数ある焼肉店の中でも、コスパの高さには定評のある万両さん。高級部位がリーズナブルなお値段でいただけると連日満員なんです。週末などはなかなか予約が取れない人気店ですよ。
南森町に本店を置き、堺筋本町、東天満、天神橋、肥後橋と5店舗を展開しておられる万両さんを、今回ご紹介いたします。
おじゃましたのは、東天満店。谷町筋は、南森町駅と天満橋駅の中間あたり西側にあります。この日は週末。しかも周辺に飲食店の少ないオフィス街なのに、満席でした。ついで、ではなくわざわざこちら目当てにみなさん来ているんですね。
2年ほど前にリニューアルされ、外観や内装が新しくなりました。
入り口には、トレーサビリティの表示が。部位ごとに、産地と個体番号が記載してあります。お店の品質管理に対する姿勢が感じられ、安心できますね。
中が見えにくい隠れ家風のオシャレな入り口です。内装にも清潔感があります。84席と、以前よりもテーブル数が増え、比較的予約は取りやすくなりました。
黒いエプロンが人数分用意されているのも、女性には嬉しいサービスですね。
まずは、サラダやキムチをつつきながら乾杯です。
キムチは3種盛り(大根、白菜、きゅうり・500円)がおすすめ。白菜は少し酸味がありさっぱりといただけます。大根・きゅうりはポリポリとした歯ごたえです。ビールが進むのを抑えつつ、つまみます。
また、日本茶、コーン茶、梅こぶ茶、ウーロン茶は無料です。お茶を選べる、って嬉しいですよね。
サラダは、大根サラダ(300円)とパアイサラダ(ネギサラダ・300円)をオーダーしました。
サラダメニューは豊富で、この他ではチョレギ(=ちぎった)サラダ、チシャ菜サラダ、コリアン風豆腐サラダなど。どれも300円~400円とお手頃なお値段です。色んなサラダを試してみたくなりますね。
さて、焼肉と言えば、レバ刺し、ユッケといった生肉は定番でした。それが数年前の食中毒騒ぎがあり、生のお肉を堪能することは難しくなりました。こちらのお店でも同様です。苦肉の策としてレアステーキ(ユッケ味)、炙りレバー焼きといったメニューを代替品として提供されています。
炙りレバー焼き(580円)です。生のレバーにたっぷりのゴマ油がかけてあり、サッと軽く炙って塩やしょうがといただきます。生でいただきたいものですが、我慢しましょう。それにしても、レバー×ゴマ油×塩、という組み合わせを考えついた人は天才だと思います。
続いて、上ハラミ、上バラ(カルビ)、アカセン(4つ目の胃袋)など。お肉が主役ですからね。
「上」と「並」両方を注文したものもあるのですが、十分「並」でもお肉の味を堪能できました。「上」にすると、柔らかさと甘味がぐんと増す印象です。軽く炙ってレア気味にいただきます。
アカセンは焦げないように気をつけつつ、じっくりと3分の1の大きさになるまで焼きます。
歯ごたえがよく、噛むほどに甘味と旨味が増します。ビールがますます進みます。
一通りお肉を堪能した後は、お楽しみの飯ものです。
上はユッケジャンスープ小(500円)、下が冷麺(700円)です。
ユッケジャンスープにはたっぷりの野菜とお肉が入っていて、辛いだけではない旨さがあります。あえて余らせておいたライスを、ここに入れて雑炊風にいただきました。溶き卵が、辛味を抑えてくれているのでしょうか。意外とマイルドです。
冷麺はもっちもちの麺で、満腹なはずのお腹にするすると入っていきます。薄味のスープに、キムチやゆで卵、リンゴ、チャーシューの具材がのせられています。のど越しよく美味しく最後までいただきました。
さて、万両さんでは、スタッフは全員腕章を着けています。緑(勤務3ケ月以内)、青(1年未満)、赤(1年以上)、ゴールド(安心スタッフ)というように4色の腕章により、スタッフの経験度がわかるようになっています。
また、文部科学省の「サービス接遇検定試験」、キリンビール主催の「ドラフト・マスターズスクール卒業」の資格がピンバッジによりわかるようになっています。
お肉やビールのこと、さらに詳しくお聞きしたい時に役立つ目印になるかも知れませんね。
今回、大人4名で16000円強と、驚きのお会計でした。
万両さんでは牛を一頭買いしています。そこに低価格で提供できる秘訣があるのでしょうか。また、客側にとっては、稀少部位も食べやすいというメリットもありますよね。
肉質、料理、コストパフォーマンス、サービス、どれをとっても大満足。
確かな実力を感じさせられる、元気な焼肉店でした。
万両 東天満店
大阪市北区天満2-7-25
06-6882-0221
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