リエージュに行ってみよう!

ベルギー

リエージュはブリュッセルから約100キロほど南東にあるフランス語圏のワロン地方にある古い街です。中世には宗教都市として繁栄し、その影響か伝統的な街並が残っています。オランダ、ドイツ国境に近く、産業革命の時には工業都市として栄えました。全盛期ほどではないものの、今でもワロン地方の中心都市です。そんなリエージュのオススメを紹介したいと思います。

 

・アクセス

 

ベルギー国内各都市からリエージュへは国鉄を利用するのが便利です。ブリュッセル方面からはユーペン(Eupen)行きのICが1時間に1本運行しています。毎時00分にブリュッセル中央駅発で、リエージュまでの所要時間は約1時間です。リエージュには3つ国鉄駅があり、ユーペン行きが停まるのはリエージュ・ギユマン(Liege-Guillemins)駅ですが、街中から4キロほど離れているので歩くと少し疲れてしまいます。ガイドブックなどにはバスに乗ることなど書いてありますが、国鉄を利用すればお金もかからず街中に行くことができます!ブリュッセルからリエージュまでは片道2等車で15ユーロですが、”ZONE LIEGE”というリエージュ内で有効なチケットなので、街中に一番近い駅まで乗ることができます。ギユマン駅でアントワープ方面行きの電車に乗り換え、2駅目のリエージュ・パレ(Palais)駅で下車ください。パレ駅からは5分もしないうちに街中に到着します。ブリュッセル方面への帰りはまずギユマン駅に戻り、オーステンデ(Oostende)行きに乗ればOKです。オーステンデ行きはギユマン駅を毎時01分に出発します。ちなみにこのギユマン駅はリエージュの街並とは真逆の、とても近代的な建物です。スペイン人建築家によってデザインされ、約10年もの年月をかけて2009年に完成しました。今ではフランスやドイツを結ぶ国際列車の停車駅でもあります。ロンドンと直通のユーロスターを運行する計画もあり、リエージュは今後一層の発展が見込まれます。

 

・リエージュ一望スポット

 

リエージュの街中に着いてまずして欲しいことは、ビューラン山(Montagne de Bueren)に登ることです。山と言ってもあるのは373段もの長い階段なので、街歩きで疲れていない時に行くのをオススメします。この長い階段の両側には民家が並んでおり、実際に人が住んでいます。重い買物は大変だななどと思いつつ、息切れをしながら階段を登りきるとベンチがあり、そこからリエージュを眺めることができます。ベンチで休憩していると地元のおじさんにフランス語で話しかけられ、もう少し上にモニュメントがありそこに行ってみるように、景色がいいから!というようなことを言われたので行ってみました。確かにそこからはより見晴らしがよく、リエージュの街が一望できました。モニュメントがあるところは公園になっており、奥には病院があります。公園をぐるりと一周できる散歩道もあるので、時間がある人は歩いてみると気持ちがいいと思います。

・ベルギー最大の朝市

 

リエージュで毎週日曜日の朝8時からムーズ川沿いで開かれているラ・バット市(Marche de la Batte)はとても規模が大きく、ベルギー最大だと言われています。新鮮な野菜や果物、精肉、チーズ、さらには洋服や日用品、骨董品までなんでも売っています。野菜や果物を扱っている店が多く、そのため値段も競っており、他のベルギーの都市に比べると格安で買うことができます。驚いたのは、色々な種類の生きた鳥が売られていたことです。ニワトリは10ユーロから売っており、食用なのか飼う用なのか判別がつきませんでした。またその隣では鶏の丸焼きを売っており、おいしそうな香りが漂っていました。その他にもハンバーガーやウィンナーを焼いている屋台もあり、小腹が空いた時には最適です。さすが庶民の台所、ボリューム満点のウィンナーとパンで5ユーロです。雑多で生活感あふれる朝市はスーパーとは全く異なる雰囲気で、歩くだけでベルギー人の暮らしをかいま見ることができます。

・リエージュでゴーフル

 

みなさん、ゴーフルって知っていますか?ワッフルのフランス語がゴーフル(Gaufle)なのです。そのためリエージュではゴーフルと呼びます。ベルギーのゴーフルはブリュッセルとリエージュの2種類あります。ブリュッセルタイプは長方形で生地がさっくりとしており、一般的には上に生クリーム、チョコレートやフルーツなどをトッピングして食べます。リエージュタイプは楕円形で生地に味がついており、そのままでも十分おいしいです。リエージュでは楕円形のリエージュゴーフルが至る所で売られています。その中でも地元、観光客に人気の店を紹介します。

Une Gaufrette Saperlipopette

7 rue des Mineurs 4000 Liege

営業時間:水曜から日曜の9時から18時

マーケット広場から徒歩すぐです。店員はとても親切で英語が通じます。その場で食べると伝えると温めてくれます。ここのゴーフルは生地がもっちりとしており濃い味わいです。あまりにもおいしく夕方に再度買いにに行ったらプレーンはすでに売り切れており、シナモンを買って帰りました。生地自体にシナモンがしっかりと練り込まれており、おいしかったです。その他にも長方形方のゴーフルも売っていますが、ブリュッセルタイプとは違い、中に煮た果物が入っているという変わり種です。他にもクッキーやマフィンなどのお菓子の種類も豊富で、常にお客でにぎわっていました。街中にあるツーリストインフォメーションではリエージュの地図だけでなく、リエージュゴーフルマップが置いてあります。街中の店から少し郊外までたくさんの店が紹介されているので、食べ歩きをしてみて、自分の好きな味を探すのも楽しいですね。

 

・まとめ

 

短い期間のベルギー旅行ではリエージュに行く時間を取るのが難しいとは思いますが、ブリュッセルやフランデレン地方とは全く違う雰囲気・文化をもつワロンの中心地リエージュはオススメです。特にフランデレン地方から行くと、同じベルギーなのに違う国に来たかのような錯覚を覚えます。ベルギーで1日フリーの時間がある人には是非足を伸ばしてもらいたい街です。

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