添乗員と一緒に団体で大型バスに乗るクラシックな観光旅行はしたくないけれど、自分で公共交通機関に乗って動くのは、少し不安で怖い、という方におすすめな移動方法をご案内します。街中が世界遺産に指定されているローマでは、観光に便利な2階建のオープンバスが周遊しています。乗り降り自由で、イヤホンガイドもついていて、至れり尽くせりです。またはタクシーについても料金、タクシー乗り場、詳しくご案内いたしますので、自分にあった方法がきっと見つかるはずです。
1.日本語で観光案内も聞ける2階建てオープンバス(OPEN BUS)
ローマの街の中には、色鮮やかで派手な2階建てオープンバスが数種類、走っています。このバスは、市内の有名な観光地を効率よく周遊していて、イヤホンガイドで日本語の観光案内も聞けるバスです。チケットは、24時間券、48時間券とあるので、最初に乗った時から有効時間まで、何回も好きなバス停から好きなところで乗り降りできる便利なバスです。切符は、バスの停車所で、初めての乗車時に購入できます。
特に、お天気のいい日は、屋根のない2階で風と光を感じながら、ローマ観光を楽しめます。また、公共交通機関と違い、乗るときに切符を確認するので、ほぼ全員が観光客でスリがいません。リラックスしながら観光できるというも大きなメリットです。オープンバスも何社もあるのですが、日本語のイヤホンガイドかあるバスをご紹介します。
CITY SIGHTSEEING ROMA(シティ・サイトシーイング・ローマ)
(http://www.roma.city-sightseeing.it/index.htm)
イタリア中の各都市に展開している赤いバス。
券種は、24時間券(25 EURO)、48時間券(28 EURO)とあり、5歳から15歳は半額です。1周の時間は約100分で、10分から20分ごとの運行です。
停車駅は、テルミニ駅、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、コロッセオ、チルコ・マッシモ、カンピドーリオ、サンタンジェロ城、トレビの泉、バルベリーニ広場、そしてテルミニ駅へ戻ります。(土曜の15時以降、日曜、祝日は、サンタンジェロ城の後、トレビの泉方面へは行かず、ポポロ広場、ボルゲーゼ公園を通り、スペイン階段の近くで停車し、バルベリーニ広場へと向かいます。)
共和国広場のイタリア食材専門店EATALYの中に、専用デスクがあり、チケットの販売や案内をしています。
ROMA OPEN TOUR (ローマ・オープン・ツアー)
黄色い車体が目印のバス。
券種は、24時間券(20 EURO)、48時間券(25 EURO)、72時間券(30 EURO)とあり、6歳から15歳までは14 EUROで、同伴の大人と同じチケットとして使えます。インターネットでの予約は10%引き、45日前までの早割購入25%引き、月曜日乗車20%引き、と各種料金の設定があるので、上手に利用すればかなりお徳です。1周の時間は1時間40分、20分から30分ごとの運行です。
停車駅は、テルミニ駅、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂、コロッセオ、チルコ・マッシモ、ヴェネツィア広場、サンタンジェロ城、ヴァチカン、トレビの泉、バルベリーニ広場、そしてテルミニ駅へ戻ります。(土曜日の14時30分以降、日曜、祝日は、ヴァチカンの後、トレビの方面へは行かず、ポポロ広場、ボルゲーゼ公園を通り、ヴェネト通りで停車し、バルベリーニ広場へと向かいます。)
2.タクシー(TAXI、タッシー)
ローマ市内は広くないうえに、タクシー料金も日本ほど高くないので、良心的な運転手に当たれば、便利な交通手段です。必ず正規の白いタクシーに乗るようにして、タクシー乗り場で客引きしてくる車には、絶対乗らないことです。最近は、正規のタクシーは必ずメーターもついてますので動いているか確認して、メーター通りの料金を支払いましょう。
ローマでは、通常流しのタクシーはつかまりません。主だった広場、または主要地下鉄駅前にあるタクシー乗り場から乗ります。以下、主なタクシー乗り場。
- チンクエチェント広場(piazza dei Cinquecento、ピアッツァ・チンクエチェント) ―テルミニ駅前
- 共和国広場( piazza della Repubblica、ピアッツァ・デッラ・レプッブリカ)
- トッレ・アルジェンティーナ広場(Largo Torre Argentina 、ラルゴ・トッレ・アルジェンティーナ)- パンテオンの南側
- コロッセオ広場(piazza del Colosseo、ピアッツァ・デル・コロッセオ)
- サン・シルベストロ広場(piazza S. Silvestro、ピアッツァ・サン・シルヴェストロ)- 中央郵便局前
- サン・ピエトロ広場(piazza S. Pietro、ピアッツァ・サン・ピエトロ)-ヴァチカン
