時々、無性にちょっと小洒落たお店に行ってみたくなります。南船場になら何かありそう、ということで所用ついでにヨッテリアグルーに訪問して来ました。今回、味に定評のある、このイタリアン店をご紹介します。
ルーツは、かつて心斎橋にあった人気店Bistro a vin DAIGAKU。堺筋本町にあるLe Noeud Papillon(ル・ヌー・パピヨン)とは姉妹店で、いずれもワインとお肉に自信アリとのこと。期待が高まります。
赤いテントのかわいい外観。外にテーブル席が置かれています。これからの季節は気持ちがよさそうですね。
アンティーク家具や小物を上手に配置したインテリアです。カウンターもテーブル席もとても素敵。奥には16人収容できる個室もあるようです。きっとパーティーにもぴったりですね。
13時過ぎの訪問でしたので、比較的空いているようです。ゆっくりできそう。
さて、昼食時には何種類かのランチメニューが用意されています。
パニーニランチ 680円
パスタランチ 980円
メインランチ 2000円
3種類の中からお肉料理付の、メインランチをお願いしました。
前菜はスピーディーに出していただきました。
香ばしいキッシュと、アトランティックサーモン、ボロニャソーセージです。そして皮をむいた赤いパプリカのオイルマリネ、ブロッコリー、かぼちゃにレタスとお野菜はたっぷり。サラダ代わりになりますね。どれもとてもシンプルですが、食材選びから手抜きを感じさせない美味しい一口でした。
続いて、小さ目のバゲットが2切れ。皮はカリっと、中には弾力があります。
日替わりパスタは2種類からのチョイスとなります。
オーダーしたのは、オイルベースの春キャベツと桜エビのスパゲティ。春らしい季節感のあるパスタです。
オイルパスタにありがちなベタベタ感はそれほど感じず、意外にもあっさりとしたソースです。桜エビは惜しみなくたっぷりと入っています。柔らかい春キャベツの他には、黄色い皮つきのジャガイモが。インカのめざめでしょうか。ホクホクしていて甘味のあるジャガイモです。パスタの美味しさにも定評のあるヨッテリアグルー、さすがの美味しさです。
量は少な目ですが、この後のメイン料理を考えるとジャストサイズです。食べ終えると、かなり満腹になっていましたよ。
メインはお肉料理とのことで、赤のグラスワイン(800円)をいただいました。
ミディアムボディで、ベリーの香り豊か。メイン料理のイベリコ豚のローストに合いそうです。
イベリコ豚のローストがやってきました。豚肉2切れと、ズッキーニ、芽キャベツ、色鮮やかな菜の花のソテーが添えられています。
実は、見た目からはあまり期待をしていなかったのですが、この豚肉はとっても柔らかく、お肉の味も濃く美味です。しっかりと炙られた表面を通りすぎると、ナイフがスーッと入っていきます。切り口がピンク色をしていて、脂身が少なく見えるわりには、とても柔らかいんです。
茶色いソースはお肉によく合うのですが、下味のスパイスと塩で、十分お肉の味を感じることができます。薄くスライスして一口一口吟味していただきます。ワインとの相性も期待通りです。
こんなに柔らかい豚肉は本当に久しぶりです。後半に入り、急速に気分が盛り上がってきました。
でも、もうコースはおしまい。最後はデザートとコーヒーです。
イチゴとキャラメルのセミフレッド。セミフレッドとは、セミ=半分、フレッド=凍った
という意味で、半解凍のイタリアンドルチェのこと。イチゴの果肉と種のつぶつぶ食感とを、香ばしいキャラメルに合わせています。マイルドで冷たい感触がお口に広がっていきます。
コーヒーもエスプレッソに近い濃いめの味わい。
スタッフのサービスは簡素ではありますが、この料理のクオリティなら許容範囲内。地中海のリゾート感も感じられる雰囲気は、カジュアルなのにどこか洗練されています。
それに2000円というコスパの良さにも驚き。広いカウンターで大満足のランチタイムをゆっくりと過ごすことができました。
ディナーでは、イベリコ豚のほか白金豚など、豚肉を使った美味しいお料理がたくさん。
ワインも北はピエモンテから南はシチリアまで、イタリア全土を網羅したラインナップを取り揃えています。ソムリエの資格を持つスタッフが、お料理にぴったりのワインをチョイスしてくれますよ。
ヨッテリアグルー
大阪市中央区南船場4-14-1
06-6121-6339
コメント