ビールが有名なベルギーでは、年間を通じて色々な街でビールフェスティバルが行われています。夏のブリュッセルではBelgium Beer Weekend、そしてルーベンで開催されるベルギー最大と言われているZythos Beer Festivalに並び有名なのが、古都ブルージュのBrugs Beer Festivalです。ブルージュのビールフェスティバルには毎年訪れる!という人もいる人気のお祭りです。2017年は記念すべき10回目の開催となります。
・基本情報
Brugs Beer Festival
http://www.brugsbierfestival.be/en/home-230.html
90の醸造所による462種類のビールが一同に介します。
日時:2017年2月4日(土)の12時から22時まで。
5日(日)の11時から20時まで。
会場:ブルージュの中心であるマルクト広場の特設テント、及びベルフォートの1階、2階。
入場料は無料ですが、テイスティングにはトークンを購入する必要があります。
15ユーロでポストカード、2017年版の特別仕様グラス、パンフレット、5トークンが付いてきます。
30ユーロはポストカード、グラス2つ、パンフレット、11トークンが付いてくるので、2人で参加する人には少しお得になります。
1回のテイスティング(150ml)にはトークンが1ついります。もっと飲みたい!という人はトークン1つを1.8ユーロで購入可能です。
ちなみに、ポストカードは切手を貼らず世界中のどこにでも送ることができます!エントランス付近に郵便箱があるので、投函すれば旅の記念になりますね。
グラスは持ち帰りOKです。もちろん返却することもできますが、返金はされません。その代わりに返却した1グラス当たり3ユーロが、主催者から各所に寄付されることになります。
・まわり方
パンフレットがあれど、こんなにもたくさんのビールが目の前にあるとどれをテイスティングしていいのか困ってしまいます。そんな人にオススメなのが、事前にビールの種類だけでも予習していくことです。ホームページの”BEERS”から気になる銘柄をクリックすると醸造所やビールの種類、色、アルコール度数など詳しい情報が出てきます。色んな種類からひとつずつ試してみて、ベルギービールを幅広く知る、とうのもひとつ。好きな種類(ホワイトビールやブロンドなど)が決まっている人は、その種類を制覇し、自分なりに順位をつけてみるのもまた楽しいですよね。メモ片手に、飲んだビールの評価を書いている人も多く見かけました。何回も参加している人は事前にどれが手に入りにくいビールなのかを調べ上げ、試飲リストを作成すると聞きます。ココまでくると気合いの入り方が違いますね!リストを作るほどでも・・・という人のためにベルギービールの種類を別記事でまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
・オススメのビール
90の醸造所から450以上ものビールが勢揃いするビールフェスティバルでのオススメのビールを紹介します。やはり、なかなか飲むことができないビールを味わって欲しいです。
まず、ベルギービールの原点トラピストビールです。修道院で作られるため量に限りがあり、ものによってはあまり流通していません。修道院に行けば飲むことができるビールもありますが、修道院はどこもかしこも街から離れており気軽に行ける場所ではありません。そのため、トラピストビールはこのようなフェスティバルの際に一気に味見してしまいましょう!ブルージュビールフェスティバルにはベルギー国内にあるトラピストビール6つと、オランダから1つ参加しており、いとも簡単にベルギートラピストビール制覇!が可能です。今回はなかなか飲むことができない、幻のビールと呼ばれているウェストフレテレン12を飲んでみました。パンチのある味で、しっかりとしたビールでした。周りを見渡してみたら、ほとんどの人がこのビールを飲んでいました。さすが!
次のオススメは自然発酵のランビックビールをブレンドして熟成させるグーズビールです。醸造できる場所・期間が限られるため、ベルギー国内でも入手困難なビールだと言えます。酸味が非常に強いので好き嫌いが分かれると思いますが、ベルギーでしかできないので、一度味わってもらいたいです。ブレンドや熟成具合で味が変わるワインのようなビールです。今回飲んだグーズビールの中で、とても飲みやすくおいしいものがありました。BOON醸造所のGeuze Mariage Parfaitというビールです。3年以上熟成させたランビックビールを90%以上使っており、とても口当たりがまろやかです。トラピストビール、グーズビールは各醸造所がブースを出しているのではなく、専用のコーナーがあります。各ブースを回らなくてもよいので、飲み比べをしたい人にはありがたいですね。
ひとつ好きなビールを見つけたら、その醸造所の他のビールを飲んでみるというのも楽しいですよね。会場では、同じ醸造所のビール全6種類を一度に頼んでいる人がいてびっくりしました!気になる醸造所があれば、スタッフに話かけてみて、醸造所の場所や見学ツアーの有無など聞いてみるといいですよ。好きなビールは瓶詰めされていれば、各ブースで購入可能です。今回好きな醸造所を見つけることができたので、機会があれば訪問してみたいと思います。
・まとめ
15時過ぎてからは人が増え、メインのテントでは前に進むのが難しいくらいの混雑でした。また、この時間になると人気のビールは売り切れていました。テーブルや椅子の数が少ないので、ゆっくりと飲みたい人は午前中から行くのがいいと思います。ベルギーのビールはアルコール度数が高いものが多いので、思いのほか酔いが回ります。そのためおつまみと一緒に、時間をかけて飲むようにしてください。水とおつまみは持参している人がほとんどでした!近年はEU外への輸出が好調で、ベルギービールの人気が伺えます。しかし、輸出されていないベルギービールがたくさんあるのも事実です。ビールフェスティバルではそんな知られざるベルギービールに出会うチャンスです。2018年は2月3日と4日に開催予定ですので、ビール好きの人は是非!グラスを持ち帰りたい人はジッパーの袋をお忘れなく。
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