天満は今大阪で最も熱いスポットといえるでしょう。JR天満の駅裏飲み屋街は、これまでおじさま達のオアシスでした。ですが、今は違います。女子遭遇率が格段に増えています。
路地裏にこそ美味い物があると言わんばかりに、夜毎に老若男女の集う、奥深い町天満。
今日は、その中でも新鋭イタリアン「Anello(アネロ)」さんにおじゃましてきました。
ぷららてんま隣に居酒屋「ひろや」さんというお店があります。そちらの営業時間をぬって間借り営業されている人気イタリアン「裏ヒロヤ」さん。行列のできるほどの人気の理由は「ウニのクリームパスタ」。その裏ヒロヤさんのパスタを担当されていた料理人が独立され、オープンさせたのがこのアネロさんです。
最寄り駅は天神橋筋六丁目駅。JR天満からですと、ぷららてんまの裏手を直進した池田町にあります。駅裏の混沌をくぐりぬけ、少しひっそりとした場所です。
ガラス張りのオープンな雰囲気です。
10席ほどのカウンターがメインと思いきや、奥に4人掛けのテーブルが2つ。無駄のない間取りです。
今回4名での訪問です。予約をしておりましたので奥のテーブルに通していただけました。スタッフはイケメン2名。店内すべて満席。よく切り盛りできるものだと感心させられます。
黒板に書かれたおすすめメニューが食欲をそそります。
どれも美味しそうです。
前菜の盛り合わせが素晴らしいボリュームということでしたが、意見が合わず単品でのオーダーとなりました。
ゆで豚の上にトマトゴロゴロ(600円)
まさに名の通りの見た目です。ゆで豚にオローラソースのようなソース。そして、プチトマトがゴロゴロと載っています。トマトが甘く濃厚。さすが天満市場近辺のお店です。豚はバラ肉でしょうか。茹でてあるので脂身がそがれ、しつこくないお味。一応前菜扱いです。小さめのお皿ではありますが、たっぷり盛られています。
ガーリックトーストしらすのせ(2枚・200円)です。厚みのあるバゲットは、皮が意外に柔らかいんです。もちろん一口食べるとしらすはボロボロとこぼれます。すくいつつ、再度乗せつつを繰り返しながら楽しくいただきます。
日替わりアヒージョ(800円)。アヒージョ(オリーブオイルとニンニクの煮込み)は日替わりで具を変えて提供されます。この日は白子。先ほどのプチトマトが再び登場です。白ネギ、ズッキーニ、アスパラなどの野菜と共に、ガーリックオイルで煮られてきました。両手のひらほどの小さな器ですが、あふれんばかりに具材が盛られています。白子もこのようにたっぷり。白ワインが進みます。
せせりのなんか(650円)。なんかって何なの?と皆ざわつき注文しましたが、せせりと野菜をハーブやスパイスで炒めたお料理でした。
せせりは鶏の首のお肉。ジューシーで歯ごたえもよく、食べ応えのある部位ですね。野菜は先ほどの白子のアヒージョとほぼ同じ。ボリュームのある1品ですが実はこちら、オーダーの時点で材料が尽きてしまい、なんと半分の量なんです。
どうも、炒め野菜は旬のものからその日その日で変わるようです。野菜すべてに旨味を感じられ、こだわっておられることがわかります。しっかりと歯ごたえのあるアスパラが特に印象的でした。
生ウニクリームソースのパスタ(1400円)
見るからに美味しそうな生ウニが添えられています。看板メニューのパスタ。クリームがほんのり甘くウニの香りとよく合います。取り分け分の量では物足りず、もう1皿オーダーするかともめましたが、せっかくなので渡り蟹のトマトソースパスタ(1200円)を。こちらも魚介の濃厚なソースがパスタと合い、渡り蟹を殻ごとしがみながらワイルドにいただきました。
子羊のロースト(550円)も看板メニューなのだとか。
初回訪問時は、前菜5種盛り、ウニパスタ、子羊のローストの3種をオーダーしておけば間違いはないのかも知れませんね。
その他ドリンク類では、ボトルワインも2000円~と、旨安ワインのラインナップも豊富。
生ビール(400円)や、赤白ワインのデキャンタ(900円)も、とてもリーズナブルです。
今回、ビールやワイン(赤・白両方)を美味しくいただき、会計は一人2600円と驚きのコスパです。完食できずに残したものもあるほど。
看板にある通り、イタリア食堂。わいわいガヤガヤと、「食堂」と呼ぶにふさわしい楽しいお店でした。
アネロ
大阪市北区池田町14-12
090-9616-5683
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