大阪歴史博物館の見どころ

大阪

谷町四丁目の駅を地上に上がると、そびえる2棟の近代的建築が見えます。

共同で建築された大阪歴史博物館とNHK大阪放送局です。

今回は大阪歴史博物館に行ってきましたので、見どころをリポートします。

 

大阪歴史博物館は、ちょうど大阪城公園と難波宮の中間に位置し、建物の7階から10階では常設展、特別展が開催される場合は6階にて観覧できるようになっています。
大阪歴史博物館とNHK大阪放送局のエントランスはつながっており、チケットブースで入場料(常設展+特別展で大人1770円)を支払い、早速10階行きのエレベーターに乗り込みます。

 

大阪歴史博物館 10階古代へ

10古代のフロア。当時の服装をリアルに再現した宮中の人物が、出迎えてくれました。

ここでは、難波宮の太極殿が美しく再現されています。直径70cmもある朱色の円柱が、高い天井に向かって何本も伸びる様子は圧巻です。

大きな窓からは、大坂城公園(上)と難波宮跡(下)両方が見下ろせます。大きな遺跡をこのような間近に眺めることができる、歴史博物館としてこれ以上の立地はありませんね。

 

難波宮は、日本書紀にも記されている飛鳥・奈良時代の古代宮殿。現在、難波宮跡は広場として開放されていて、復元された太極殿は子供の遊び場となっています。

難波宮から出土した物品の数々から、当時の生活を垣間見ることができます。

難波宮が栄えた時代には前期と後期があり、それぞれ構造を変えています。その様子を再現したミニチュアレプリカが展示されています。こちらは前期のもの

 

10階から9階へはエスカレーターを使用します。これはエスカレーター踊り場からの風景。大阪城天守閣がよいアングルで見渡せます。↓

 

9階中世・近世へ

9中世・近世のフロア。大坂本願寺が栄え、「天下の台所」と呼ばれていた時代です。当時の街並みが、1/20のミニチュア模型で再現されています。

こちらが大坂本願寺御影堂1561年の親鸞没後300年法要の様子を再現したものです。大阪城築城前にあったとされ、信長との石山合戦にて焼失しています。後年では石山本願寺という名称で広く知られていますね。

 

船場の繊維問屋、道頓堀の芝居小屋などは少しずつ形を変えながらも、永く引き継がれて来ています。秀吉の町割りの様子も同様。碁盤目状の町割りは、今でも街中に見かけることができます。

 

8階「なにわ考古学研究所」と特集展示室

さて、8なにわ考古学研究所発掘現場が原寸大に再現されています。ワークシートを用いた謎解きや、各テーブルには土器復元パズル、難波宮復元図パズル、地層はめこみパズルなどで、大人も子どもも楽しめるようになっています。

考古学者になったつもりで、発掘をしてみましょう。

 

この日は同じ8階の特集展示室で、「関西大学創立130周年記念 本山コレクション」が期間開催されていました。

本山コレクションとは、毎日大阪新聞社の社長 本山彦一氏の収集した19000点にも及ぶ考古学資料のことで、学外で展示されるのは初めてなのだとか。その中から、縄文期の耳飾りや埴輪をはじめ、登録有形文化財に指定されている出土品が数々展示されていました。

 

7階近代・現代へ

7近代・現代のフロア。大阪の歴史を古代から歩んできましたが、常設展はこの7階まで。ここではレトロでノスタルジックな大大阪を散歩してみましょう。大正末期~昭和初期ということですので、戦前ですね。

映画で見たことのあるような懐かしい街並みや並びます。

ここでは、明治時代のすごろく対戦や、不定期ではありますが、当時の着物を実際に身に着けることができます。好きな着物を選んで無料で着付けをしてもらえるのです。なりきったコスチュームで心斎橋や道頓堀の街並みを散策してみたいですね。

 

各フロアには、それぞれの時代にあったクイズが用意されています。クイズを解いて、歴史上の貴重なスタンプを押して回るスタンプラリーになっています。豊臣秀吉が発給した文書に押される朱印や、明治初期に用いられていた大阪府の公印など6つのスタンプが用意されています。歴史好きにはうれしいお土産になることでしょう。

 

6階特別展示室へ

さて最後に、6の特別展示室(で開催されていたNHK大河ドラマ特別展「真田丸に足を運びます。この展示会は4月の東京会場を皮切りに、上田、大阪と巡回した特別展なんです。会期を終えてみると、大阪での来場者数は歴代の大河展で1位となる大盛況だったようです。ドラマもクライマックスを迎えた頃でしたので、視聴者にとっては感慨深い展示会であったことでしょう。

国宝6点、重要文化財5点を含む、真田幸村を取り巻く人々にゆかりの深い手紙や武具などの品々が数多く展示されています。特に幸村が振るったという「血染めの采配」、「なぎなた」に人気が集中したようです。

音声ガイドは、真田昌幸役の草刈正雄さんが担当。臨場感で気分を盛り上げてくれそうですね。

 

 

今回、特別展をターゲットに大阪歴史博物館を訪れましたが、改めて常設展の素晴らしさに驚きました。特に10階の明るく開放感に満ちた空間は、一見に値します。所要時間は約1~2時間。大阪人、観光で来阪された方、両方におススメできる博物館ですよ。

 

大阪歴史博物館

大阪市中央区大手前4丁目1-32

06-6946-5728

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