オーストリアの滞在許可を申請しよう ②

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前回の記事では、どのような人がオーストリアの滞在許可を申請する必要があるのか、また、ウィーンでの滞在許可申請場所とその手順についてお話ししました。

今回は、オーストリアの滞在許可の種類と、滞在許可を申請するために必要な書類についてお話ししたいと思います。

 

オーストリアの滞在許可にはどんな種類があるの?

 

一口に滞在許可といっても、その種類は膨大にあり、条件の良い滞在許可を得るためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。今回は、たくさんある滞在許可の中から、日本人がよく申請する、いくつかの滞在許可をご紹介します。

■Schüler(シューラ―)

オーストリアの学校で勉強する生徒のための滞在許可です。1年ごとの更新になります。

■Student(スチュデント)

オーストリアの大学で勉強する学生のための滞在許可です。オーストリアの学校の入学許可証や、学校に通っているという証明が必要。この滞在許可で、オーストリア国内でアルバイトでお金を稼ぐことは可能ですが、収入のリミットがあります。1年ごとの更新になります。

■Künstler(キュンストラー)

芸術家用の滞在許可証。演奏活動等、芸術的な仕事で、1年のうちに一定以上の収入がある人が取得することができます。芸術活動で収入を得る分にはリミットがありませんが、芸術活動以外で収入を得ることができません。1年ごとの更新になります。

■Familienangehöriger(ファミーリエンアンゲヘーリガー)

家族用の滞在ビザです。オーストリアに滞在許可がある人の配偶者や、その子供が取得することができます。1年ごとの更新になりますが、この滞在許可で2年間オーストリアで暮らすと、3年間有効の滞在許可を発行してもらえることがあります。

■Rot-Weiß-Rot-Karte(ロート・ヴァイス・ロートカルテ)

オーストリアで人手が足りない職業などに従事している人たちなどが得られる滞在許可。1年ごとの更新になりますが、延長の際にロート・ヴァイス・ロート・カルテ・プルスという、もう一段階条件の良い滞在許可に切り替えられる可能性があります。(ロート・ヴァイス・ロート・カルテ・プルスでは、すべての分野において労働許可が得られます。また、この滞在許可を2年間保持し続けると、3年間有効の滞在許可を発行してもらえることがあります。)

■Daueraufenthalt(ダウアーアウフエントハルト)

5年間、途切れなくオーストリアに滞在許可を持ち続けて滞在をすると、得られることのできる滞在許可。オーストリアに期限なく住み続ける権利と労働許可が得られる滞在許可なので、実質的には永久ビザですが、5年ごとの更新が必要となります。

 

滞在許可を申請するために必要な物

 

オーストリアの滞在許可を申請するためには、多くの書類を用意する必要があります。思ったよりも時間がかかりますし、渡欧する前に日本で準備をしておいた方が便利なものもありますので、オーストリアへの引っ越しが決まったら、なるべく早めに準備を始めることをお勧めします。必要書類は、取得する滞在許可により若干異なりますが、以下にご紹介するものが、ほどんどの滞在許可に共通して必要になってくるものです。

■申請用紙

ウィーンのMA35という役所でもらうこともできるのですが、日本から準備していきたいときは、こちらのサイトでダウンロードすることが可能です。

http://www.bmi.gv.at/cms/bmi_niederlassung/formulare/antragsformulare.aspx

滞在許可の種類により、申請用紙が異なる場合がありますので、自分がどの種類の滞在許可を得ることになるのか確認しておきましょう。

■パスポートのコピー(Kopie des gültiges Reisedokuments)

役所の係員によっては、顔写真の載っているページのコピーだけでよい、と言う人もいるのですが、ほとんどの場合は「パスポートの白紙以外のページの全てのページのコピー」を要求されます。そのため、予めすべてのべージのコピーを用意しておくのが無難だと思います。役所のコピー機は混んでいたり、壊れていたりすることが多い上に、値段も高いので、コピー屋さんや図書館など、値段が安く快適にコピーできる場所で用意しておくことをお勧めします。

提出するのはコピーですが、オリジナルのパスポートも必ず持参するようにしましょう。

■パスポート用の証明写真 (Aktuelles biometrisches Passfoto)

6か月以内に撮影されたパスポート用の証明写真。サイズは4,5cm×3,5cmです。写真屋さんで撮ってもよいですが、街中にあるスピード写真で撮っても問題ありません。ただし、スピード写真の場合は切り取るときにサイズを気を付けるようにしましょう。写真の裏に自分の名前を書いておくと安心です。

