ウィーンで妊娠、出産⑤

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ムッターキントパスの定期検診もすべて終えて、あとは出産を待つばかり。待ちに待った赤ちゃんとの対面がとても楽しみな反面、不安も多いのではないか思います。どのようなスタイルの出産になるかは、人それぞれ違ってきますが、今回はオーストリアでのスタンダードな出産の流れについて少しお話ししたいと思います。

 

1.出産の始まり方 

 

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帝王切開で出産予定日が決まっている人以外は、陣痛または破水で出産の始まりに気づくことになると思います。もしかして陣痛かな、と思ったら出産予定の病院を訪れ、医師の指示に従ってください。破水した場合は、ヘバメがいる人はまずヘバメに電話をして、動かず横たわってその場でヘバメを待ってください。ヘバメや家族など、助けてくれる人に心あたりがない場合は、救急車を呼び、同じく動かず横たわって救急車を待ってください。オーストリアの救急車(Rettung(レットゥンク))の番号は144です。出産予定日が近づいてきたら、救急車やヘバメ、病院などの電話番号を携帯電話に登録しておくか、リストにまとめてお財布などに入れておくととても安心です。

 

2.病院に持っていくもの 

 

出産予定日が迫ってきたら、いつ出産が始まっても良いように、病院で必要なものを詰めたカバンを一つ、自宅に用意しておくことをお勧めします。

ウィーン市で配布される妊婦用のパンフレットやインターネットサイトには、パジャマ、授乳用の下着(Still BH(スティルベーハー))、授乳パッド(Stilleinlage(スティルアインラーゲ­­))、生理用品(Binden(ビンデン))、バスローブ、タオル、赤ちゃんのおむつなどまで持ってくるように書いてあると思うのですが、実際はそれらのものは病院に用意されているので、必要でないことがほとんどでしょう。

筆者が実際に必要だったものは、歯ブラシ、シャンプー、ブラシ 、ヘアゴム等の小旅行で必要になるような洗面用具及び身だしなみを整えるための小物と、ムッターキントパス、eカード(イーカード)と呼ばれる健康保険証くらいでした。

それに加えて、お気に入りのおやつや飲み物、音楽を持って行ってもよいでしょう。パートナーが立ち合い出産をする場合には、パートナー用の食べ物や飲み物を持って行った方がいいかもしれません。

退院する際には、赤ちゃんの洋服、自分の洋服、(赤ちゃんを産んだからといって、すぐにお腹のサイズが元通りに戻るわけではないので、お腹周りに余裕のある服を選んでくださいね。)車で帰宅する場合にはチャイルドシートが必要になってきます。それらは出産後、家族に持ってきてもらってもよいでしょう。

 

3.出産にあたって

 

どんな出産になるかは、人それぞれ全く違ったものになると思います。

出産をサポートしてくれるお医者さんや助産師さんの言葉を理解できれば、不安もぐっと和らぐと思うので、出産現場で耳にする可能性のある大事なドイツ語をいくつか挙げておきます。

Kreißsaal(クライスザール)…分娩室 

Gebärmuttermund(ゲベーアムッタームント)・・・子宮口

Wehe(ヴェーヘ)…陣痛   

Wehentropf(ヴェーへントロップフ)・・・陣痛促進剤

Blasensprung(ブラ―ゼンシュプルング)・・・破水

Kaiserschnitt(カイザーシュニット)・・・帝王切開

Kreuzstich/PDA(クロイツシュテッヒ/ペーデーアー)・・・無痛分娩のための麻酔

Darmschnitt(ダルムシュニット)・・・会陰切開

nähen(ネーヘン)・・・縫う

また、出産時に助産師さんからかけられた言葉で多く使われたのが

pressen(プレッセン)・・・いきんで

einatmen/ausatmen(アインアトメン/アウスアトメン)息を吸って/息を吐いて

などの言葉でした。覚えておくと安心だと思います。

 

4.赤ちゃんが生まれたら

 

ついに待望の赤ちゃんが生まれたら、その場で赤ちゃんの身長と体重がはかられて、お母さんは赤ちゃんを胸にだっこすることができます。赤ちゃんの体調に特に問題がなければ、しばらく別室で赤ちゃんと2人きりにさせてもらえるでしょう。母子ともに健康であれば、その日に自宅に帰ることも可能ですが、大抵は2.3日ほど病院に滞在して、出産の疲れから回復しつつ、赤ちゃんとの関わり方を学んでいく人が多いようです。

 

5.病院で教えてもらえること

 

病院では、新米ママたちのために、看護婦さんたちがおむつの替え方、服の着せ方、母乳やミルクのあげかた、お風呂のいれかたなどを教えてくれます。食事も用意してもらえますし、シャワーを浴びる時間などは、赤ちゃんを預かってもらえるでしょう。赤ちゃんの体重や健康状態も毎日チェックしてくれるので、とても心強く感じることでしょう。

 

6.赤ちゃんの名前、どうする?

 

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赤ちゃんの名前は、出産前にもう決めていましたか?それとも赤ちゃんの顔を見てから、再度じっくり検討する派でしょうか?

オーストリアでは、赤ちゃんが生まれてから1週間の間に、赤ちゃんの名前を届け出する必要があります。

病院の中にBabypoint(ベビーポイント)と呼ばれる場所があれば、そこで登録できますし、ベビーポイントがなければ町の役所(Standesamt(シュタンデスアムト))で登録してください。

 

登録に必要な書類

 

・パートナーがオーストリア人ならばGeburtsurkunde(ゲブルツウアクンデ)と呼ばれる出生証明書。日本には出生証明書がないため、これに一番近い書類である戸籍謄本または抄本を持っていくとよいでしょう。

・結婚している場合はHeiratsurkunde(ハイラーツウアクンデ)という結婚証明書

・自分とパートナーの国籍を証明するもの(パスポートなど。パートナーがオーストリア人ならば、パートナーはStaatsbürgerschaftsnachweis(シュターツビュルガーシャフトナハバイス))

・子どもにつけた名前がどんな意味を持っているかを書いた紙

です。

子どもの名前の登録が受け付けられると、

・子供のゲブルツウアクンデ

・子どもがオーストリア国籍を持つ資格があれば、子供のシュターツビュルガーシャフトナハバイス

を受け取ることができます。

登録料は無料で、書類の発行も無料です。

 

7.家に帰ろう

 

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お医者さんから帰宅が許可されたら、いよいよ赤ちゃんと自宅での生活がスタートです!ヘバメを雇っている人は、自宅に何度かヘバメが様子を見に来てくれることになると思うので、いつ来てほしいかアポイントメントを取りましょう。

ドイツ語で産褥期はWochenbett(ヴォッヘンベット)といいます。産後の母体が時間をかけて回復する期間のことで、6~8週間ほど続きます。

働くママは、産前産後2か月ずつ、合計4か月はMutterschutz(ムッターシュッツ)という産休がもらえますし、この期間は働いてはいけないことになっています。家族や友人に協力してもらい、なるべくゆったりと、赤ちゃんとの生活をスタートさせましょう。

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