日本では、プレイステーションもいよいよVR(バーチャルリアリティ)の時代を迎え、家庭用テレビゲームのより一層の進化により、お茶の間のゲームセンター化も深く進行中といったところですが、街中にあるゲームセンターも相変わらずの人気ぶりです。
その点、ここバンコクも大きな流れは日本と変わらず、家庭用、スマホ等のパーソナル向けゲームに加えて、ゲームセンターも激しく進化しており、高い集客率を誇っています。
今回は、バンコクの最先端を行くゲームセンターの様子を少し深めに掘ってみました。
バンコクのゲームセンターと言えばMBK
バンコクでは、少し大きめのショッピングセンターの一角には必ずと言って良いほどゲームセンターが設置されています。
その意味では、夥しいほどの数のゲームセンターがあるのですが、これらのゲームセンターに置かれているゲームは、モグラ叩きであったり、エアホッケーであったり、またドライビングゲームであったりと、基本的には子供及びファミリー向けのアトラクションとしての目的が強いものが多いです。
ちょうど、日本のデパートの屋上にあるようなゲームセンターと同様の位置付けですね。
では、最先端のゲームセンターシーンはどこにあるかと言えば、バンコクのほぼ中心、サイアムに位置するMBK(マーブンクロンセンター)です。
MBKは、8階建ビルで、あまり高いビルでは無いながら、敷地面積はトータル約9万㎡という規模を誇る巨大ショッピングビル。
1階から6階までは、ケータイ電話を中心にパソコンパーツ、時計、服、雑貨などの店が所せましと林立し、多くのローカルの若者と観光客で毎日大変賑わっている人気スポットの一角です。
そんなMBKの7階は、実は階下のフロアーとは一線を画したオタク向けフロアーという様相を呈しています。何せ、オタクピープルご用達のアニメイトさまが出店をしており、それもかなりの占有面積で場所を占めています。
また、回転寿司やカレーショップなど、日本をコンセプトとした飲食店が多数出店しているプチジャパンフロアーなのですが、そこにバンコクで先端を行くゲームセンターが設置されています。
バンコクの先端アーケードゲームの様子
ゲームセンターの店名は「HERO CITY」(ヘロシティ??)
なにやら全体に薄暗い感じですね。これは、近年の先端ゲームはモニターや機械自体が発光することを考慮し、極力、空間の照度を落としているものと思われます。
さて、実際に潜入してみましょう。
日本のパチンコ屋で見かけるようなカウンターを超えると、すぐにハイテクゲームの数々が、目の前に出現してきます。フロアーはかなり広いので、まずは一回りしてみると、どうやら、一応機械の種類ごとにゾーニングされているようです。
いやぁ、それにしても21世紀のアーケードゲームというのはどれも肥大化していますね。地球上でテレビゲームの黎明期にあったものは、小さなサイズか縦型のものでも160cmくらいの単なる長方形の箱型機会だったのですが、もはや一つ一つが大型装置といった様相です。
そして、全体的な特徴として、実際に体を使って遊ぶゲームが多くなっていますね。ハイテク技術やアイデアとしては、もはや家庭用のゲームでもかなりのことまで出来るようになってしまったため、アーケードゲームの差別化としてはどうしてもこういう傾向になるのかもしれませんね。
恐らく、この傾向はバンコクに限ったことではなく、日本をはじめ多くの国でも同じ状況ではないかと想像します。
わかりやすいゾーン分け
設置されているゲームは、それぞれカテゴリーにゾーン分けされています。
音楽&ダンス系
「太鼓の達人」あたりから定番化したリズム関係ゲームも、急激に進化を遂げた結果、完全にDJのターンテーブルになっているものもあります。かつてDJ経験があった自分としては、ここは一発と思い、腕まくりをしてみましたが(気持ちの上で)、操作方法を理解するのが面倒くさそうだったので、すぐに断念しました。
さらに、手の動きやステップを利用するダンス系も躯体自体がかなり肥大化しています。こうなると、「ちょっとした運動」ではなく完全なスポーツの領域ですね。
UFOキャッチャー系
これも家庭用では決して実現できないゲームセンターならではアイテムですね。
こちらもまた、中身のネタは最新の魅力的なグッズが入れられているのはもちろんのこと、マシン自体の見た目も仕掛けもかなりバリエーションが増えているようですね。
ただ、原理は以前と変わらず、ボタンかレバー操作でガラス箱の中のクレーンを操り品物を捕まえるというもの。
シンプルで楽しい、そして仲間と盛り上がれる。極めて古典的かつ魅力的なエンターテインメントマシンです。
進化をしつつまだ根強く人気のあるドライブもの
この種類のゲームは、比較的古くからゲームセンターでは大きな機械のものも導入されていましたが、ますます肥大化とハイテク化が進行しているようです。
しかしながら、ゲームセンター全体を見回した時に、全体にマシンの巨大化傾向がある中で未だに小ぶりのマシンが多数設置されている唯一と言っても良いカテゴリーで、ユーザーニーズの多様化が見て取れるアイテムです。
ネタ自体も、単なるレーシングマシンだけでなく、戦車もの、バイクもの等、乗り物の種類も多様化しているようです。
他は、単品ごとに隙間を埋めるように様々な種類のアーケードゲームが散りばめられているのですが、中でもバスケットボールのシュートやボクシングのパンチングボールなどを利用したリアルスポーツもの、モデルガンを使った射撃もの、大型電子テーブルを使ったバーチャルフィッシングなどに人気があるようです。
伝統的なタイプを垣間見ていると?
さて、バンコクのハイテクゲームセンター事情ですが、他のショッピンモール型はどんな様子なんでしょう?
まぁ、一目写真を見てお分かりになる通り、まずフロアーが明るいですね。そして、パッと見て何をやるゲームだかすぐわかる。暗いモニターの中のゾンビをやっつけるようなタイプのものは見当たらず、いかにも健全感が漂います。
日本の昭和のデパートの延長にも思え、何かちょっとホッとするような気にもなります(笑)。
まとめ
いかがでしたでしょうか、バンコクの先端ゲームセンター事情。
予想以上に、アーケードゲームの差別化の様子が顕著で、見た目の変化が大きく感じられました。家庭用ゲームとの非常にわかりやすい住み分けが色濃く進行しているようです。
中でも、ゲームセンターで体を激しく使うものも増加傾向にあるようです。
以前では考えられませんでしたが、近いうちにゲームセンターに行くのに汗拭きタオル持参が常識になるかもしれません。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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