枕元にチップを置くことは特に必要ありません。
■服装
夏期はかなり暑くなるので、軽めの服を用意しましょう。また、日差しが強いのでサングラスがあると快適です。UV対策としては、オーストリアの人たちは日傘をさす習慣がないため、日傘よりは帽子の方が良いかもしれません。冬季は逆にとても寒いので、きちんと防寒できるコート、手袋、帽子、ブーツが必要です。
オーストリアの旧市街は、石畳が多いので、ヒールなどの靴だとすぐに疲れてしまいます。スニーカーなどの歩きやすい靴を用意してくることをお勧めします。
もしも、オペラなどを訪れる予定があれば、フォーマルなドレスやスーツ、綺麗な靴も忘れずに持って行くようにしましょう。
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