11月末頃から1月初旬にかけて規模の違いはあれど、ベルギーの街ではクリスマスマーケットが開かれます。隣国ドイツとは異なりクリスマス後もマーケットが開いているので、色々な街のマーケットを訪れることができます。今回はフランデレン地方のクリスマスマーケットを紹介します。
・ゲントのクリスマスマーケット
期間:2016年12月9日から2017年1月8日まで。
月曜から木曜 12時から21時/24時(21時から店じまいが始まり、最長で24時まで開いているというざっくりとした感じです)
金曜 12時から22時/25時
土曜 11時から22時/25時
日曜 11時から21時/24時
12月24日、31日は11時から17時まで、12月25日、1月1日は14時から22時まで開いています。
会場:コーレンマルクト(Korenmarkt)、聖ニコラス教会(St.Niklaaskerk)、市庁ホール(Stadthall)、聖バーフ広場(St.Baafsplein)
アイスリンク:
日曜から木曜 11時から22時
金曜と土曜 11時から23時
一律7ユーロです。
観覧車:大人8ユーロ、小人5ユーロ
・アップグレードしたマーケット
ゲントのクリスマスマーケットと言えば、55メートルの大観覧車と、目を引く市庁ホールの下に作られる700平米ものアイスリンクが有名です。観覧車は毎年大人気で、2015年は5万人もの人が乗ったとのことです。面白いことに観覧車は乗り降りの際には完全にストップします。全個室乗るまで結構時間がかかります。そして回転をしだすとスピードが早いのです。そのため、一度回りだすと4、5周は停まりません。なかなか日本にはないスタイルです。ゲントのクリスマスマーケットは、2015年に比べてグレードアップしており活気がありました。屋台の数が格段に増え、それに伴いバラエティ豊かになりました。リエージュのグルメ屋台には及びませんが、食べ物の屋台が多くなっていました!その中でも特に人を集めていた屋台が写真の炭火焼です。炭火で色んな種類のソーセージを焼いており、その香りに引き寄せられ人が集まっておりました。バゲットに飴色玉ねぎとソーセージで6ユーロ、中はジューシーで外側はぱりっとしておりとてもおいしかったです。他のお店を見たところ、炭火で焼いているのはこの1店のみでした。
そして何ともゲントらしいのは、聖バーフ教会前にChalet Chouffeと呼ばれる特設バーが設けられていることです。雨でも風でも大丈夫なように大きなテントが張られ、その中に10店ほどバーが集合しているのです。ワインを飲んでいる人が多数のリエージュとは異なり、ほとんどの人が飲んでいるのはビールです。ビールメーカーがバーを出しており、おいしい生ビールを飲むことができます。生ビールは2ユーロ台からありとても手頃です。ゲントに醸造所を持つ地ビールもあり、他ではなかなか飲むことができないのでオススメです。それにしてもこの特設バーはとても人気で、人であふれていました。
・ブルージュのクリスマスマーケット
期間:2016年11月25日から2017年1月2日まで。
会場:ブルージュの中心であるマルクト広場(Markt)でクリスマスマーケットが開かれます。アイスリンクもありますが、ゲントに比べると小さめです。
ブルージュの特徴と言えば、ショッピングウィークエンドが充実していることです。ベルギーではクリスマスには家族同士プレゼントを贈り合うのが一般的です。そのため12月はショッピングシーズンです。何かと忙しい12月、いつもは店が休みの日曜日にもプレゼントのショッピングができるようにと、ベルギー各地でショッピングウィークエンドを設けておりますが、その中でもブルージュは特に力を入れています。11月の最後からクリスマスまでの毎週末、ブルージュのショッピングの中心地である、‘tZandからマルクト広場まで自動車は立ち入り禁止、歩行者天国となります。同時に街中から少し離れた駐車場を無料で開放しています。さらにDe Lijn(フランデレン地方の公共交通機関)による駐車場から駅、t’Zandへの無料のバスを運行しています。無料駐車場、及びバス詳細に関してはホームページを参照ください。
・買物ついでにマーケット
中世の雰囲気を色濃く残すブルージュで開かれるクリスマスマーケットは美しいです。ブルージュのクリスマスマーケット自体はあまり大きくないためショッピングを兼ねて行くと1日楽しめると思います。今回は昼前に行ったところ人は少なめでしたので、空いている午前中から買物をし、その後クリスマスマーケットを楽しむというまわり方がいいと思います。ブルージュは大きな街ではないものの、有名どころの店が街中にそろっておりとても買物がしやすいです。クリスマスマーケットとショッピングを一緒に楽しみたい方には一番オススメの街です。マーケットでは冷えた体を温めるホットワインや強いショットのお酒だけでなく、小腹を満たす屋台もあります。いいにおいがするなと思ったら、チュロスを揚げていました。揚げたてのチュロスにチョコレートソースをかけたものはとてもおいしいです。ブルージュのマルクト広場はそれだけで見応えがありますが、特に日没後はライトアップされるのでより雰囲気が出ます。
・まとめ
今回はフランデレン地方のクリスマスマーケット2件を紹介しました。各都市それぞれに特色があって、色々なところに足を運んでみたくなります。そんな人に朗報があります。クリスマスショッピングと連動し、ベルギー国鉄は”Shopping Ticket”というキャンペーンを実施しています。12月の週末及び、クリスマスホリデー期間中(12月24日から1月8日)であれば、ベルギー国内どこでも10ユーロで往復できます。途中下車は不可、同日の単純往復のみと制限はありますが、往復10ユーロとは破格です。このチケットがあれば少し離れた街のクリスマスマーケットにも気軽に行けるのでオススメです。
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