Smorrebrod Kitchen Nakanosima(スモーブローキッチンナカノシマ)は、中之島図書館の2階にある北欧風オープンサンドのレストラン。とっても温かくてスタイリッシュな雰囲気の中、朝から晩まで一日中楽しめるということで、今回はモーニングにおじゃまして来ました。
中之島図書館は、大阪市役所と中央公会堂に挟まれた場所にある大阪府立の図書館。ビジネス書や古文書を中心に、蔵書数55万点ほど。
このネオ・バロック様式の建物は、住友家の寄付により明治時代に建てられたもの。今では国の重要文化財に指定されている貴重な建物なんです。2015年4月に改修が完了し、営業を再開しています。内部中央ホールのドームにはステンドグラスが。まるでギリシャ神殿のようですね。
まずは図書館入口から図書館に入館します。入館にあたっては、特に会員登録などは不要です。
中央ホールのらせん階段を上り、案内書きの通りに進むと、小さな看板があります。
お店に入ると、すぐ目につくのは、色とりどりのスモーブローがケーキのように陳列されているショーケース。どれもカラフルで美しく、わくわくしてしまいます。
広くて明るい店内は、北欧風のウッディなインテリア。
中央部分がキッチンになっていて、その周りを取り囲むようにテーブルが配置。各テーブルが窓際に来るように工夫されています。
この日はお天気もよく、ぽかぽかと明るい光が差し込んでいます。
お水はセルフサービス。普通のお水、野菜のデトックスウォーター、フルーツのデトックスウォーターの3種類が用意されています。手作り風のコースターがたくさんありますね。好きな色柄を選べるんです。女子の心をわしづかみです。
さて、デトックスウォーターって何なんでしょう。説明書きを要約すると、フルーツや野菜の栄養素が水に溶け込み、栄養素や酵素が損なわれないまま水分補給できる、といううれしいお水なんです。野菜のデトックスウォーターは、ズッキーニなどの青臭さがあるのではと思いましたが、グレープフルーツの風味でまったく臭みを感じず美味しくいただけました。
さて、モーニング(9:00~11:00)のメニューはA、B、Cの3種類。
Aセット(750円)は、大山鶏の自家製ハムサラダスモーブロー。
まずは、すべてのセットについてくるスープ。この日はグリーンピースのスープです。お豆の味が濃厚です。パリなどで修行を積んだ葭谷真輝(よしやまさき)氏がシェフを務めるだけあります。ただのオシャレなカフェではないことがわかります。
写真ではわかりづらいですが、たくさんの葉野菜の下には、薄くスライスされた黒っぽいライ麦の上に、いわゆる鶏ハムがセットされています。朝から野菜たっぷりで気持ちからヘルシーになれそう。
そもそも、スモーブローという料理は、デンマーク発祥のもの。語源はsmor(バター)+brod(パン)で、その上に色んな食材をのせて楽しむ料理のことをいいます。
Bセット(880円)は、本日の卵スモーブローとサラダ。
同じくライ麦パンの上には野菜のほかにカリカリベーコンと、とろりとした半熟卵が。ライ麦パンはもっちりとしていて、卵とも合います。白いパウダーがかかっていますが、これは燻製パウダー。塊を口に含んでみると、確かに燻製の香りがしますね。不思議な風味です。
サラダは別皿で用意されます。
Cセット(1000円)は、牛肉の自家製ハムとレムラードソースのスモーブローとサラダ。
A、Bとはガラリと違う様相ですね。ローストビーフのようなお肉スライスが何かを覆っていますね。上にたっぷりとのっているのがレムラードソースで、マヨネーズベースにマスタードやピクルスがミックスされた、タルタルソースのようなものです。
中には、ライ麦パンとマッシュポテトが入っていました。3種類の中で一番ボリュームがありそうです。
どのセットもそれぞれ大満足できるように工夫されていて、大満足です。
最後にドリンクがついてきます。コーヒー、紅茶、ジュースのほかにハーブティーなどもチョイスできる上に、コーヒー、紅茶ならお代わりもできるんです。これではついつい長居してしまいますよね。
カトラリー置きが流木だったりと、一つ一つの小物類にもセンスを感じる素敵なレストランでした。
また、ライ麦パン、各種スモーブローはお持ち帰りもできるんですよ。中之島公園や大川の川べりで、プチピクニック気分を楽しむこともできますね。
居心地のよい空間と、笑顔の絶えないサービスで、朝からゆっくり過ごすことができました。
スモーブローキッチンナカノシマ
大阪市北区中之島1-2-10
06-6222-8719
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