■住民票(Meldezettel)のコピー

ウィーンの区役所で取得することができます。住む家が決まったらすぐに申請するようにしましょう。

■賃貸契約書(MietvertragまたはUntermietvertrag)のコピー

大家さんに書いてもらう賃貸契約書です。家を契約したら忘れずに書いてもらいましょう。

■家賃を払っていることを証明するもの

本当にお金を払ってオーストリアに滞在しているのか、適正な価格を支払っているかなどを証明するために、家賃の金額を証明できるものが必要です。賃貸証明書に家賃が書いてあればそれでも良いですし、家賃の振込用紙などで証明しても良いでしょう。

■オーストリアの健康保険に加入しているという証明(Krankenversicherungsschutz)

日本出国前に、大抵は日本の海外旅行保険に加入してくると思います。しかし、日本の海外旅行保険は、滞在許可を申請するにあたって認められないことが多いです。(稀に認められることもあるのですが、こればかりは担当者の機嫌と運です。)そのため、ウィーンの国民健康保険のようなWiener Gebietskrankenkassa、通称WGKK(ヴェーゲーカ―カー)の加入をお勧めします。WGKKに加入すれば、加入証明書はWGKKで書いてもらうことができます。インターネットや電話で注文して取りよせることも可能です。

■戸籍謄本、または抄本(Geburtsurkunde)

オーストリアに行く前に、日本で取得しておいた方が便利です。取得したら日本国外務省でアポスティーユ(この書類は正しいものですよ、という外務省からの証明)を受けてください。さらに、その書類にドイツ語の翻訳をつける必要があります。翻訳者は日本大使館や外務省に紹介してもらうとよいと思います。翻訳にはそれなりにお金がかかります。翻訳する文字数で値段が決まるので、独身の方は戸籍謄本よりも、抄本にしたほうが文字数が少ないため少し値段を抑えることができると思います。

■経済的証明のコピー

オーストリア国内に、十分な資金や収入があり滞在していると証明するものです。学生ならば、奨学金の証明や、オーストリアの銀行の残高で証明することができます。銀行の残高は、収入無しで1年間生活していけるだけの金額が必要です。この金額は年々変動するのですが、2017年1月現在では、11,000ユーロ程度があれば問題がないようです。仕事をされている方ならば、Dienstvertrag(ディーンストフェアトラーク)等の会社との契約書を用意するとよいでしょう。ディーンストフェアトラークは全てのページをコピーしてください。

■無犯罪証明書

犯罪経歴がないことを証明するものです。ウィーンに来てから取得することも可能ですが、海外から申請すると取得まで2~3か月と長い期間がかかるので、日本で取得していくことをお勧めします。

日本国内からですと、各都道府県の警視庁公安部外事第一課、または警察本部の刑事部鑑識課で手続きすることができ、ウィーンからですと大使館を通して申請することになります。

申請に必要な書類は、

・パスポート

・住民票、自動車運転免許証、住民基本台帳カードなど、氏名と住所が記載されたもの

・証明書発給の必要性が確認される書類

です。

日本国内で申請すると、手数料は無料で、およそ2週間ほどで受け取ることができます。申請する際に、指紋の採取があるので、必ず本人が申請に行くようにしてください。

無犯罪証明書の有効期限は3か月です。取得したら、3か月以内に滞在許可の申請をするようにしてください。

無犯罪証明書は開封すると無効になってしまうので、絶対に開封しないで提出してください。また、無犯罪証明書に翻訳をつける必要はありません。

■お金 120ユーロ(2017年1月現在)

申請時に支払います。現金でも、クレジットカードでも、バンコマートカード(デビットカードのようなもの)でも支払いが可能です。

■学生として滞在される方は、入学試験の合格証明書か学生であることの証明書

(Aufnahmebestätigung/ Zulassung für den Studienplatz)

学校で発行してもらえます。

 

まとめ

 

コピーのみを提出する証明書でも、念のためオリジナルも持参していくことをお勧めします。しっかり準備していったつもりでも、間違いや、欠けている書類を指摘されることが多いのですし、全ての書類が揃っていても、発行までには数か月単位の時間がかかることがありますので、早く滞在許可を手に入れたい人は、オーストリアに着いたらなるべく早く申請するとよいでしょう。

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