シーフォン醸造所紹介

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シーフォン醸造所の一般公開日に行きとても楽しんだのですが、現地での情報はほぼオランダ語!ということで、醸造所ができた経緯やビールの種類など理解するのが難しかったです。今回は、知っていればより楽しめたのに!という情報をお伝えします。

 

マイクロブリューワリー

 

シーフォン醸造所はなんと2016年7月に初めてビールを世に送り出したというとても新しい醸造所です。醸造所と同じ敷地内には4世代、113年も続くレストランがあります。

そのレストランに併設する納屋を改造して醸造所を作り始めました。海外から最新の機器を搬入し、小スペースながら最大のパフォーマンスができる空間を作り上げました。

同時に独自のレシピを開発し、各地から最高品質の原料を仕入れました。20167月の初めての一般公開日にBlinkerDamme Nationという2種類のビールを、翌月にはCassandraをお披露目しました。

この3種類がシーフォン醸造所の柱となるビールです。この醸造所の素敵なところは、すべてにストーリーがあることです。なぜこの場所なのか、ビールの名前の由来などです。最新機器を仕様したビジネスライクの醸造所と思いきや、裏に隠された秘話を知ることでまるで昔から知っているかのような錯覚を覚えます。

 

 

定番ビール

のどごし重視、Blinker(ブリンカー)

Blinkerとは、昔ここ一体の地域ダメ(Damme)の人たちが、オランダにより封鎖された水路を復活させるために掘ったと言われているレオポルド運河の愛称です。Blinkerはセゾンビールで、アルコール度数は5.5%です。セゾンビールとは世界中で解釈が色々とあるらしく、ベルギー人の中ではビールの「スタイル」ではないと主張する人が多いのだとか。

セゾンビールはベルギー南部のワロン地方の農耕地でうまれました。農場では季節労働者を雇っていたのですが、冬場の農場に出られない間、彼らをとどめておくためにビールを造り始めました。そしてそのビールは、夏場の大変な農作業の際にのどの渇きを潤すために飲まれていたとのこと。Blinkerはこの背景をふまえ、スパイスやハーブなどを一切加えず、のどを潤すドライさを重視し造り上げました。

ビールの苦みがクセになる、Damme Nation(ダメネーション)

もしビール好きの国を作るとしたら、IPAに勝るビールスタイルはない!とシーフォンの醸造家は信じています。つまり、IPAはビールの中のビールだと言うのです。IPA(インディアンペールエール)は謂れは色々とありますが、18世紀にイギリスがインドを統治していた頃がはじまりです。どうしてもインドでビールを飲みたかったため、ホップを多めに使い、長く暑い航海に耐えるビールを作ったのだとか。近年になりクラフトビールが注目され、イギリスやアメリカでIPAがリバイバルされたことから人気が高まりました。琥珀色で、ホップの味、香りが非常に強く、苦みが口に残ります。この苦みから苦手な人も多いのですが、この苦みこそが真のビール好きに愛されてる理由です。ラベルは犬に化けた悪魔ですが、ダメを洪水から守ったため、守り神とされています。

食事のお供にさっぱり黒ビール、Cassandra(カサンドラ)

ビールの名前になったカサンドラとは、地元の漁師により捕らえられた人魚の名前です。カサンドラは醸造所の近くにある池に追放され、そこで絶望のあまり亡くなりました。そんなカサンドラですが、今日では町の風見として生き続けていると言われています。アイルランドが起源の、ローストした大麦を使用した風味豊かなスタウトビールです。Cassandraがオイスタースタウトと呼ばれるのは、煮沸させるプロセスの最後に牡蠣の殻を加えるからです。牡蠣を加えることで、チョコレートのような甘みがでるとのこと。飲んだ瞬間に、アイルランドが誇るギネスビールを思いだしました。ギネスより甘みが少なく、黒ビールの中では飲みやすい方だと思います。食事のお供にうってつけです!

 

スペシャルビール

少し珍しいフレーバービール、Tronk(トロンク)

2016年11月にお披露目されたビールです。ダメの地域では4年毎に周辺の木を切り、暖炉の薪として使っています。その結果、節から下だけになった木々が醸造所のまわりにいっぱい出現するのです。

4年かけて木が育ち、また切る。そのためこの節だけの木(Tronk)は再生のシンボルであり、ダメの冬の風物詩と言われています。Tronkはトラピスト会修道院を起源とするダークストロングエールです。アルコール度数は10%と高めです。冬のスペシャルビールは一般的にスパイスを加えることが多いのですが、Tronkはスパイスの代わりにオレンジの皮、バニラを加えています。これにより複雑さが増し、より深みのある味になるのだとか。

食前酒に最適、Rule of Three(ルールオブスリー)

”Belgian Smaak”というブログの3周年を記念して、アイルランドにあるKinnegar醸造所とのコラボレーションからうまれたビールです。3つのモルト、3つのホップ、3つのイーストを使い、3回に分けてホップを投入したりと、徹底して3というコンセプトにこだわったビールです。

アルコール度数は3.3%、2月の3日に初披露されました。ラベルも3層になっており、真ん中にはコラボレーションしたビールの名前を、上の野うさぎはアイルランドにある醸造所、下のウナギはシーフォン醸造所のシンボルが描かれています。細部にまでこだわりがありますね!このビールは柑橘系のさわやかな口当たりが特徴です。Rule of Threeはスモールビールと呼ばれ、その昔子どもや使用人が飲むために、自宅で作られていたビールのことを指します。アルコールが低いビールにありがちな薄さは全くなく、ボディがしっかりとした風味豊かなビールです。まだボトリングされていないため、ビールフェスティバルやレストランでのみ飲むことができます。見かけた際は是非!

 

まとめ

シーフォン醸造所が造っているビールを見てみると、口当たりがいいものからパンチのあるもの、そしてダークビールまで幅広く造っているのがよくわかります。オランダ国境の片田舎の50平米ほどの部屋で、よくこれだけのものをと感心してしまいます。ビールがあまり得意ではい人から大のビール好きまで楽しませてくれるマイクロブリューワリーシーフォン醸造所、ベルギーでの好きな場所が増えました。

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