パパだって取る!オーストリアの優雅な育児休暇事情

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子どもが生まれたら、しばらくは仕事を休んで子どもの傍にいたい、と願う人は多いのではないでしょうか?日本にもある「育児休暇」というシステムは、ここオーストリアにも存在し、「Elternkarenz」(エルテルンカレンツ)と呼ばれています。日本と比べてオーストリアの育児休暇の条件はどうなのでしょうか?今回は、オーストリアの育児休暇、エルテルンカレンツについてお話ししたいと思います。

 

エルテルンカレンツっていつからいつまで?

 

オーストリアの育児休暇エルテルンカレンツは、産前産後休暇、ムッターシュッツの直後から始まります。

ムッターシュッツは、出産予定日の8週間前から、出産日の8週間後までの期間ですので、この場合エルテルンカレンツは、出産日から数えて8週間+1日目から始まることになります。帝王切開の場合、早産、多産の場合はムッターシュッツは出産日の12週間後までですので、エルテルンカレンツは出産日から数えて12週間+1日目から始まることになります。

[例]

出産日が9月1日の人(普通分娩、産んだ子どもが一人の場合)

7月6日~10月28日 → ムッターシュッツ(産前産後休暇)

10月29日~最長子どもが2歳になるまで  → エルテルンカレンツ(育児休暇)

オーストリアでは、エルテルンカレンツは最長2年(子どもが2歳の誕生日を迎える1日前)まで取ることができます。

エルテルンカレンツを取りたくない人は、もちろん取る必要がありません。

 

エルテルンカレンツを取るのに申し込みは必要?

 

エルテルンカレンツを取りたい方は、事前に必ず申し込みをする必要があります。

母親は、ムッターシュッツの期間中に、父親は遅くとも出産日から8週間後までには、雇用者に必ずエルテルンカレンツを取りたいということと、どのくらいの期間休暇が必要かということを伝えるようにしましょう。

このエルテルンカレンツの申請は、書留の手紙やメールなど、必ず申し込んだ証拠が残る形で行うようにしてください。電話などで申し込んでしまうと、申し込んだ証拠が残らないので、後々トラブルの原因になることがあります。

 

エルテルンカレンツを延長することって可能?

 

育児休暇って、一体どのくらいあればよいのでしょう?6か月だと、まだ授乳中かもしれません。1年だと、まだ子どもはたったの1歳。毎日長時間保育園に預けるのは難しいかも、、、。でも2年間仕事から離れていたら復帰するのが大変になってしまうのではないかしら、、。

始めての子どもの場合は特に、どれだけ子どもに手がかかるかもわかりませんし、育児休暇の期間を決めるのが難しいのではないかと思います。

そういう場合は、とりあえず1年などと短め目に申請しておいて、後からその期間を延長することも可能なんです。

ただし、エルテルンカレンツを延長する場合は、

予め設定しておいたエルテルンカレンツが終了する日の3か月前までに、必ず雇用者にエルテルンカレンツ延長の申請をしなければなりません。

延長期間は最大、子どもが2歳の誕生日を迎える1日前まで可能です。

申請する際には延長したい旨と合わせて、どのくらいの期間延長したいのかも伝えるようにしましょう。

 

育児休暇は母親しか取れないの?

 

オーストリアのエルテルンカレンツは、母親でだけでなく、父親も取ることができます。

母親が取らず、父親だけが取る、ということも可能です。

母親でも父親でも、エルテルンカレンツを取るのならば最低2か月間取り続けなくてはいけません。

オーストリアで可能な育児休暇の取り方の例を1つ挙げてみましょう。

母親がまず10か月育児休暇を取ります。その後、父親が2か月育児休暇を取ります。父親が育児休暇を取っている間は母親は仕事復帰することができます。父親の育児休暇が終わったら、母親は再び12か月の育児休暇に戻ります。

どうです?こんな風に母親と父親が入れ替わって育児休暇が取れるなんて面白いですよね。

ただし、このように母親と父親が入れ替わることができるのは最大2回まで※です。

ひと月ごとに母親と父親が交代しながらエルテルンカレンツを取る、ということはできません。

※2回、とは以下の図で示す/の数です。

/と/の間の期間は最低2か月間です。

母親/ 父親/母親 →可能

父親/母親/父親 →可能

母親/父親/母親/父親 →不可能

 

母親と父親が同時にエルテルンカレンツを取るのは可能?

 

せっかく母親も父親もエルテルンカレンツを取ることができるのだったら、せっかくなので同時期に休暇をとって、一家でゆっくり過ごしたい、と思う方もいらっしゃるかもしれません。果たして、そういう休暇の取り方は可能なのでしょうか?

残念ながら、基本的に母親と父親が同時期にエルテルンカレンツを取ることはできません。

ただし例外として、最初に母親→父親、または父親→母親にエルテルンカレンツが移り変わる際、1回だけであれば最大1か月間(31日間)に限り、移行期間として母親と父親同時にエルテルンカレンツを取ることが可能です。

このように、1か月間母親と父親が同時期にエルテルンカレンツを取った場合、エルテルンカレンツの最大期間は子どもが満23か月までとなります。

 

エルテルンカレンツ中にアルバイトしていいの?

 

育児することが目的で取る休暇がエルテルンカレンツですので、この期間中にあまりたくさんアルバイトをして収入を得てしまうと問題になってしまいます。

エルテルンカレンツ中に得ても良い収入は、一か月425,70ユーロと決められています。(2017年4月現在)

エルテルンカレンツ中はひと月にこれ以上の収入を得ないように注意しましょう。

 

エルテルンカレンツ中にお給料はもらえるの?

 

今お話ししたように、エルテルンカレンツ中は、得ても良い収入に限度があります。でも、それだけの収入ではとても生活していくことができませんよね。では、エルテルンカレンツ中にも会社からお給料が支払われるのでしょうか?

残念ながらエルテルンカレンツ中には、会社からお給料が支払われることはありません

でも、期間中にはその代わりにKinderbetreuungsgeld(キンダーベトロイウンクスゲルト)という補助金を健康保険会社から受け取ることができます。

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