バンコクの観光名所と言えば、ワットポーや王宮といった旧市街にある歴史的などが定番ですが、ある街中のショッピングモール内のフードコートも堂々と観光名所として肩を並べています。
それは、バンコク市街の中心地、BTSアソーク駅に接続するショッピングモール「ターミナル21」にあるフードコード「ピア21」。
事実、バンコク版トリップアドバイザーでも、9,644もある店の中で堂々の78位(2017年6月現在)という実力です。
ここは、朝10時の開店間もない時間から閉店の夜10:00まで、ほぼ全ての時間帯にわたり、観光客およびローカル客でごった返しています。
今回は、そのピア21の人気の秘密をご紹介したいと思います。
人気の秘密その1:便利なロケーション
ターミナル21は、スクンビットエリアの中心地アソーク地区のほぼ中心にあります。高架鉄道BTSのアソーク駅からダイレクトに接続しており、また地下鉄MRTのスクンビット駅からも外に出ることなくアプローチできます。
そのため、若干街中から遠いところにホテルを取ったバンコクが初めての観光客でも、道に迷うことなくスムーズに場所を探し当てることができます。
地図上のロケーションとしては、バンコク一番の目抜き通りであるスクンビット通りとアオークモントリ通りのコーナーに位置しており、車を利用するローカルにとっても渋滞さえ避けられれば、どの方面からもアプローチがしやすい場所にあります。
この建物は、エスカレーターの頭上が大きな吹き抜けの構造をしており、しかも壁面はガラス面の面積が大きいため、雰囲気はとても明るく気持ちの良い空間になっています。
そして、目的地のピア21は5階に位置しており、抜けの良い空間の中を、エスカレータを乗り継いで上がって行くことになります。
人気の秘密その2:圧倒的な規模
ターミナル21の5階は、フロア全般が飲食店で構成されており、もはや街中どこにでもあるKFC、豚骨ラーメンチェーン店「ちゃぶや」、タイローカルに人気のステーキハウス「ジェファーズ」など、様々なコンセプトの店が、約20店ほど軒を連ねています。
そのフロアの北側1/3くらいがフードコート「ピア21」となっています。
あまりに広大な敷地面積ゆえ、席数の見当をすることすらできません。また、オリジナルHPを参照してみても席数の公表がないところを見ると、もしかすると運営する側も把握しきれていないかもしれません。
座席の形式としては、最も多いのが4人がけの四角いテープルですが、街が一望できる大きな窓際の眺めのコーナーや、比較的多くの人で集まれる長テーブル、また一人用のカウンター席まで、多くのバリエーションがあります。
つまり、どのようなパターンのお客さんにも対応ができるようになっているわけですね。
人気の秘密その3:豊富なバリエーションと最高のコストパフォーマンス
ピア21の最大の魅力は、あまりにも豊富な料理のバリエーションと圧倒的なコストパフォーマンスです。
以前、聞いた話では、ピア21のそもそものコンセプトは、タイの風物詩ともいう屋台をワンフロアに集めて、外国人にもその風情をリアルに楽しんでもらおうというものだそう。多くの場合、大都会でこのような企画を立てた場合、どこかに作り物っぽさや無理矢理感が出てしまい、本来の企画趣旨とは懸け離れたものが出来上がってしまったりするものなのですが、このピア21が見事なのは、ほぼその目的を実現できているところです。
実際に、タイの道端の屋台で売っているようなローカルフードは、そこそこカバー仕切っています。具体的には、種々のスタンダードなタイ料理に加え、アイスクリーム、スムージーなどのデザート類、そして飲み物などです。
また、特筆すべきは圧倒的なコストパフォーマンスです。例えば、タイラーメンともいうべきタイの代表的麺類であるクイッティアオは、35バーツから40バーツ(110-120円程度)が主流ですし、場所によっては25バーツ(80円程度)レベルのものまであります。
この価格ならば、タイの学生や若い買い物客でも好んで来ることができます。また、観光客も、安いものだけを狙っているバックパッカーから、お金をケチる事はしないけどローカルカルチャーを疑似体験してみたい層まで幅広く取り込めます。
実際に、このような都会型のショッピングモールでここまでの低価格を実現できているところは、殆どありません。
ここのブースの運営やテナント料などがどのようの設定になっているのか、よく分かりませんが、明らかに幅広いユーザーを取り込むことに成功しており、また何時間いても飽きないため、一度利用した人は殆どリピーターになって行きます。
人気の秘密その4:外国人観光客が安心して楽しめる理由
すでにお伝えしているように、ピア21は、外国人観光客もタイローカルも楽しめるお店になっているわけですが、その中でも特に外国人観光客が安心して楽しめる秘訣として、殆どのメニューに写真と英語の短い説明が付いていることがあげられます。
例えば、タイ料理の定番の一つであるグリーンカレーは、タイ語だと「ゲーンカオワーン」という発音になってしまいます。しかもタイ語で書かれてしまうと全く分かりませんよね。その点、このピア21のメニューには綺麗に撮った大きめの写真がパネルで店のカウンターに掲げてあり、その傍らにThai Style Green Curryというように外国人にも分かりやすい表記がしてあります。
また、ピア21のスタッフは、数字、大きさ、右左、上下くらいの基本的な英語は通じるので、オーダーの時も殆ど不都合がありません。この点、実際のローカル屋台では、基本的に英語は全く通じないので、大変大きなメリットなのです。
その他、プリペイド式のクーポン券を購入して、店先での支払いやお釣りの受け渡しなどがないことも、見慣れないコインの授受で煩わしい思いをすることがなく、ストレスフリーでローカルフードを楽しめる気軽さに拍車をかけていると思われます。
ただし、このプリペイド方式は、規模の大上に関わらず、タイでは殆どのフードコートで利用されている仕組みなので、特にこのピア21だけの特徴ではありませんが、特に外国人観光客の多いこのピア21にとっては、相対的な価値の高いシステムと言えそうです。
まとめ
ご紹介してきましたように、ピア21には魅力がいっぱい詰まっています。
単にササっと食事を済ませたい人にとっては、気軽に寄れて数多くの料理の中から選べる楽しさがあります。
また、ご飯を食べた後にデザートを食べつつ本を読んだり、ノートパソコンで仕事をしたりというダラダラ使いのニーズにもちゃんと答えてくれます。
何度行っても飽きないし便利なターミナル21のピア21。今後も、人気をキープし続けるのは間違いの無いところと思われます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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