ウィーンの街を自転車で走ってみよう!

オーストリア
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ウィーンの街を歩いていると、たくさんの自転車とすれ違うことに気づくでしょう。ウィーンはコンパクトな街なので、車で移動したり、電車やバス を乗り継いで移動するより、自転車で移動する方がずっと早い、なんてことがあるんです。とは言っても、観光にわざわざ自転車を持って行く人なんていないですよね。でも大丈夫です。ウィーンには、ほぼ無料で自転車を使用できるサービス があるんです。

1. ウィーンのレンタサイクル、「City Bike」(シティバイク)の登録

ウィーンの街にはあちこちに、自転車マークの入った赤く丸い看板と、そこに止めてあるたくさんの自転車を見かけるのではないかと思います。これが、シティバイクのステーションです。

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この無人のステーションは、ウィーンの中に121箇所存在していて、24時間いつでも利用することができます。

さて、それではこのシティバイク、どうすれば利用できるのでしょうか?

■シティバイクの登録をしてみよう

シティバイクを利用するためには、利用者登録を行う必要があります。登録をするためにはいくつかの方法があります。

・ステーションの機械で直接登録する

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シティバイクの無人ステーションにある、この機械で直接利用登録をすることが可能です。

登録のためには、クレジットカードか、オーストリアの銀行のマエストロというカードが必要になります。

まず、タッチパネルで、どのカードを使用するか選択し、差し込み口にカードを挿入します。

言語を選択して、(日本語はありませんが、英語を選択することは可能です。)フルネーム、住所、電話番号、Emailアドレスなどの情報を入力していき、ユーザーネームとパスワードを設定します。

クレジットカードや銀行カードが必要だったり、個人情報を根掘り葉掘り聞かれたりと、登録中ちょっとうんざりしてしまうかもしれませんが、1台600ユーロの価値があるシティバイクに、故障や紛失など、何らかしらの問題が発生した場合、借りた人にすぐに連絡がつくように、個人情報の登録は必須となっているのだそうです。

・インターネットで登録する

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ステーションでクレジットカードを取り出して登録するよりも、インターネットで登録する方が安全、と感じる人は、こちらのシティバイクのサイトで登録することもできます。

シティバイク公式サイト

Wartungsarbeiten

・Citybike Card(シティバイクカード)を申し込む

ステーションの機械でクレジットカードを利用したくない、という場合にはインターネットや申込書の郵送により、シティバイクカードを申し込むことが可能です。

申し込み後、カードは自宅に郵送されてきて、受け取り次第シティバイクの利用は可能になります。このカードを手に入れるためにはオーストリアの銀行のカードが必要なので、オーストリアに住んでいる人向けの方法と言えるでしょう。

・旅行者のための、Citybike Tourist Card(シティバイク ツーリストカード)

ステーションで直接登録をする場合、1枚のクレジットカードに対して、1台の自転車しか登録することができません。そのため、お友達や家族とウィーンに旅行に訪れて、皆でシティバイクを利用したかったのに、クレジットカードを持っていない人がいたため、全員分の自転車を借りることができなかった。。。なんてことが起こらないとも限りませんよね。

そんな問題を解決してくれるのが、シティバイク ツーリストカード。ウィーン市内の自転車屋さんやホテルのフロントで、1枚2ユーロ(1日)で借りることができます。

クレジットカード情報を伝え、使用したい自転車の数だけカードを借りれば、1枚のクレジットカードで同時に複数の自転車を借りることが可能になります。シティバイクにわざわざ登録する必要がないため、旅行者にはとても気軽でお勧めな方法だと思います。

シティバイク ツーリストカードは、自転車の使用が終わったら、借りたお店やホテルに返却する必要があります。料金はカードの貸し出し料金(1枚2ユーロ)+シティバイクで発生した料金です。

シティバイク ツーリストカードを貸し出してくれるお店を2件ご紹介しておきます。

ウィーン中央駅にある、「Die Ratstation」(ディー ラートシュタチオン)。ウィーン中央駅にあるお店なので、アクセスが便利だと思います。お店では電動自転車などの貸し出しもしています。

住所: Am Hauptbahnhof 1, 1100 Wien

電話: +43 1/895 99 09-8600

営業時間(2016年夏):月曜日~金曜日 5:30~20:30

土曜日、日曜日、祝日 6:00~20:00

もう一件は、プラーター遊園地の近くにある、「Pedal Power」(ペダルパワー)というお店。様々なタイプの自転車や、セグウェイという電動立ち乗り二輪車などの貸し出し、自転車ツアーやウォーキングツアーなどもやっています。

住所: Ausstellungsstraße 3,1020 Wien

電話: +43 1 729 72 34

営業時間: 3月       9:00~17:00

4月      8:00~18:00

5月から9月  8:00~19:00

10月     8:00~18:00

2.シティバイクの利用料金

さて、ここでシティバイクの利用料金をご紹介しましょう。

登録料1ユーロ
1時間まで無料
1時間~2時間1ユーロ
2時間~3時間2ユーロ
3時間~4時間4ユーロ
4時間以上、1時間延長につき4ユーロ

レンタル自転車の料金としては、かなり安いと思われるのではないでしょうか?でも、このシティバイク、もっと安く、というか何時間でも無料で利用できてしまう裏ワザがあるんです。シティバイクは1時間までなら無料です。そのため、1時間以内に自転車を一度スタンドに返却して、15分待ってから再び借りると、また1時間無料で使用することができるのです。ポイントは必ず15分の間を開けること。開けた時間が15分以下だった場合、2時間目の料金が発生してしまいます。

■シティバイクの返却

シティバイクは、街中の自転車ステーションの空いている自転車スタンドに戻すだけで完了です。とても簡単なのですが、注意しなければならないことが一つ。戻した時に、自転車置き場の緑のランプが点灯しているかどうかを必ず確認するようにしましょう。

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緑のランプが点灯していなければ、自転車はロックされていない状態です。ロックされていない状態で自転車が発見された場合、20ユーロの罰金が請求されてしまいます。

また、連続120時間以上返却がされなかった場合には600ユーロが請求されます。自転車を返却したつもりがロックされておらず、ずっとそのままになっていて、ある日突然600ユーロが請求される、などということのないように、返却の時は必ず緑のランプを確認するようにしましょう。

■街の走り心地、シティバイクの乗り心地

ウィーンの街にはRadweg(ラートベーク)と呼ばれる、自転車専用の道が整備されていて、とても安全で快適に走ることができます。この写真でいうと、左側の自転車マークがある道が自転車専用道路です。結構広々としていますよね。

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シティバイク自体の乗り心地はどうなのでしょう。もしかしたら、ちょっとその重たさが気になる人がいるかもしれません。また、外国人仕様の自転車なので、サドルがかなり高いです。調整することはできますが、一番下まで下げても結構高い感じがします。日本のママチャリのようなものに乗り慣れている人は、ちょっと面食らってしまうかもしれません。

また、ブレーキがハンドルの左にしかついていないため、右ハンドルのブレーキの代わりには、ペダルを逆回転して漕ぐ必要があります。

乗り慣れるまでに、若干時間が必要かもしれませんが、一度操作を飲み込めば、あとは快適に乗ることができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?ウィーンのレンタサイクル、シティバイク。ウィーンを自転車に乗って、風を切って走れば、またちょっと違った街の魅力が見えてくるかもしれません。機会があれば是非利用してみてくださいね!

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