アメリカでは意外に見つからない…日本から持参した日用品

アメリカ

お仕事や留学でアメリカに移住される皆さん。渡米までの期間が迫る中、荷造りに迷っていませんか?

多くのものは現地で手に入りますが、中には、日本から持参した方が使いやすかったり、そもそもアメリカでは見つからなかったりするものも。

この記事では、アメリカに移住したライターが「持ってきて助かった!」「持ってくれば良かった…」と痛感した、日本で手に入る日用品をご紹介します。引っ越し準備のご参考に、ご覧ください。

食品用ラップ:切れ味の違いに驚き

日本からアメリカに引っ越す時、現地で日本人の方に会う予定があったので、何か欲しいものがないか聞いてみました。

「生活感たっぷりでお恥ずかしいのですが…食べ物を保存する時の『ラップ』、お願いできますか?」

聞けば、アメリカで手に入る食品用ラップは、薄くて使いにくいものが多いのだとか。早速、お渡しする分を数本と、自分のための1本を購入し、スーツケースの隅に押し込んでアメリカに持っていきました。

それから2ヶ月ほどが経ったある日、日本から持参したラップを使い切ったライターは、アメリカのスーパーで何気なく1本を購入。使い始めようとしたところ…端の部分をうまく剥がせない!

テープなども駆使して、ようやく端をつまむことに成功したものの、今度は上手に切り離すことができず、無理やり引きちぎるようにして切り取りました。何かコツがあるのかと思い、アメリカで友人たちがラップを使う様子を見てみましたが、彼らもやはり、苦戦しているようです。

幸い、ライターの住んでいるエリアには、日本の商品を扱うスーパーマーケットが見つかったため、それ以降は数本ずつまとめ買いするようになりました。どうやら、現地の人々にも日本製のラップは人気のようで、品切れになることもしばしばです。

自炊派を目指す方、大盛りのテイクアウト料理を家でも楽しみたいという方は、日本のラップを持参してみてはいかがでしょうか?

 

ノート、ボールペン:質・価格に大きな差

ライターがアメリカに来てびっくりしたのは、紙製品の値段が日本に比べて高いことでした。

レターセットなど、気の利いたものにお金がかかるのはまだ良いとして、問題なのは、日常的に使うノート類。向こうが透けて見えるような紙質のノートが、日本円にして500円以上の値段になることも…。日本では100円少々で購入できるノートの品質が、こちらでは貴重であるということに驚きました。

お仕事などでたくさんメモを取る方は、ぜひ、使い慣れたものをアメリカに何冊か持っていきましょう。特に、B5サイズ・A6サイズのリングノートなどは、コンパクトで書きやすく便利です。

また、アメリカに長く暮らしていても、ボールペンだけは日本のものを使い続けている…という日本人の方は多いようです。ペン先が詰まりにくく、インクがなめらかだと感じられるのだとか。

ライター自身は、普通のボールペンにはさほど不満を感じてはいないのですが、3色/4色ボールペンを使う方には、愛用のものを持参することをおすすめします。多色ボールペン自体は、アメリカでも時々見かけますが、各色をスムーズに切り替えられるものはなかなか見つかりません(低価格帯のものは、なおさらです)。アメリカに持参する場合には、替芯もまとめ買いしておくと良いでしょう。替芯は、日本の文具店や通信販売で、各色数十円で購入できます。

ようやく現地で見つけた「使える」4色ボールペンは、『BIC』社のフランス製。画数の多い字、細かい筆記には向かない印象でしたが、力強く英語を書くには良さそうです。

ライターが日本から持参した4色ボールペン。替芯も、日本出発前に各色まとめ買いしていきました。

 

A4用紙:日本へ書類を送る時に…

アメリカと日本では、日常的に使われる印刷用紙のサイズが異なります。

アメリカの事務用品店やホームセンターで売られているのは、ほとんどが「Letter(レター)」サイズ。これは、日本やヨーロッパでよく使われる「A4」の用紙を、縦方向に少し縮め、横方向に少し伸ばしたような大きさです。

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レターサイズとA4サイズの比較。A4サイズの方が縦長で細め。

この違い、アメリカで暮らす分にはあまり困らないのですが、問題なのは、アメリカから日本に、事務関係の書類を送らなければならない時。特に、日本の学校や企業に籍を置いている方、日本での税や年金の手続きがある方などは要注意です。日本側からはA4サイズを指定されることが多いものの、アメリカではほとんど見つからないのです。

場合によっては、日本で代理印刷を頼むこともできますが、いざという時のために、A4用紙を10枚ほど、日本から持ち込んでおくと便利です。クリアファイルも一緒に用意しておくと、書類の分類や保護にも役立ちます。

ちなみに、封筒やクリアファイルは、レターサイズとA4サイズ、両方に対応しているものがほとんどです。アメリカから日本にA4サイズの書類を送る時には、レターサイズ用の封筒を用意すれば、まず問題はありません。

アメリカで購入した、レターサイズ対応の封筒。A4サイズも入りました。

 

だしパック:袋1つで安らぎの味

短期間の渡米なら、現地の味を思い切り楽しみたいところですが、数ヶ月、あるいは数年のアメリカ滞在となってくると、話は別。外食は日本以上にコストがかさみますし、ボリュームの多さや味の濃さに、ちょっと疲れてしまうことも。

そこでライターがおすすめしたいのは、日本から「だしパック」を持っていくことです。これは、大きめのティーバッグのような袋に、細かい粉末のだし素材(鰹節や昆布など)が入ったもの。お湯を沸かす時に袋ごと鍋に入れ、あとで引き上げるだけで出汁がとれます。

市販のものの場合、10〜30パック入りのセットが数百円〜千円ほどで販売されています。大きめのスーパーマーケットやデパート、オンライン販売などで購入できます。

自作する場合は、素材をミキサーなどで粉末にして、専用の袋に小分けしましょう。袋は、「お茶だしパック」などの名称で市販されています。100円ショップのキッチン用品売り場で見つかることも。

「普段はインスタント派だから…」とためらわれる方もいるかもしれませんが、体調を崩した時、ホームシックになった時に、だしをとって作った雑炊や味噌汁が、きっとあなたを救ってくれます。御守り代わりに、試しに引っ越し荷物に入れてみてください。

なお、水道水の硬度が高い地域(テキサス州、カリフォルニア州など)では、煮干しやアゴなどを使った出汁の場合、魚臭さを強めに感じるかもしれません。こうした地域に行かれる方には、昆布やカツオをベースにした、柔らかい味わいの出汁をおすすめします。

日本でまとめ買いした「だしパック」。昆布と鰹節のシンプルな出汁は、硬水地域でもまろやかに味わえます。

 

他にも、下着・生理用品・衛生用品など、直接身につけるものは、サイズや使用感の問題から、使い慣れた日本のものを選ぶ方が多いようです。

海外に長期滞在する上では、現地の空気を楽しむのはもちろんですが、自分の好みやライフスタイルを守ることも大切です。日本から持参できるもの・送れるものをうまく利用して、賢く無理のないアメリカ生活をお送りください!

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