ローマの4大聖堂を訪ねてみよう!サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

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世界で最も信者数の多いキリスト教。世界中に数ある教会の中で、最高位に位置する教会、それはローマの4大聖堂のひとつ、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会です。日本では、サン・ピエトロ大聖堂ほど有名ではないのですが、実はローマ市の大司教座大聖堂で、ローマ教会の最高の権威を持つ教会です。「世界中のすべての教会の母」と位置付けられているのです。

 

もともと、ローマ城壁の近くにあり、歴史的中心地区からは少し離れていますが、地下鉄A線の「サン・ジョヴァンニ」(SAN GIOVANNI)駅に直結していて、意外とアクセスは簡単です。地下鉄の駅から、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂へ向かう際にアウレリアス帝の城壁をくぐりますが、古代ローマ時代はこの壁の中がローマ帝国だったと思うと感慨もひとしおです。

ぜひ、キリスト教最高峰の教会、訪ねてみませんか?

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂(ARCIBASILICA PAPALE SAN GIOVANNNI IN LATERANO、アルチ・バジリカ・パパーレ・サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ)

教会の歴史

この大聖堂の正式名称は、SANTISSIMO SALVATORE e SANTI GIOVANNI BATTISTA ED EVANGELISTA IN LATERANO(サンティッシモ・サルバトーレ・エ・サンティ・ジョヴァンニ・バッティスタ・エド・エヴァンジェリスタ・イン・ラテラーノ)といい、聖なる救世主イエスキリスト、そして、キリストに洗礼を施した預言者ヨハネ、そして、福音史家聖ヨハネに捧げる教会を意味し、314年に、キリスト教を公認したコスタンティヌス帝によって創建されました。

この教会の創建には、コスタンティヌス帝自身が、教会の礎になる土を、12使徒の数と同じ12袋、肩に背負って運んだという記述があり、古代ローマ帝国の神殿から、数々の装飾を運んだ贅を凝らしたものでした。

1309年の「ローマ教皇のアヴィニョン捕囚」までは、教皇庁が置かれ、教会の周りには一つの小さな町が形作られ、カトリック教会の中心的存在として繁栄していました。教皇庁がアヴィニョンに移っている間に放置されていた教会はすっかりさびれしまい、1377年にグレゴリウス11世がローマへ帰還すると、それを機に教皇庁はヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に移されました。

教会の見所

その後、1650年の聖年に合わせ、バロック時代の天才建築家、フランチェスコ・ボッロミーニが大々的な修復工事を施し、18世紀にはアレッサンドロ・ガリレイによるネオ・クラッシク様式の美しい正面ファサードが完成しました。建物上部には、高さ約3メートルもあるキリストをはじめとする15体の彫像で飾られています。

大聖堂に入ると、まず、入り口の柱廊には、フォロ・ロマーノから運ばれた古代ローマ時代の「クーリア(元老院)の青銅の扉」、そして右端には「聖なる扉」があります。左端にあるのは、クイリナーレの丘にあったコスタンティヌス帝の浴場から運ばれた皇帝自身の銅像で4世紀頃のものです。どれもかなり大きなサイズで、ここまで運んだ法王の権力はすごさを思い知らされます。

中に入ると、とにかく聖堂の大きさに圧倒されます。この大聖堂を改修したボッロミーニが、柱を補強するために大理石の彫像を用いましたが、大理石とは思えない精巧さに加えて、周囲を見学している人と比較すると、その驚くべき大きさがわかります。

後陣には、「天使に囲まれたイエスキリスト」をはじめとする数々の美しいモザイク画が描かれています。19世紀に修復を施されていますが、13世紀の有名なモザイク画家ヤコポ・トリッティ(JACOPO TRITTI)、ヤコポ・ダ・カメリーノ(JACOPO DA CAMERINO)の作だと言われています。

この大聖堂の数ある聖遺物の中でも、最も重要なものは、キリストから信頼され天国の鍵を預けられた聖ピエトロ、ローマでの布教に多大な貢献をした聖パオロの頭部です。教会中央奥にある巨大なゴシック様式の法王専用祭壇に収められています。14世紀に作られた金と銀の二つの袋の中に収められているのが、外側からもちらっと見えますが、実際は1799年にナポレオン率いるフランス軍に盗まれてしまい、残念ながら1804年に作ったコピーです。

また、大聖堂奥の左側にある秘跡の祭壇(L’ALTARE DEL SACRAMENTO、アルターレ・デル・サクラメント)の4本のブロンズの柱は、エルサレムの神殿のものだったそうです。実際は、これも、カンピドーリオの丘にあったジョーヴェの神殿の柱と言われています。このほかにも、復活祭にだけ展示される、最後の晩餐の時の木のテーブルの一片、マグダラのマリアの衣服の一部など、数々の聖遺物が収められています。

また、13世紀前半に作られた教会に付属する回廊(CHIOSTRO、キオストロ)も、ローマを代表する美しいものです。観光で疲れた時に、しばし回廊で静かに瞑想にふけってリラックスするのもいいでしょう。(開館時間9.00~18.00、入場料5 EURO)

このほかの見所

・「聖なる階段」(SCALA SANTA、スカラ・サンタ)

サン・ジョヴァンニ大聖堂に向かって右側の建物にあります。この階段は、イスラエルにあるエルサレムからローマまで運ばれてきたものだそうです。言い伝えでは、キリストの裁判を行ったピラト総督の宮殿にあったもので、この28段の階段をキリスト本人が登ったそうです。キリスト教を公認したコスタンティヌス帝の母エレナがエルサレムに行った際に、2本の柱、3つの扉とともにローマまで運び、これを、時のローマ法王へ寄贈し、当時最高の教会であったサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノに使われたというのです。

現在でも、罪の贖罪を願う世界中の信者が、この28段の階段を膝まづいてのぼる姿が見られます。

・「サン・ロレンツォ礼拝堂」(CAPELLA DI SAN LORENZO、カペッラ・ディ・サン・ロレンツォ)

聖なる階段を登り切ったところにあるサン・ロレンツォ礼拝堂。ここも数々の聖遺物が収められています。イエス・キリストのサンダルや、最後の晩餐の時に使われた椅子、キリストが拷問されたときにつながれた柱の破片、などなど様々なお宝がありますが、通常非公開で、外側からしか見ることはできません。

ここの祭壇には、人の手で書いたとは思えないと言われる不思議な文字、「REDENTORE、レデントーレ」という救い人を表す単語が書かれています。また、「世界で一番神聖な場所である」との表記されているのですが、黙々と信仰のために膝で階段を登る人々を見ていると、神聖な気持ちになります。

・オベリスク

教会の後ろ側の広場には、ローマで一番古く、一番高いオベリスクがあります。

・「ラテラーノ洗礼堂」(BATTISTERO LATERANESE、バッティステロ・ラテラネーゼ)

コスタンティヌス帝によって創建された歴史の古いものです。内部は8角形で、5世紀まで遡る美しいモザイクは必見です。

住所:開館時間:7時~12時30分、16時~19時

 

サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

住所:PIAZZA DI SAN GIOVANNI IN LATERANO

開館時間:7時~18時30分

http://www.vatican.va/various/basiliche/san_giovanni/index_it.htm

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