- リソルジメント広場( piazza Risorgimento、ピアッツァ・リソルジメント)-ヴァチカン近く
- ティブルティーナ駅広場(piazzale della Stazione Tiburtina、ピアッツァ―レ・デッレ・スタッツィオーネ・ティブルティーナ)
- オスティエンセ広場(piazzale Ostiense、ピアッツァーレ・オスティエンセ)-オスティエンセ駅
・G.G.ベッリ広場(piazza G. G.Belli、ピアッツァ・ジョヴァンニ・ジョアキーノ・ベッリ)-トラステヴェレ、ガリバルディ橋すぐ
タクシー乗り場には、一見するとバラバラにタクシーが停まっていますが、運転手どおしで順番があるので、近づくとどれに乗るか指示されるので、言われたタクシーに乗り込みます。
タクシー乗り場以外では、ホテル、レストランなどで呼んでもらうのが簡単です。呼び出し料金が、3.5 EURO追加されますが、5分以内には来るので便利です。車体に書かれている車の番号を教えてもらえるので、該当する車に乗り込みます。車の番号は、地名と数字2ケタです(例ミラノ25)。ローマには、ほとんど公衆電話は見つからないし、壊れている可能性も高いので、自分の携帯電話がない場合は、呼んでもらうほうがよいです。
<タクシー料金>
・初乗り平日6時~22時:3.0 EURO
・初乗り休祝日6時~22時:4.5 EURO
・初乗り深夜早朝22時~6時:6.5 EURO EURO
11 EUROまでは1キロごとに1.1EURO、11から13EUROまでは1キロごとに1.3EURO、それ以上は目的地まで1.6EURO追加していきます。(20km/h以下の場合)
また、4名以上の場合、5人目の人から、1人につき1EUROずつ追加。
一つ目の荷物は無料ですが、35×25×50cm以上の荷物は、1つ追加ごとに1EUROづつ加算されます。
高額の紙幣で支払うとおつりがない、などどごまかされてしまう可能性が高いので、なるべく大きすぎるお札は避けたほうがいいでしょう。また、イタリアでは、小銭は四捨五入してしまうことが多いので、もし、良心的な運転手であった場合は、端数はチップとしてあげてしまってもいいでしょう。チップを渡したくない場合は、極力、おつりのないようにしたほうがいいです。
例)メーターが18.80EURO、20EURO支払った場合、おつりは1EURO だけもらうか、
1,2EUROすべてをチップとして、おつりはいいと言う。
RADIO TAXI 料金表、http://www.3570.it/public/tariff.pdf
RADIO TAXI 06-3570 http://www.3570.it/
3.そのほかの乗り物
<セグウェイ(SEGWAY)>
日本では、まだ公道での使用が認められていない立ち乗り電動二輪車“セグウェイ”、ローマでは、使えます。ボルゲーゼ公園やポポロ広場、ヴェネツィア広場でレンタルをしています。レンタルの際は、パスポートのコピーが必要になるので、ご注意ください。
また、セグウェイを使った観光のツアーを実施しているツアー会社もありますが、今のところ英語ガイドのみのようです。
ローマ ツアーズ・セグウェイhttp://www.segwayrometours.com/it/
<自転車レンタル(NOLEGGIO DI BICICLETTA、ノレッジォ・ディ・ビチクレッタ)>
ヨーロッパでは、今エコロジーの観点から、自転車が見直されていて、ローマでも通勤、通学に自転車を使うことがはやっています。自転車のレンタルは、ローマ市のもの、ホテル、自転車レンタル屋さんといろいろあります。こちらもレンタルの際は、コピーでいいので、身分証明書を忘れずに。
ただ、ローマの場合は、7つの丘でできていて、意外とアップダウンが激しいので、体力のある人にのみおすすめします。
自転車だけでなく、スクーターのレンタルもありますが、ローマは交通量が激しいうえに、道路が複雑に入り組んでいて、一方通行が多いので、あまりおすすめできません。
自転車レンタル http://www.bicibaci.com/it
<馬車(CAROZZA、カロッツァ)>
いかにもヨーロッパを旅しているという感覚を味わえるのは、なんといっても馬車による観光。馬車は車輪が大きいので、乗ってみると以外にも高いところから見下ろしながら、王様気分で観光できます。スペイン階段、コロッセオのあたりに馬車が停まっているので、そこで料金、行き先など交渉して、その場で乗ることができます。
通常5人までで、行き先や時間によって料金は変わってきます。目安としては、30分で100EUROくらいです。トラブルのないように、紙とペンを持っていって、時間と料金を書いてもらうほうが安心ですね。
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