オーストリアで医者にかかるときに知っておくべきこと①

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もしもオーストリアに中・長期で滞在することになるのであれば、必ずチェックしておいた方がよいのが病院情報です。病気というのは計画してかかるものではありません。体調不良は突如としてやってくるので、具合が悪くなってからお医者さん探しをするのはとても大変。普段から体調を壊した時どうすれば良いのかしっかりと情報収集をして、準備をしておくことが大切です。今回はオーストリアの病院についてお話ししたいと思います。

 かかりつけのお医者さんを決めておこう

 

みなさんは日本では、かかりつけの内科医をお持ちでしたでしょうか?

オーストリアの人たちは、普通かかりつけの内科医を持っています。どこか具合が悪くなったら、まずとにかくそのかかりつけの医師のところに行くのです。

ドイツ語でかかりつけの医師のことを、Hausarzt(ハウスアルツト)と言います。

さて、このハウスアルツト、どのように見つけたらよいのでしょうか?

筆者は、インターネットの医者検索サイトで近所の内科医を探すのが一番便利ではないかと思います。

お勧めはDocFinder(ドクフィンダー)というサイト。

http://www.docfinder.at/

トップページの

「Was」と書かれている場所に、何科の医者か

「Wo」と書かれている場所に、自分の住んでいる区の4ケタの数字、または道の名前

「Krankenkassen」と書かれている場所に、自分の加入している健康保険

「Öffnungszeiten」と書かれている場所に、希望の診療時間と曜日

「Weitere Merkmale」と書かれている場所に、男性の医師(Arzt)が良いか、女性の医師(Ärztin)が良いか

を書きこむか、またはチェックを入れます。

すると検索結果として医師のリストが出てきます。

その中から自分の気に入った医師を選ぶというシステムです。

表示順序は「Relevanz」(レレバンツ(口コミの多い順))、「Entfernung」(エントフェルヌンク(距離の近さ))、「Name」(ナーメ(名前))の3つから選択が可能です。

 

かかりつけのお医者さんを探したい場合には、「Was」の所にPraktischer Arzt」(プラクティシャー アルツト)、または「Allgemeinmedizin」(アルゲマインメディチン)と書き込みましょう。

自宅から遠すぎず、訪れやすい曜日と時間帯に診療しているお医者さんをハウスアルツトとして選ぶと、後々通いやすくて便利です。

また、ドイツ語が読める人は口コミにも目を通すと良いと思います。

口コミでは、医師と看護師の腕についての評判はもちろん、病院の装備や待ち時間の長さなどの、実際に行ってみた人でないとわからない情報が手に入ります。とても参考になるので是非覗いてみてください。

 

オーストリアにもある、医師の紹介状

 

ハウスアルツトの診察で、「この症状は内科が担当ではない」と判断された場合、ハウスアルツトはÜberweisung(ユーバーヴァイズンク)と呼ばれる紹介状を書いてくれます。

紹介状は大抵1か月有効ですので、ユーバーヴァイズンクを受け取った場合には、期間内に指定された科を受診するようにしましょう。

忙しくて病院に行くことができなかったり、予約をとることができなかったりして、紹介状の有効期限内に別の病院に行けなかった場合、何事もなく期限切れの紹介状をうけとってくれる病院もあるのですが、できればもう一度ハウスアルツトの窓口に行って、紹介状の期限が切れてしまった旨を伝え、新しいものを発行してもらうと良いでしょう。

ユーバーヴァイズンクは、紹介された科を受診する際に、窓口で提出してください。

またレントゲン写真や血液検査など、専門の場所で検査が必要な場合、ハウスアルツトから発行されるのはZuweisung(ツーヴァイズンク)です。こちらも発行から1か月が有効です。

 

Krankenkasseのお医者さんって何?

 

医者検索のインターネットサイトでも、実際に病院を訪れても必ず聞かれるのが、どのKrankenkasse(クランケンカッセ)に加入しているか、ということです。

オーストリアで、ほぼ国民保険的な扱いである保険はGKK(ゲーカーカー)という保険です。オーストリアの企業にお勤めの方は必ず加入していますし、多くの学生の方もビザを取得する道のりで加入しているはずです。

ゲーカーカーに加入している人が医師を探すときは、できるだけゲーカーカーの保険がきく医師を選ぶようにしてください。保険がきく病院で診察を受ける分には、診察代はかかりません。

健康保険のきく病院を探す場合は、「Alle Kassen」(アレカッセン)と書かれている病院を選ぶと良いでしょう。

経済的には、保険がきく病院はとても便利です。

ただしこれらの病院には混み合っていて待ち時間が長い、予約がとれない、などといった欠点もあります。特に耳鼻科や皮膚科のように、命に関わらない病気が多い病院では、何か月も予約が取れないということが多くあるようです。

 

本当に具合が悪くて今すぐ診てほしい、といった場合や、すぐに検査してほしいのに予約が3か月後まで取れない、といった場合には、お金はかかりますが保険のきかないプライベートのお医者さんに診てもらうことを検討してみましょう。

 

保険のきかない医師にかかる利点と欠点

 

オーストリアには、ゲーカーカーのような保険がきく病院の他にもWahlarzt」(ヴァールアルツト)と呼ばれる医師や、「Privatazt」(プリヴァートアルツト)と呼ばれる医師が働いている病院が存在します。

これらの病院では健康保険がきかない為、診察代は自腹になります

経済的には負担になりますが、その分予約した時間ピッタリに診察してもらえることがほとんどですし、何週間も待つことなく、すぐに診察の予約が取ることが可能です。

保険のきかない病院の診療代は、病院側が自由に設定することができます。費用が気になる人は1診療が大体いくらかかるか、受診する前に確認しておいた方がよいでしょう。

ヴァールアルツトでの診療代は、一度自分で全額支払う必要があるのですが、健康保険会社に申請をすれば「基本的な診察代の80%」と払い戻してもらうことが可能です。

払い戻してもらうためには、下のような申請書に必要事項を記入し、病院の領収書を添付して保険会社に送付する必要があります。

気を付けなければならないのは、「基本的な診察代」というのは、実際に支払った金額とは異なるということです。それは、保険がきかない病院は、病院側が診察代を自由に設定しているからです。そのため、実際に払い戻される金額は、実際に支払った金額の80%を大きく下回ることが常です。

筆者の経験ですと、保険のきかない病院では診療一回につき60ユーロから130ユーロ程度支払うことが多かったです。

少し高いと感じるかもしれません。でも、中には個人的にプライベートの医者として働きつつ、同時に健康保険に加入している大病院にも勤務している、という医師も多いのです。

一度だけ診療代を自腹で支払って、プライベートの医師に診療してもらい、後はその医師の紹介で、保険のきく大病院に良い条件で転院させてもらう、という裏技を使うことも可能なので、いざというときは保険のきかない病院も利用するのも一つの手だと思います。

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