まさに非日常の光景!大倉山ジャンプ競技場がスゴイ

北海道

ウィンタースポーツ王国の北海道。そして最近ではソチ五輪の銅メダルでレジェンドとなった葛西紀明選手などで知られるジャンプ競技の聖地が、札幌の大倉山ジャンプ競技場です。実はジャンプ競技を行う以外にも、札幌屈指の景観を楽しめる展望台、スポーツレジャー施設として道産子にはお馴染みの場所なのです。ジャンプ台の頂上から眺める景色は、まさに日本のほかの場所では見られない光景。そんな大倉山を改めて訪れました。

 

①:1972年札幌五輪の会場・ジャンプの聖地

 

大倉山ジャンプ競技場は、地下鉄東西線で円山公園駅下車。JRバス荒井山線に乗り「大倉山ジャンプ競技場入り口」で下車。坂道を上って10分ほど歩きます。円山原始林の山間部を歩くので、緑も多く目の保養にもなります。写真の向こう側の山に、ノーマルヒル(70m級)のジャンプ台「宮の森ジャンプ競技場」も目に入ってきます。

坂道を上ると、山に隠れていた大きなジャンプ台などの威容が姿を現します。中々の迫力で、西日本の方はその姿に圧倒されるかも知れません。

このジャンプ競技場が建設されたのは1931年(昭和6年)といいますから85年の歴史を紡いできています。1995年に国から札幌市に管理を移管されています。ラージヒル(90m級)競技を行う国内最大級の規模を誇り、1972年の札幌冬季五輪の舞台にもなりました。現在もサマージャンプを開催できる設備も整え、ワールドカップなど国際大会も毎年開催されています。ジャンプの選手も練習しています。もちろん葛西選手もです!

ジャンプ台の展望台以外もミュージアムやショッピング、レストラン施設もあるので、総合スポーツパークになっています。入場券はリフト券が往復500円、「ウィンタースポーツミュージアム」が大人600円となっています。リフト&ミュージアムセット券も用意されていますよ。

 

②:急こう配のリフトを上ると圧巻の景色が!

 

まず何はなくとも、リフトに上って、ジャンプ台の頂上にある展望ラウンジに向かいます。展望ラウンジには選手も利用している、2人乗りのリフトに乗ります。ジャンプ台の横を上っていくのですが、とてつもなく急こう配であることがわかります。高所恐怖症の方は少し尻込みするかもしれません。

約5分で頂上に着きます。下の写真のように選手がスタートするアプローチの上にガラス張りの展望ラウンジがあります。

頂上の地点で標高307mとのこと。真正面には大通公園が伸び、札幌市街と広大な石狩平野の地平線を見渡すことができます。

まさに、ジャンプの選手がこれから飛ぶという、アプローチのスタートラインでもあり、選手と同じ目線の風景を味わえます。上から見渡しても、眩暈がするほどの急角度です。石狩平野の地平線を望み飛ぶ選手たちは、本当に鳥になった気持ちになるかも知れません。

筆者は、同ジャンプ台に今年3月末と9月末に訪れています。3月はまだ深い雪に包まれていますから、雪景色のジャンプ台の景色も美しかったので、写真を載せておきます。

ジャンプ台の上から、ジャンプ台の威容と、スケールの大きい石狩平野の地平線を眺めることができる。こんな光景はまさに非日常。全国でも札幌でしか見られないと思いますよ。

 

③:夏季営業は屋上展望台もオススメ

 

展望ラウンジ内は売店があり、大倉山特製の「日本最高級のソフトクリーム」が名物とのことで食べてみました。

北海道の観光スポットには必ずと言っていいほどソフトクリームがあり、どこに行っても一定の美味しさがあります。ここのソフトクリームももちろんミルキーで美味しかったですよ。夕張メロン味という、山頂限定のメニューもあるのでぜひお試しを。

