靭公園の少し北側にあるイタリアンレストラン I VENTICELLI(イ・ヴェンティチェッリ)。閑静な住宅街の苦楽園からイタリアン激戦区のこの界隈へと移転され、はや4年。じきに地域にもなじんで、大阪でも屈指の人気店となりました。実力派のシェフがマダムと営んでおられます。
今回は、ランチタイムにうかがいました。どんなお料理がいただけるのでしょうか、楽しみです。
小さなレトロ感のある素敵な雑居ビル。2階へとおじゃまします。
大人っぽい空間でゆったりランチのスタート
見通しのよい店内は、テーブル席がメインで、カウンター席も数席。ウッディなインテリアは、シンプルで落ち着きが感じられる洗練されたデザイン。大きな窓からは、外の明るい光が差し込み、とっても気持ちのよい空間です。
ランチのコースは2種類。
PranzoA(1000円)は、前菜、パスタ、パン、コーヒーのコース。これにメイン料理(肉or魚)とドルチェのついた、ちょいと豪華なPranzoB(2000円)をオーダーしてみました。
ところでこの日、11:30のオープンと同時の訪問で一番乗りだったのですが、お店にいたのはシェフお一人のみ。シェフが直々にオーダーを取りに来られました。人気レストランとうかがっていましたし、お店は結構広いゾ、大丈夫かと余計な心配をしてしまいます。ちなみにシェフは関西では名の知れた浅井卓司氏。笑顔のステキなイケメンです。
そんなことを考えているうちに、サクっと前菜がやって来ました。
さらりとしたジャガイモのポタージュには、フレッシュなエクストラバージンオイルでアクセント。牛乳のよい香りがするポタージュに、塩と胡椒がガツンとよくきいています。柔らかく煮込まれた茄子や大根、ゴーヤやいんげんなどのお野菜に、ハムなどのお肉系お惣菜がバランスよく。日本の食材も上手に取り入れられています。
白ワインをいただきました。前菜って、どうしてもおつまみに見えてしまって。辛口ではありますが、ほんのり甘味も感じられる華やかでフルーティーなワインでした。ランチタイムのワインは500円か700円とリーズナブル。とてもうれしいサービスですよね。
評判のパスタも予想通り絶品です!
パスタは、鶏肉のラグーソーススパゲッティ。この見た目、食欲をそそりますね。
山椒がたくさん削りかけられています。ビリっとしたしびれるようにスパイシーですが、いけますね。お肉ではありますが、冷えた白ワインにしておいてよかった。
挽き肉はゴロっと集まり、小さなミートボールのよう。具沢山なラグーソースでした。パスタは美味しいとの定評がありましたが、評判通り納得のお味です。
丸くてコロンとしたパンは、皮も柔らかいブリオッシュタイプ。何もつけなくてもバターのよい香りがして美味です。
メインはお肉料理をチョイス。この日のメインは、地鶏のむね肉のソテー。マスタードソースでいただきます。芽ネギでしょうか。細いネギらしきものがあしらわれています。付け合わせは、白インゲン。
このぶ厚さのあるお肉をこんなに柔らかく仕上げてあるのは、匠の技です。ナイフを入れると、力を入れなくてもスーっと切れていきます。皮には塩味が効いていてとてもジューシー。シンプルなマスタードソースもぴったりです。ほっくりとしたインゲンもいい脇役ですね。
おなか一杯になったところで、なんともカラフルなデザート盛り合わせです。
甘味の強いシャインマスカットに、パンナコッタのマンゴソースがけ、パウンドケーキ、そしてラズベリーのジェラートにのっているのはバジルシード。バジルシードは正直、見た目はあまりよくありませんが、コロコロとした舌ざわりが面白い食感です。腸内環境を整えダイエットをサポートしてくれる、ヘルシー食材として話題になっていますよね。
どちらかというとあっさりとしたデザート盛り合わせです。
泡のある濃いめのコーヒーは、パウンドケーキともぴったり。最後まで満足にいただけるコースでした。
まとめ
この立地、雰囲気、お料理の内容、サービスを考えると、2000円という価格は破格。
3日間前からの予約で、おまかせコース(4500円)もあるのだとか。ちょっとだけドレスアップして、ご褒美ランチなんかに利用してみたいですね。人気のわりには混雑もなく、静かにお食事できるのもおすすめポイントです。
I VENTICELLI
大阪市西区京町堀1-7-18 2F
06-6147-8250
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