天満橋にあるカジュアルなル・アルジャンさんをご紹介します。
土佐堀通を1筋南に入った、とても静かな通り。緑いっぱいの公園に面したマンションの1階にあります。
フレンチ、イタリアンなどカテゴリーに縛られない「欧風料理」と、オーナーシェフ兼シニアソムリエ木村氏の提供するワインが人気のレストランです。
店内はとても明るく開放感があります。シックな雰囲気のテーブルクロスは、気取らないものの落ち着いた雰囲気を演出。近隣の住民や会社員でお昼は満席になります。
ランチコースは5種類
(A)スープ、本日のお魚料理、焼きたてパン、ドリンク ・・・1180円
(B)前菜盛り合わせ、本日のお魚料理、焼きたてパン、デザート盛り合わせ、ドリンク ・・・2000円
(C)前菜盛り合わせ、スープ、本日のお魚料理 、焼きたてパン、デザート盛り合わせ、ドリンク ・・・3000円
(D)シェフのお薦めフルコース ・・・4800円
(パスタコース)スープ、日替わりパスタ、小さな前菜、焼きたてパン、ドリンク ・・・950円
いずれのコースもお肉料理に変更可能です。その場合は事前予約が必要です。基本お魚料理ということで、海鮮に自信のあるレストランなのでしょうか。
今回Bコース(2000円)をいただきました。予約をしていませんでしたので、お魚料理をオーダーしました。
前菜は5種類の盛り合わせ。出てきてすぐに歓声を上げてしまいます。左がアジの昆布締め。塩や酢に頼りすぎることのない優しい酸味です。身が締まったアジは、食べごたえと存在感のある一品となっています。欧風料理の中に和のテイストを感じました。
時計周りに自家製のポテトサラダはじゃが芋の甘さが感じられ、家庭でも作ることができそうな、できなさそうな。お魚のエスカベッシュ、赤ワインと合わせたい豚のリエットとテリーヌ、中央は鯛と山芋のタルタル。これはスプーンでいただきます。一品一品手の込んだ一皿です。やはりお魚を使ったものが多く、素材へのこだわりを感じずにはいられません。
メインを待つ間にパンがサーブされます。ほかほかの焼きたてパンは自家製。柔らかくもっちりとした食感です。あっという間にいただいてしまいました。なんでも、オーナーシェフがフランスで出会い、そこで作り方を習得されたシャンピニオンというキノコ型のパン。お料理がいくら美味しくても、パンが美味しくなければ魅力が半減してしまうもの。その点こちらのパンはお代わりしたくなるほど美味です。
この日の魚料理は昆布締め鯛のポワレ。黒い角皿に黄色いソースが映えます。柔らかい鯛の切り身は皮が香ばしく、その上にはたくさんの季節野菜がのせられています。わかさぎもフライとなって友情出演していました。淡泊な鯛にしっかりとした味のソース(リンゴとサフランのヴェルモットソース)がよく合います。イタリアンパセリも色彩的なアクセントとなっていますね。
デザートの盛り合わせがやってきました。左から、見た目にカラフルなナッツとドライチェリーのアイスクリーム、ふわっと軽やかで酸味のきいたキイチゴのムース、一口サイズのプチエクレア、パインとカモミールのジュレにはミントの葉が爽やかに添えられています。上品な甘さが印象的でした。
お食事後のドリンクは、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、アップルジュース、などの他、ローズヒップティやペパーミントティなどのハーブティもいただけます。
この価格でこのボリューム。西洋料理にしては男性客が多いのも納得です。
夏場のパスタランチでは、魚介の冷製カッペリーニが美味です。お魚だけでなく、お肉料理では、骨付き鶏もも肉のコンフィや、骨付き仔牛のフリカッセ、煮込み料理など、仕入れ状況により最適なメニューが提供されます。
全体的にコストパフォーマンスがよく、夜はコースや70種類を超えるアラカルトメニューが用意され、あらゆる創作料理が楽しめます。お魚料理だけでなく、パテ・ド・カンパーニュやテリーヌ類などの肉系冷製料理をはじめ、お肉料理も充実。
シニアソムリエのオーナーシェフが約250本のラインナップの中から、最適なワインを提案してくれますよ。
定期的に開催されるワイン会は、毎回人気を博しています。産地などで毎回のテーマが決められ、泡もの、白ワイン2種、赤ワイン2種、デザートワインと6種類ものワインが、それぞれに合ったお料理に合わせて提供されます。少人数制(12名)で7500円。ワイン好きの方にオススメです。天満橋に立ち寄りの際はぜひお立ち寄り下さいませ。
ル・アルジャン
大阪市中央区石町2-1-7
06-6947-7141
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