裏なんばで見つけたビニールテントのお店 七縁(ヒチエン)。
ビニールテントなのに、とてもお洒落な外観で、中には女性客がたくさん。ニューオープンしたフレンチおでんとどて焼きのお店です。
カウンターにちょうど空きがあり、待ち時間なく案内いただけました。
厨房をぐるりととり囲むカウンターと、奥には少しテーブル席もあるようです。
着席すると、スタッフがドリンクシステムの説明があります。こちらでは時間制でドリンクが飲み放題なんです。赤、白ワイン、生ビール、ハイボールをセルフで30分500円。60分でお願いすると、キッチンタイマーでセットされラウンド開始。さあ、時間内にたくさんいただきましょう。
まずは店内中ほどにあるドリンクサーバーに移動し、ビールサーバーに銅のタンブラーを置きます。ボタンを押すと、きめ細やかな泡の適量のビールが注がれます。セルフということで一抹の不安がありましたが、何てことはありません。すべて自動。 ただ、サーバーまでの移動が少し面倒です。
付き出し(250円)は湯葉刺し。とろっとした湯葉はお塩でシンプルに味付けしてあります。
お料理を何品か注文していきましょう。
まずは、看板メニューのフレンチどて焼き(330円)。バジルの葉が添えられています。柔らかく煮こまれたすじ肉とコンニャクがたっぷり。あっさりとしていますが、確かに洋風です。
海老とアボガド姫サラダ(280円)は、クリーミーなドレッシングで和えられ、葉野菜も添えられています。ミニサイズですが、立派なおつまみになります。
砂きも串、ポルチーニ香るソース(上・230円)と、かしわ串、濃厚クリームチーズソース(下・230円)。1本1本とてもゴージャスで、ソースも本格的で美味です。ソースがたくさん余ったので、パンドカンパーニュ(280円)を追加注文。パンにつけて最後までいただきました。
そろそろ、ドリンクのお代わりを。
ワインは、赤白それぞれ4種類用意されているのがとてもうれしい。丸くてコロンとしたワイングラスに注ぎます。ワインサーバー1プッシュ分の量は少な目なので、4種類すべて試してみましょう。お気に入りは2プッシュ分いただきました。
続いてのお料理は、フォアグラステーキ(500円)です。ワンコインでフォアグラがいただけるなんて驚きです。
プレートにはソースで「ありがとう」との達筆メッセージが。フォアグラの表面は香ばしくソテーされています。フォアグラの下には大根のソテーが。意外な組み合わせですが、少しフルーティーさのあるソースと一緒にいただくと、結構合うことがわかります。サイズも2人でいただくには十分で、ワインにもぴったり。
パスタもすべて500円。フレッシュサーモンのクリームソースパスタをいただきました。
全体量は少ないのですが、具材となるサーモンはたっぷりで、ソースのクオリティは高い。1品1品の量が少ないので、2名で訪問しても、色々なお料理が楽しめるのがいいですね。
おでん鍋の一角で、パスタが手際よく茹でられます。ちょうど席が、おでん鍋の前だったので、様子がよくわかりました。
ちなみに、おでんメニューの中に「アボガド」があるのですが、おでん鍋の中に見えています。一体どんな味になるのでしょうか、興味津々です。
最後に、ふわふわフレンチお好み焼き(280円)が来ました。
クッキーのような見た目ですが、食べてみるとまるで、おせち料理に入っている伊達巻き。文字通りふわっとした食感がありながらも、ほんのり甘く、食べ応えのある一品です。伊達巻きの下にはマヨネーズとお好み焼きソース、その下にキャベツがあり、お好み焼き風のお味です。取っ手付のココット皿に木のトレイで、うつわもかわいいですね。
うつわと言えば、こちらではお皿はグリーンリーフモチーフのシリーズでほぼ統一。新しいお店なので、何もかもに清潔感が感じられます。
そろそろ時間が近づいて来たようです。10分前になりますと、スタッフが案内がてら、延長をしますかと尋ねに来ます。60分間という短い時間ながらも、ほろ酔いで満腹です。ですが、1分たりとも無駄にはしたくないので、ここで最後の1杯を。
心ゆくまで楽しませていただきました。
この他にはパスタを1品注文し、お会計は2名で約5000円。
新店にもかかわらず、スタッフの手際はバッチリ。料理が運ばれるスピード、タイミングは抜群、対応もフレンドリーで過不足なし。十分に短時間でも楽しめるお店です。ドリンクは待たなくてよいので、せっかちさんにもぴったりかもしれませんね。日本の居酒屋メニューとフレンチを融合させた創作料理がとてもリーズナブルにいただけ、大満足でした。
フレンチおでんとどて焼きの店 七縁
大阪市中央区難波千日前14-17
06-6635-5533
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