みなさんはドイツ語の話者人口、どれくらいだと思いますか?
正解は約1億3000万人。日本の総人口と同じくらいなんですね。
ドイツ語を勉強するために留学するならば、普通はドイツに行くことを考えるかもしれません。でも、オーストリアでも公用語としてドイツ語が話されているので、オーストリアにドイツ語を学びに来る人も数多くいるんですよ。今回はオーストリアでドイツ語を学ぶ方法についてお話ししたいと思います。
ウィーンの語学学校に通う
言語を学ぶのならば、まず一番の近道はプロの先生から習うことではないでしょうか?
ウィーンには数多くのドイツ語学校が存在しています。
それぞれの学校にはそれぞれの特色がありますし、レッスン料金も変わってきます。
インターネットの情報や、通ったことがある人の話を聞くなどして、自分にぴったりと合った語学学校を探しましょう。
今回は、ウィーンでメジャーないくつかのドイツ語学校をご紹介します。
・IKI(イキ)
ウィーン国立歌劇場の向かいの建物という最高の立地のドイツ語学校です。1クラス8~15人でのドイツ語レッスンが受けられます。
入学する際に、レベルチェックテストがあり、自分にあったレベルからスタートすることができます。
400ユーロ前後の住居を手配してもらえるサービスも便利です。
遠足や美術館、映画鑑賞などのレクリエーションも豊富なので、友達もできやすい雰囲気です。日本人も多く通う、人気のドイツ語学校です。
料金: 月曜日から金曜日まで毎日3時間、集中グループレッスンコース・・・1か月 475ユーロ(2018年から485ユーロに値上げ)
IKI公式ホームページ(日本語あり)
http://www.ikivienna.at/jp/
・Deutsch Akademie(ドイチュ・アカデミー)
こちらもウィーン国立歌劇場の向かいの建物という素晴らしい立地にあるドイツ語学校です。1クラスは7人~12人のグループレッスンです。
ドイツ語集中コースと宿泊のプランもあり。現地の家族の雰囲気を知り、ドイツ語も学べるホームステイのプランもあります。
集中コースの値段の安さで人気の語学学校です。
料金: 月曜日から木曜日まで毎日3時間、集中グループレッスンコース・・・1か月270ユーロ(教材代別)
Deutsch Akademie公式ホームページ(日本語あり)
ウィーンの語学学校またはオンラインでのドイツ語コースウィーンまたはオンラインでドイツ語を学びましょう。 A1 A2 B1 B2 C1 C2の全レベ。返金保証付きのウィーンでのドイツ語コース
・Alpha(アルファ)
ウィーン1区、Schwarzenbergplatz(シュバルツェンベルクプラッツ)という広場に面した場所にあるドイツ語学校です。
少人数のグループレッスンや、マンツーマンのレッスン、グループレッスンとマンツーマンレッスンのミックスなど、自分に合ったスタイルのレッスンを選ぶことができます。
料金: 月曜日から金曜日まで毎日2時間45分、集中グループレッスンコース・・・1か月 590ユーロ
Alpha公式ホームページ
https://www.alpha.at/de/deutsch-lernen/
・Sprachzentrum Universität Wien(シュプラッハツェントルム・ウニベルジテート・ウィーン)
ウィーン大学で行われているドイツ語のレッスン。16歳から受講可能で、高校や大学を出ていない人でも普通に受講することが可能です。
3か月のコースと4か月間のコースが一般のコースで、その他には2月と夏に1か月の集中コースがあります。
料金: 月曜日から金曜日まで毎日3時間、集中グループレッスンコース・・・4か月 875ユーロ
タンデムパートナーを探す
ドイツ語学校に通うのには、それなりにお金がかかります。あまりお金をかけずに、生きたドイツ語を勉強したいのでしたら、タンデムパートナーを探してみてはどうでしょうか?
タンデムパートナーとは、ドイツ語を学びたい日本語が母国語の人と、日本語を習いたいドイツ語が母国語の人が、お互いに言葉を教え合うというシステムです。
タンデムパートナーの良いところは、なんといっても費用がかからないということ。また、ドイツ語学校では教えてもらえないような、スラングや方言などもネイティブスピーカーから学ぶことができるということです。
語学を勉強する者同士、友情が芽生えることも多く、現地の友人を得ることができるというメリットもあります。
欠点は、インターネットで探したタンデムパートナーの場合、素性が知れない人であるため、実際に会う時はカフェなど二人きりにならない場所で会う、などの注意が必要だということです。
ウィーンでタンデムパートナーを探すお勧めの方法は、ウィーン大学の日本語研究科に通う学生とコンタクトをとることです。
ウィーン大学では学期中、第1と第3水曜日の18時から1時間、ウィーン大学の東アジア研究所(日本研究科)で日本語とドイツ語のタンデム会を開いています。
日本人も、オーストリア人も多く集まりますし、わいわいと楽しい雰囲気ですぐに友達ができると思います。身元も確かな人と知り合えるので、女性でも安全です。
タンデムパートナーを探している人は、是非足を運んでみてください。
身近にある豊富な教材を使って独学する
独学で良ければ日本でもできるじゃないか、と思われる方も多いかもしれません。でも日本でドイツ語の本やDVDなどを取り寄せたり探したりするのは、簡単でない場合も多いんです。
現地にいれば、本や雑誌、新聞等は図書館で無料で閲覧することができます。DVDやHörbuch(ヘアブーフ)と呼ばれるリスニングブックも、図書館でとても安価に借りることができます。
お勧めの勉強法は、自分が日本語で読んだことのある本を、ドイツ語で読んでみることです。
いきなり難しい本を読みだすと挫折してしまう可能性もあるので、まずは児童文学や漫画から始めてみると良いでしょう。
ちなみに漫画は、日本の作品がドイツ語訳されているものがかなり多くあります。漫画のセリフは短いですし、くだけた話し言葉が使われているため、友達同士で使うドイツ語を勉強するのにとても役立ちます。
漫画は書店はもちろん、図書館にも置いてありますので、是非勉強に活用してみてください。
DVDやテレビ、ラジオは、耳からドイツ語を吸収することができる最高のドイツ語の教材です。
テレビやラジオは常につけっぱなしにしておいて、ドイツ語を耳になじませてもよいかもしれません。
始めは何を言っているかさっぱりわからなくても、そのうちに天気予報くらいから聞き取れるようになってくるはずです。
DVDは、まずドイツ語の字幕をつけて鑑賞し、観賞し終わったら字幕を消して再度見る方法がお勧めです。
かなり理解できるようになってきたら、友達と映画館に行ってみてもよいでしょう。
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