四つ橋線の肥後橋から土佐堀通を西へ。レトロでオシャレなビルを発見。
こちらの建物は、ダコタハウスという名称の大正時代に建てられたビルディングです。ネオロマネスク様式の外観が、なんとも素敵ですよね。
IL BECCAFICO(イル・ベッカフィーコ)
この2階にある、イタリアンIL BECCAFICO(イル・ベッカフィーコ)。
ここのランチがスゴい!との評判を聞きつけてさっそく行ってみましたが、一度は満席で入れず。気を取り直しての再訪問です。
同じビルの美容院の看板におされて、小さく目立たない看板が足元に。危うく見落とすところでした。
2階への階段にメニューが掲げてありますが、これも小さくて見にくいですね。どうやらランチは1000円の1本のみ。
前菜盛り合わせ、フォカッチャ、パスタのセットです。
かわいらしい扉を開けると、明るい歓迎がありました。スタッフは男性2名です。
厨房を囲んだカウンターがあり、奥にはテーブル席がいくつか。DIYっぽい赤い天井がかわいいですね。
大きな陶器のベースにドライフラワーやモンステラなどのグリーンがあふれ、とても気持ちの良い空間です。着席したカウンター席からは土佐堀通が見えますね。
この日はとても暑く、ひとまずはスペイン産のスパークリング(500円)をいただきます。スキッとした切れの良い1杯です。
こんなにいいの??驚きサイズの前菜盛り
間もなく、前菜の盛り合わせが運ばれてきました。
こちらのレストランの人気はこの前菜盛り合わせ。もちろん口コミサイトで事前にチェックはしていたのですが、思っていたのとは違います。大きさが、です。
右手におしぼりが写っていますね。このおしぼりは決してミニおしぼりなどではありません。飲食店で普通に出てくるものです。お皿のサイズからもこのボリューム、おわかりいただいけるのではないでしょうか。
涼し気なガラスプレートに、こんもりとごちそうが盛られています。
まずは、ハム類が2種。ボローニャソーセージとハモン・イベリコでしょうか。
甘くて柔らかいカボチャのマリネ、香草の風味豊かな揚げたてチキンカツレツ、カナッペにはゴルゴンゾーラのクリームが塗られています。白い四角はチーズではなくて、テリーヌです。ホタテの香りがしました。タコの墨煮はとても柔らかくて美味です。この2点はスパークリングとの相性バッチリですね。そしてふんわりオムレツ。たっぷりの葉っぱサラダにはパンチの効いたドレッシングがたっぷりとかかっていて、すべてのお料理が立派なおつまみになります。
この前菜で、2杯はいけますね。食べても食べてもなくならない喜びをかみしめながら、美味しくいただきました。ただ、心配なのは、パスタまでたどり着けるかということ。ここでもう腹九分になってしまいました。
と言いながら、自家製のフォカッチャも是非いただきましょうか。こちらも香草ハーブの香りがよく、絶妙な塩加減、脂加減も手伝って、スパークリングはどんどん進んでいきます。ほどよい弾力でしっとりと美味なフォカッチャでした。
手打ちパスタもモチっと期待通りのコスパ
パスタはベーコンと玉ねぎのタリオリーニをトマトソースでということでしたので、2杯目は赤ワイン(500円)をいただきました。新しくボトルを開けていただけたようで恐縮です。
パスタは細い手打ち麺で、もちもちした食感がおもしろいパスタです。ベーコンと玉ねぎの甘味を感じることのできるトマトソースは、麺とよく絡んであっという間になくなってしまいました。こちらの心配をよそに、ボリュームは気持ち抑え目にしてありましたよ。
2杯のワインと美味しいお料理で満腹になってしまい、ドルチェ(300円)をいただくことができませんでした。
食後は、濃いめの香ばしいコーヒー(200円)で締めくくります。
渋味・苦味もあるけれど、ほどよくマイルド。
まとめ
この内容でしめて2200円とは驚きのコストパフォーマンスです。
特筆すべきは、ただボリュームがすごいだけではなく、前菜にしても一品一品が美味であること。凝ったお料理はここにはなく、どれもとてもシンプルなのですが、美味しくてテンションを上げてくれます。お酒との相性もバッチリですよ。
そして、入りやすいカジュアルな雰囲気から、OLさんだけでなく男性にも大人気の様子です。近日中の再訪を心に誓い、ほろ酔いで帰路につきました。
イル・ベッカフィーコ
大阪市西区1-23-30
06-6449-9611
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