ベルギーでのゴミの分別

ベルギー

最近では日本でもゴミの有料化が進んでいるようですが、ここベルギーではすべての自治体で基本的にゴミ処理は有料です。

しかしリサイクルできるものなど、一部のゴミは無料で回収しています。分別の方法は自治体により差はありますが、基本的な考え方は一緒です。

旅行でベルギーに来られた方は国鉄駅でカラフルなゴミ箱を目にすることがあるかと思います。分別がしやすいようにと、緑、オレンジ、ピンク、青に色分けされています。

国鉄駅のゴミ箱はどの地方に行っても一緒で、この4つの仕分けは基本的に共通ですのでこれを参考にベルギーでのゴミの分別を紹介していきたいと思います。

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自治体と回収業者を知ろう

ID登録の際に役所に行く機会がある場合は、ゴミ回収カレンダー、分別表をもらえるか聞いてみるといいでしょう。

基本的に年末になるとポストに翌年の回収カレンダーが投函されます。自分でゴミを出す場合はこのカレンダーに沿って出しましょう。

違う日に出した場合は罰金が科されることもありますので、注意してください。集合住宅に専用のゴミ収集場がある場合は、いつ捨ててもよく、回収日に自分でゴミ出しをする必要がないため非常に便利です。専用のゴミ袋に入れて捨てる必要があるのかどうかは自治体によります。

専用のゴミ袋に入れなくてもいい場合はアパートの管理費用にゴミ処理代が含まれることになります。

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基本的な分別は似たり寄ったりですが、ゴミ袋、値段は自治体により違いますので、必ず確認してから指定のゴミ袋を買うようにしましょう。ゴミ袋はスーパーのレジで購入できます。

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https://www.fostplus.be/en/sorting-recycling/all-about-sorting/sorting-your-municipality

このサイトでは郵便番号を入力すると自治体、管轄の回収業者が分かります。

回収カレンダー、詳しい分別の仕方、粗大ゴミの捨て方などは回収業者のサイトで調べることができますので、参考にしてください。

 

紙ゴミ、PAPIER、オレンジ色

集合住宅などで所定のコンテナがある場合はとくにまとめる必要はなく、そのまま捨ててOKです。

雑誌のプラスチックカバーなどはきちんと剥がしてから捨てるようにしましょう。

紙ゴミ

入れていいもの入れてはだめなもの
チラシ、プリンタ用紙などの紙類汚れている紙類
ダンボールプラスチック
新聞、雑誌などの本類セロファン
紙袋発砲スチロール
シリアルなどの箱壁紙
トイレットペーパーの芯アルミホイル
ティッシュ
トイレットペーパー
飲み物の紙容器

ガラス、GLAS、緑色

場所によっては街中やスーパーにガラス瓶を回収するコンテナが置いてあります。

個人で出す場合には、そのままではなくバケツなどプラスチック製の容器にまとめて出します。

一つでも壊れたガラスなど、本来入れてはダメなものが入っているとすべて回収してくれませんのでご注意ください。

ガラス

入れていいもの入れてはだめなもの
食品、飲料の透明な瓶割れたガラス、食器類
食品、飲料の緑色の瓶
耐熱ガラス
陶器、磁器
クリスタルガラス
電球

PMD、青色

飲料カートンやペットボトルなど小さくできるものは折り畳んで出すように推奨していますが、実際には空き缶はつぶさず飲料カートンは折りたたまず、そのまま出す人が多いです。

PMDのゴミ袋は安いとはいえ有料です。駅でペットボトルを捨てる際もできるだけつぶしてから捨てるようにしましょう。

また、PMDだからといってプラスチック、メタル類であれば何でも入れていいというわけではありません。基本的に容器以外は入れてはいけません。

PMD

入れていいもの入れてはだめなもの
P:プラスチック類左に明記されていない容器
飲料などのペットボトル例:ヨーグルト、マーガリンなどの
洗剤、シャンプー、リンスなどのプラスティック容器
プラスティック容器プラスティック、紙類のコップ、皿
M:メタル類危険物マークがある容器
アルミ、ステンレスの容器アルミホイル
ビールなどのメタルキャッププラスティック袋
食品、飲料の缶食品、コスメティック類以外の缶
コスメティック類の缶
D:飲料カートン
飲み物の紙容器

GFT、国鉄駅では分別なし

いわゆる生ゴミですが、コンポストに入れて土に還るものであればOKという考え方です。

一般的には緑の専用コンテナに入れて出します。専用コンテナは居住区の回収業社に注文します。大きさも何種類かあります。

ゴミは緑の専用コンテナに直接、もしくは土に還るBIOと書かれている袋に入れて出します。BIOの袋は、BIOショップで量り売りの野菜を入れる袋に使用されていたりしますので、買い物後に再利用できます。

また、スーパーなどでも購入できます。GFTに関してはすべての自治体が適用しているわけではないようです。適用していない場合は、その他の家庭ゴミと一緒に捨ててください。

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GFT

入れていいもの入れてはだめなもの
野菜くず食べ残し(調理済みのものはNG)
ナッツ類の殻肉、魚類
コーヒー豆と紙フィルター骨、パン
お茶の葉、ティーバックムール貝の殻
切り花、土を落とした花ソース、油
芝生、落ち葉おむつ
木材
土や砂
猫砂

その他の家庭ゴミ、REST、ピンク色

上記のリサイクル出来るゴミ以外すべてです。一番頻繁に出すゴミです。

リサイクルできるもの、注射針、鋭利なものなどは入れてはいけません。

その他の家庭ゴミ

入れていいもの入れてはだめなもの
上記以外の家庭ごみ注射針
鋭利なもの
ゴミ袋に入らない大きなもの
粗大ゴミ
リサイクル可能なゴミ

 

まとめ

慣れてしまえば分別自体は難しいものではないと思います。

ほとんどのゴミはRESTと呼ばれるその他の家庭ゴミですが、一番ゴミ袋が高いのできちんと分別をすることで節約につながります。

参考までに東フランドル地方では30Lのゴミ袋10枚で8.8ユーロです。粗大ゴミを捨てる場合は、日本のように回収を依頼することが出来ます。

もしくは、コンテナパークと呼ばれる所に自分で持って行き、処分をすることも可能です。

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「捨て方が分からない!」とよく聞かれるもののひとつが使用済みの油です。

ベルギーはフリッツ(ベルギーではフライドポテトのことをこう呼びます)発祥の国、家庭でも大量に油を使用しますが、家庭ゴミとして出すことは出来ません。日本で売っているような油を固めるもので処理した後であればその他の家庭ゴミとして捨ててよいと聞きますが、残念ながらベルギーには売っていません。

廃油は基本的に元のパッケージに入れ、コンテナパークに持って行きます。もしくはスーパーなどに置いてある油専用の回収箱に捨てます。

面倒だからといって、絶対に排水に流さないようにしましょう。非常に配管が詰まりやすいので、後悔することになります!

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