「天満の天神さん」こと、大阪天満宮。
今回は、大阪天満宮とその周辺を歩いてみました。
大阪天満宮
菅原道真公に縁の深い大阪天満宮は、平安時代中期、村上天皇の勅令により建立されました。7度にわたり火災にあい焼失したものの、熱心な氏子さん達により再建され続けてきた大阪天満宮。今の姿は1843年に再建されたものです。
奉納花火や船渡御などでも有名な天神祭は、毎年7月25日に、この大阪天満宮を中心に盛大に行われています。
また、学問の神様としても崇められており、毎年初詣の時期になると合格祈願の絵馬がずらりと並びます。
↑こちらが表門(大門)です。
手水所で手と口を清めてから、正面の本殿でお参りを。二礼二拍手一礼ですね。
本殿以外にも、大将軍社や白米稲荷など歴史深い建造物があります。
この日はとても静かでゆっくり歩けますが、お正月は参道まで行列ができ、境内は人で溢れるんですよ。
北門からの風景。
さて、大阪天満宮の境内の北側には、あまり知られていませんが、星合の池(通称亀の池・写真下)と呼ばれる小さな古池があります。この池に架かる橋の名は「愛嬌橋」。昔からこの橋で出会う男女は結ばれるといい、良縁祈願で訪れる人もいるようです。カメが甲羅干しをしている姿が見られます。
「星合茶屋」
そして池のほとりには、「星合茶屋」といううどん屋さんがあります。名物「すべらんうどん」は、麺に切り込みが入っていて、箸にひっかかって落ちないようになっています。受験にすべらないという願掛けにぴったりですね。
大阪天満宮は厄払い、七五三、お宮参りなど、節目節目の祭事によく利用されており、地元のみならず大阪近郊の人々に古くから愛されています。
大阪天満宮
大阪市北区天神橋2-1-8
06-6353-0025
天満天神繁盛亭
また、北門を出てすぐの天満天神繁盛亭は、上方落語の寄席小屋として様々なジャンルの演目が上演され、連日賑わいを見せています。チケットは2000円前後とお手頃です。上方落語を味わってみられてはいかがでしょうか。
天満天神繁盛亭
大阪市北区天神橋2-1-34
06-6352-4874
それでは、この周辺を散策してみましょう。
中村屋さん
国道一号線から、天神橋筋商店街を南に入るとすぐ右手にあります。
数々のメディアでも紹介されている中村屋さん。TVの「ごぶごぶ」でも紹介されていました。
こちらはコロッケが有名ですね。揚げたて熱々のコロッケを1つ買って、食べながら天神橋筋商店街を散策するのも楽しいものです。
小さな店先では揚げる人、包む人に分かれて手際よく作業をしています。行列ができていても心配ありません。回転が速いので、少し待てば順番が来ます。
中村屋さんのコロッケは衣がカリッカリで、中のポテトが少し甘いのが特徴。1つ70円とお財布にも優しく、女性でも2つぐらいは軽く胃袋に入ります。甘いのでおやつにもぴったり。食べて行きますと言えば、このように紙に包んでくれます。ミンチカツもおすすめですよ。
この日も、スーツ姿の男性が大量に買っておられました。取引先や勤務先へのお土産にするのでしょうか。大阪でコロッケといえば中村屋と言われるほどの人気店。お土産に喜ばれること間違いないですね。
中村屋
大阪市北区天神橋2-3-21
06-6351-2429
音凪(おとなぎ)さん
大阪天満宮の正面玄関を南下すると左手にある小さなお店音凪(おとなぎ)さん。
ランチをされているようなので入ってみました。
趣味のよい音楽が流れています。壁際の棚にはMiles DavisなどジャズCDがオブジェ的にたくさん置かれています。店名にも使われるように「音」にこだわったお店なのでしょうか。
ログハウス風の温かい雰囲気で、夜は酒場に変身します。
この日のランチは、洋食ランチ(ハンバーグorグリルチキン)、中華ランチ(麻婆豆腐)、カレーランチ(タイグリーンカレー スープ仕立て)の4種類です。すべて800円。
カレーランチをいただきました。
水菜のサラダがついてきます。スープ仕立てのカレーは、ココナッツが効いているものの結構辛いです。とろとろに柔らかく煮込まれた手羽元が2本と野菜がたっぷりのカレーです。野菜はオクラ、プチトマト、赤パプリカ、なす、しめじ、エリンギ、バジルと色んな野菜が入っていて、とてもヘルシーですね。
コーヒーは近所の萩原コーヒーさんのものを淹れてくれるようです。音楽を聴きながらの珈琲タイムにもよさそうなお店です。定期的にライブなど開催されているようです。
音凪
大阪市北区天神橋1-14-4
06-6353-8515
辛蜜屋(からみつや)さん
辛蜜屋(からみつや)さんは、天神橋筋商店街を南にアーケードを抜け、ほぼ最南端にあるカレー屋さんです。
辛くて蜜の味?カレー好きにはたまらないネーミングだと思いませんか?
カウンターのみ10席あるかないかの小さなお店です。
日替わりのチキンカツ&チーズ(800円)をオーダー。辛さは1~3倍まで選ぶことができます。1倍でお願いしました。
ルーの多いこと。「ルーが足りなければおっしゃって下さい」と気前のよい声をかけられますが、その必要はなさそうですね。ボリュームのある外観です。
チキンカツはむね肉なのですが、とても柔らかくジューシー。ルーは適度に辛さがあり、フルーティーな甘さもじわっと後から追いかけてきます。とても食べやすく美味しくいただきました。
お隣の横の席をのぞき見すると、ほうれん草、ビーフなどトッピングのボリュームがやはり多目です。次回は別のトッピングも試してみたいですね。
辛蜜屋さんのルーツは、1989年に創業した心斎橋のフレンチレストラン「ポワレ」。ここではランチタイムにカレーを提供されていました。そのカレーを愛し、足繁く通っていたのが辛蜜屋の現店長さん。ポワレのシェフが体力の限界から引退されることになった際に、どうしてもこのカレーを引き継ぎたいとシェフに直談判した結果、辛蜜屋をオープンさせることとなったそうです。
14時を過ぎての訪問でしたが、小さな店内は、ほぼ満席状態でした。
辛蜜屋
大阪市北区天神橋1-12-22
06-6881-7756
天神橋筋商店街は、大阪の下町情緒がたっぷり。
日本一長い商店街としても知られており、大阪観光には外せないスポットとして、多くの買い物客で毎日賑わっています。ぶらりと歩いてみませんか?
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