オーストリアでは、伝統的なオーストリア料理を味わってみたい、とみなさん思われるのではないでしょうか?でも、それも何日も続いてくると、だんだんとお米が恋しくなってくるのが日本人というもの。そんな時には、日本料理屋さんに行くのもよいですが、たまには趣向を変えて韓国料理というのはいかがでしょうか?今回は、ウィーンで大人気の韓国料理屋さん「Seoul」(ソウル)をご紹介したいと思います。
レストラン「ソウル」の場所
レストラン「ソウル」はウィーン中心にほど近い2区にあります。公共交通機関を利用して行く場合は、地下鉄1号線のNestroyplatz(ネストロイプラッツ)で下車して、プラーター通りに出てください。
地下鉄の出口からプラーター通りを見渡してみると、一角だけアジア料理屋さんが密集している場所があります。天気の良い日には、歩道のテラス席でお寿司をつついている人たちが見られるでしょう。
この一角に、レストラン「ソウル」も店を構えています。
青い看板に大きくSEOULの文字、また韓国語も書いてありますのですぐに見つかると思います。
レストラン「ソウル」に入ってみた
ウィーンに在住している筆者の韓国人の友人たちが、「ウィーンで韓国料理を食べるならばソウルがいいよ」と口をそろえて言うので、本場の人たちも認める本格的な味に違いない、と筆者は行く前から期待に胸を膨らませていました。
私が訪れたのは、夏のお天気が良い日でした。こんな日には外に座ることができたら気持ち良いのですが、残念ながらソウルにはテラス席がないようなので、お店の中に入ってみました。
店内はこじんまりとしていますが、清潔で居心地がよいです。店内の壁には、韓国の飾りがかけてあったり、韓国語で情報が表示されていて、韓国人の方が経営しているお店なんだなあ、ということが見て取られます。
店内では韓国人のお客さんがとても辛そうな麺料理を食べていました。やはりアジア人のお客さんが多いのかな?と思ったのですが、お店にいる間お客さんを観察していると、アジア人だけでなく、ヨーロッパ人のお客さんも多く出入りしているようでした。
メニューを見てみると、チヂミやビビンパ、プルコギ、キムチなど種類豊富な韓国料理が揃っています。
筆者がお店を訪れたのはお昼時だったのですが、ランチメニューもありました。ランチは普通のメニューより値段が安めでお得です。
レストラン「ソウル」で料理をオーダー
たくさんおいしそうなメニューが並んでいるので、とても悩んだのですが、同行人の希望でカルビ2人前とクッパを頼むことにしました。
「カルビ」はすぐメニューの中で見つけることができたのですが、「クッパ」が見つからなかったので、スマートフォンでクッパの写真を検索して、お店の人に「これできる?」と見せてみたところ、「ここから選んで」とスープのページを指されました。
「スープじゃなくて、クッパが食べたいんですけど、、」と言うと、「クッパっていうのは、スープとご飯って言う意味なんですよ。クッパのスープにもたくさん種類があるからスープの種類を選んでください。」と言われました。なるほど。
スープには牛肉スープや鶏肉スープなどがあり、辛くするか辛くしないかもチョイスできるようでした。私たちは、辛くない牛肉スープのクッパを注文することに決めました。
ちなみに、カルビはお店の人にキッチンで焼いてもらうか、テーブルの上で自分で焼くかを選択することができるということでしたので、テーブルの上で自分で焼いてみることにしました。
レストラン「ソウル」の焼肉
注文が終わると、店員さんがホットプレートを持って私たちのテーブル席までやってきました。
私たちのテーブル席には、テーブル上に金属の蓋があったのですが、店員さんはその蓋を外し、ホットプレートをセットします。
オーストリアでは、日本の鍋のようにテーブルの上で調理をしながら食べる習慣がないので、海外生活の長い筆者は懐かしさにしびれてしまいました(笑)
しばらくして、カルビがやってきました。
お肉だけでなく、ネギやマッシュルームなどのお野菜もついていました。カルビは、骨にグルグルと巻き付けられた長いお肉。どうやって焼いたら良いのかよくわからなかったので、店員さんに聞いてみたところ、「まずお肉を骨から外してそのまま焼いて、焼きあがったらキッチンばさみでバチバチ切ると良いですよ」とのことでした。
お肉はキッチンで骨から切り離してくれていたようで、単に骨に巻き付けてあるだけのようでした。そのためキッチンばさみを使うことなく、簡単にホットプレートの上にのせることができました。
焼いていると、カルビに絡められた甘辛いたれの匂いが漂ってきて、食欲を誘います。
焼きあがったお肉を、キッチンばさみで一口大に切り、頂きます。
ものすごーく美味しくて、感激!!
お肉はとても柔らかく、たれの味も絶妙です。これは何人前でも食べられそう・・・。
ちなみにこのカルビは一人前11ユーロ(約1400円程度)でした。日本の焼肉屋さんと比べたら高いのか安いのかはわからないのですが、ウィーンのレストランの値段の相場からいうと、良心的な価格だと思います。
注文は最低2人前からということでした。
レストラン「ソウル」のクッパ
そうこうするうちに、頼んでいたクッパもやってきました。筆者が感動したのは、ご飯。
オーストリアのお米ってパラパラのタイ米のようなお米が一般的なんですよね。でも、ソウルで出てきたご飯は、もちもちした日本米のようなお米でとてもおいしい!何だかクッパにして食べてしまうのがもったいない気すらしてきます。
クッパのスープはこちら。
野菜がたっぷり入っていて嬉しい!そして牛肉の存在が想像よりも大きくてびっくり。ダシの味がしっかりきいていますがしつこくなく、胃が疲れてるときに最高の味だなあと思いました。
高麗ニンジンのお酒を発見
ちょうど私たちが座っていた席から見える場所に、こんなものが。
これは何かと聞いてみると、「高麗ニンジンの焼酎ですよ、試してみますか?」ということでした。早速注文してみることに。
焼酎からは独特の高麗ニンジンの香りが。いかにも健康そうな香りですが、味はすっきりとしていて飲みやすかったです。
食事のあとに消化を助けてくれる飲み物だそうですので、ソウルを訪れた際には是非試してみてくださいね。
Restaurant Seoul
住所: Praterstraße 26, 1020 Wien
電話: +43 1 2186528
開店時間: 月曜日から土曜日 11:30~14:30、18:00~22:00 日曜定休日
アクセス: Nestroyplatzから徒歩3分
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