また、展望ラウンジの上の屋上展望台も夏季営業期間は入ることができます。写真などを撮りたい方は、こちらの方が窓の反射を気にしなくて良いのでオススメです。

現状はリフトや展望ラウンジの営業が夏場は6時、冬場は5時までなので、夜景を見られないのが少し残念。ある時期までは雪まつりやクリスマス期間など限定でリフトの夜間運行をしていた時期もあると記憶しています。筆者も夜に登ったこともあります。それは素晴らしい景色でした。デートなら皆、カップルになりそうな圧倒的な光の海です。いつか復活することを祈っています。

 

④:夜間のジャンプ台ライトアップも美しい

 

しかし、リフトを降りてある程度暗くなると、ジャンプ台もライトアップされ、これも綺麗です。

ジャンプ台のライトアップも、意外なほど綺麗で、しばし見とれてしまいました。ジャンプ台に馴染みのない、旅行客の方はこれを見るだけでも損はないかも知れないです。また、展望台からではないですが、施設自体の標高が高いので、駐車場方面からは狭いながらもなかなか見栄えする夜景が眺められます。

また、午後6時を過ぎると、大方の施設は営業を終了しますが、「クリスタルハウス」2階のレストラン「ラムダイニング大倉山」夜9時まで営業しており、ここから夜景を眺めながら高級ラム肉のジンギスカンなどを楽しめます。

申し訳ありません、筆者は頭が固く、ジンギスカンは家で安く食べるソウルフードだと思っているので、入店はしませんでした。ですが、旅行の思い出やデートなどには楽しめるお店だと思いますよ。

 

⑤:ウィンタースポーツミュージアムが楽しい!

 

さて、大倉山には、展望台の景色や食事以外にもオススメしたい施設があります。それが「札幌ウィンタースポーツミュージアム」です。なぜ、オススメが最後の紹介になってしまったのか。基本的には年中無休なのですが、今年10月1日からリニューアルのため休館中だからです。オープンは2017年2月中旬の予定とのこと。なので、ここで、紹介はしておきますが、2月中旬以降でなければ入館できないのでご承知おき下さい。

同ミュージアムは1階が体験フロア、2階が北海道のウィンタースポーツの歴史や選手のユニフォームなどを見学できる展示フロアとなっています。そして、この体験フロアが予想以上に楽しいのです!1階のメーンアイテムとなっているのが「スキージャンプ大倉山」です。

大画面モニターの前のスキーに足を乗せるとスタート。画面がスクロールして、アプローチを滑り降りていく感覚はかなりリアルです。踏切に合わせてジャンプすると、スキーもV字に開きます。スピード感も感じられ、かなりバーチャルリアリティーを楽しめます。着地姿勢(テレマーク)もしっかり整えないといけません。筆者は何と143mを飛んで、この日4位に入りました!でもホントに飛ぶとなると絶対に無理です。おそらくお漏らしすると思います。そのほかにもジャンプで最も繊細な技術を必要とする踏切のバーチャル体験「テイクオフ・タイミング」、トレーニング用のスケートボードで30秒間のスケーティング回数を競う「スピード・スケートトレーニング」などに挑戦しました。

ボブスレーのバーチャル体験も面白そうでしたね。

そのほかにも、アイスホッケーのゴールキーパー、クロスカントリースキーのレース体験など、アイテムが盛りだくさん!最近、VRが脚光を浴びていますが、このミュージアムはいち早くバーチャル体験を取り入れています。どのようにリニューアルするのか楽しみです。皆さん、2月中旬まで今しばらくお待ちください!

 

まとめ

 

大倉山ジャンプ競技場は単なるジャンプ台ではない、多目的に楽しめるアミューズメント施設です。もちろん展望台見学も得難い体験が出来ますが、冬場に来られた場合は、実際の競技も見てジャンプの楽しさを知ってほしいですね。葛西選手のほかにも、女子の第一人者、高梨沙羅選手にも会える大会があるはずです。また、競技場の近くは円山公園、円山動物園、北海道神宮など観光やパワースポットもあるので、複数を楽しんでも良いでしょう。

スポット情報

大倉山ジャンプ競技場

住所:北海道札幌市中央区宮の森1274

TEL:011-641-8585(大倉山総合案内所)

URL:http://okura.sapporo-dc.co.jp/index.html

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