コミコン2017年タイランド オタク系カルチャーの祭典に行ってみた

タイ

コミコンと言えば、コミック系イベントの最大級のお祭り

ここバンコクでも、毎年この4月にコミコンが行われます。

そして、2017年は4月21日から23日までの3日間、例年通りサイアムパラゴンという超都会のド真ん中の商業ビルのイベントスペースで行われました。

今回は、年々盛り上がるコミコンの2017年版の様子をレポート致しましょう。

全体を見回した感想

会場は、BTSサイアム駅直結のショッピングモール「サイアムパラゴン」の5階、イベントスペースです。

車でのデートや、家族の観光ではなく、あくまでもターゲットはローカルのオタクの方々なので、大きな駐車場がある郊外のイベントスペースなどではなく、このような交通の便の良い都会の真ん中のほうが好ましいわけですね。

それも功を奏してか、毎年、物凄い入場者数です。具体的な数字を掴んではいませんが、雑感としては年々入場者数が増えていっているような気がします。

そして、コンプレコンテストが行われる関係もあり、5階フロアはイベント会場の外でも、いろんなキャラクターがウロウロしています。

会場は大きく2つに分かれており(というより、会場の造型上2分されてしまうのですね)、片方はライブ等が行われるメインステージが設置され、周囲には多くの出店が出店をしています。

もう片方は、基本的には多くの物販ブースの出店スペースなのですが、ブシロードさんのカードゲーム対戦コーナーが、大きな幅を占めていました。

出店ブースの内容としては、大きく分けると、漫画、コミックの販売系。Tシャツやキーホルダーのようなキャラクターグッズ販売系、プラモデル、フィギュアのディスプレイ及び販売系、キャラクターデザインの教室などの教育系、写真やポスターを扱いアイドル系、その他、と言ったところでした。

 

ステージ上の様子

メインステージは、基本的にはアニソンとアイドル歌手のライブが次々と繰り広げられ、コスプレコンテストも、このメイン会場で行われていました。

多くのアイドルとアニソン歌手が日本から招聘をされてきており、アーティストにもよりますが、かなりの人気のアーティストもいます。

日本のお茶の間など(つまり地上波テレビ)では、ほぼお見受けすることのないアーティストばかりなのですが、結構盛り上がるわけです。

完全に秋葉原のイベントスペースと同じ雰囲気ですね。実際に秋葉原まで行ったことがある人は殆どいないはずですが、なんでこうも同じ感じなるのですかね?

やっぱり、オタクというカルチャーは、国境や民族をまたぎ、そして言語をも超えるような強さを持っているのかもしれません。

コスプレプレコンテストも、かなりの盛り上がりでした。

コスプレイヤーや、思い思いのテーマと衣装を身につけ、一組ずつステージ上で30秒程度のパフォーマンスをしたりします。まぁ、コスプレなので、歌を歌ったり、何かのトークをするような事はしないのですが、ポージングをしたり、ちょっと踊ってみたり。

完全には理解が出来ませんでした、どうやら漫画やアニメの中のキャラクターのパフォーマンスを演じているのだと思います。まぁ、皆さんこの日のこの30秒のために結構練習をしたのでしょうね。

というより、参加者多すぎ(笑)

おそらく、全部で50組くらいがコンペに参加したと思います。最初は、オォ!と思い、いちいち反応をしていましたが、20組を超えたあたりから、だんだん見るのも疲れてきます。そして、40組を超えたあたりからは、もう違いもよく解らなくなってきたりして。

実施に、コンテストの審査員をされていたコスプレ雑誌『COSMODE THAILAND』の編集長滋野真琴さんも、イベント後に「選べない〜」とボヤいていらっしゃいました。

 

ブシロードの存在感

ブシロードのカードゲームは、日本では一つテレビ番組が出来るくらい人気の定着したアイテムですが、ここタイでも、その人気は目を見張るものがありました。

ブシロードさんは、自社のブースも出店はされているのですが、その10倍くらいのサイズでカード対戦コーナーを設置されていました。

おそらく、長テーブルが100台近く設置されていたと思いますが、どの席も完全に100%埋まっています。

座れない人たちは、なんとテーブルの下や、ちょっと空いたスペースを使って、地べたに座りカード対戦に勤しんでいます。むむー、こんなに絶大な人気があったとは。

カードゲームをやっているタイ人は、ほとんどが小学生から中学生の年齢に見受けられました。考えてみれば、タイ人のローカルの小学校で流行っていることなど、バンコク在住とは言え、日本人の大人が知る由も無いですね。この様子だと、普段、彼らは学校の中でもカード対戦をやっているのだと思います。

日本のカルチャーがこんなところにも深く刺さっているということは、大きな驚きでもありますが、若干誇らしげでもあります。

 

プラモデル&フィギュア

VRやスマホゲームが世界的に広く普及した時代でも、プラモデルは、不動の人気を誇っているようです。むしろ、徐々にそのファンや市場は大きくなっているかもしれません。

今回のコミコンでも、ガンダムプラモデル(ガンプラ)を展開するバンダイさんが、大きなスペースで、ディスプレイとプラモデルの販売をされていました。

バンコクには、ところどころプラモデルを売っているお店があるのですが、ここまで品揃えが充実したお店もないわけですから、それは集客力が上がりますね。実際に、すぐに売り切れてしまった商品も多かったようです。

そして、ディスプレイコーナーの充実度もまた特筆すべきレベルです。

調べてみると、2016年のガンプラビルダーワールドカップ、つまりガンプラ品評会の世界大会において、2位になったのはタイ人の男性だそうです。

日本にも負けず劣らず、ガンプラはより深く浸透し、そのファン層を広げているようです。

 

まとめ

オタクカルチャーと言っても、もはや幅が広く、来場者もそれぞれ異なる目当てで来ていたと思われます。

ですが、何かそこには一体感があり、皆さん、オタクカルチャーを愛している、あるいはリスペクトしている感じがよく分かります。

ますます、盛り上がる日本発のサブカルチャー「オタク」。陰ながら、応援をしていくと同時に、タイへのより広い浸透に何か貢献をしたいと思ったのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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