「バリ島で欧米人受けするお肉がガッツリ食べられるお店、知らない?」と聞けば、「あそこに連れていけば間違いない!」とおすすめされるであろうお店がサヌールにあります。
今回は、クリスマスの時期でなくてもローストチキンが食べたいという方におすすめな「ジューシー&クリスピー」をご紹介します。
観光地エリアから少し外れにある名店
バリ島の観光地エリアには、さまざまなカフェやレストランが並んでいます。
そんな観光地エリアのお店は、料理はそこそこのお味だけどインテリアが凝っていたり、ロケーションが最高など、雰囲気がいいお店が多いと言えるかもしれません。
しかし、本当に料理が美味しいお店なら、観光地エリアから少々外れていたとしてもお客さんが集まる、ということを証明しているお店がサヌールにあります。
観光でサヌールに滞在される方の多くが、ダナウ・タンブリンガン通りにあるホテルやカフェを利用されるのではないでしょうか?
しかし、バリ島滞在中にジューシーなローストチキンが食べたくなったら、ぜひティルタ・ナディⅠ通りにある、「ジューシー&クリスピー」を訪れてみてはいかがでしょうか?
サヌールの観光エリアの中心地からは少し離れた場所にあるこのお店には、連日大勢の欧米人が訪れ、柔らかなローストチキンやポークリブに舌鼓を打っています。
近くにはダイビングショップやホテルもあるため、まったくのローカルエリアという訳ではありません。
しかしそれにしても、小さくて目立たない店内に欧米人ばかりが入店している様子を見るのは、とても不思議な印象を受けます。
サヌールのレストランランキング第4位!
観光地の中心地でもないのに、ここまで欧米のツーリストたちを惹きつけるのはなぜだろう?と思っていたのですが、実はこのお店、とある有名旅行サイトのレストランランキングのサヌールエリアで堂々の4位を記録しているお店でした。
サヌールにある300軒以上ものお店の中から、それも有名ホテルや老舗レストランを差し置いての堂々4位は、素晴らしいことなのではないでしょうか?
どちらかと言えば、ローカルの生活圏にある「ジューシー&クリスピー」が、なぜこれほどまでに知名度があるのかようやく謎が解けました。
お店の場所と店内の雰囲気は?
サヌールを通っているバイパスをクタ方面に向かって走ると、ティルタ・ナディ通りの交差点があります。その交差点を左に曲がってすぐのところに、黄色い看板が特徴的な「ジューシー&クリスピー」があります。
お店の作りはいかにもローカルワルン(食堂)といった感じで、店内のインテリアも凝ったものではありません。
しかし、綺麗で清潔な店内と明るくてハキハキした、とても感じの良いスタッフに出迎えられれば、たとえインテリアに統一感がなく、まったくおしゃれじゃなかったとしてもそれほど気にする必要はないでしょう。
メニューの品数が少ない「ジューシー&クリスピー」
英語とインドネシア語、そして日本語を少し話すことができるスタッフがいるので、オーダーする時に特に困ることはないでしょう。
お店のテーブルにはすでに小さなメニューが置かれてあります。インドネシア語と英語で書かれたメニューには、写真は一切載せられていません。
メニューの数はそれほど多くありませんが、ここを訪れるほとんどの人が柔らかローストチキンか、ポークリブ目当てであることを思うなら納得できるでしょう。
ローストチキンは1羽まるごとと、半羽から注文することができます。
値段も、チキンまるごとが7万ルピアから8万5千ルピアから、そして半羽だと4万2千ルピアから5万ルピアと、その日の仕入れの値段によって変わるのがユニークですね。
骨まで「ホロリ」のローストチキン
せっかくだからローストチキンを1羽まるごとオーダーしようと思いましたが、親切なお店のスタッフが、「2名だったら半羽でも十分の量よ」と教えてくれました。
とても感じの良いスタッフの方だったので、本当はチキンを貪り食べる気満々でお店を訪れたのですが、今回は素直に提案に従うことにして代わりに野菜炒めをオーダーしました。
注文したローストチキンが出てきた際、思わず歓喜の声を上げてしまいました。オーダーを待っている間にも、一人ぼっちでローストチキンにむしゃぶりついている男性を眺めながら、「美味しそうだなあ」と思っていたのですが、予想以上の「理想」のローストチキンぶりに改めて感動。
外はこんがりと程よい焦げ目がついており、中はどこまでも柔らかなローストチキン。なんと骨まで柔らかくて、びっくりしました。ローストチキンの味はこってりかと思えば、意外とあっさりしており、味付けが濃い野菜炒めとの相性がバッチリでした。
ほかにもライスを頼みましたが、2人でオーダーするなら半羽で十分な量です。
親切なスタッフの適切なアドバイスに聞き従っておいて本当に良かった、と満腹のお腹をさすりながら思った次第です。
「ジューシー&クリスピー」の残念な点は?
「ジューシー&クリスピー」を訪れるなら、一人当たりの予算は、ドリンクにビールを頼んでも8万ルピアほどでお腹が満たされるでしょう。
お店の外に専用グリルがあるため、その撮影をしようと思ったら、お店にいたスタッフが慌てて飛び出てきました。
「撮影許可を取らなかったので怒られる!」と思ったのですが、驚いたことにそのスタッフはわざわざグリルのドアを開けて、クルクル回るチキンが撮影できるようにしてくれただけでした。
なんでも、チキンは100℃以上の高温で1時間掛けてグリルされるため、骨まで柔らかいローストチキンが出来上がるとのことです。
どのスタッフもフレンドリーこの上なく英語も流暢で、お料理も美味しいお店ですが、今回一つだけ残念に思った点がありました。
それは、お店のオーナーの存在です。小さなお店の外や中を出たり入ったり、備品をチェックしたりと忙しそうにウロウロされていたのですが、オーナーの視線が気になって長居するには不向きなお店だという印象を抱きました。
オーナー不在の日に行けばそのように感じることはなかったのかもしれませんが、スタッフとは正反対のフレンドリーさを感じさせないオーナーの存在は、唯一残念に思った点でした。
ジューシー&クリスピーの詳細
・名称:ジューシー&クリスピー
・住所:JL.Tirta Nadi No.5,Sanur
・電話番号:0812-3615-3336
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