世界遺産として登録されている、ライステラス(棚田)で有名なテガララン。
美しいライステラスを眺めた後は、テガラランの穴場カフェ「ワルン・スバトゥ」で、料理と絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。
ローカル価格が嬉しいカフェ
バリ島は、山も海も満喫できる理想的なリゾート地です。バリ島の山側の観光地として絶大な人気を誇るウブドは、バリ島の伝統芸能の中心地であり、バリ舞踏を鑑賞したり美術館やギャラリーを訪れたりと、アーティスティックな気分に浸れる場所です。
クタやスミニャックのように、ウブドでも、大勢の外国人観光客がそぞろ歩いている様子を見掛けることができます。
オシャレな雑貨屋やカフェが立ち並んでいるウブドは、歩いているだけでもワクワクする街です。
しかし、外国人観光客が多い場所は、えてして「飲食代が高い」もの。ウブドもそんな例に漏れず、素敵なレストランやカフェでは、日本と変わらない価格設定がなされています。
そんな中でも、テガラランにある穴場カフェ「ワルン・スバトゥ」は、ローカル価格が嬉しい絶景スポットとして、ウブド愛好家から支持されているお店です。
森林浴でリラックス!
テガラランと言えばライステラスですが、「ワルン・スバトゥ」は、ライステラスから北上した場所に位置する、グヌン・カウィ・スバトゥ寺院の近くにあります。
ウブド王宮からであれば車で約30分、テガラランのライステラスからであれば約20分かかります。
バリ島で有名な沐浴スポットの一つであるグヌン・カウィ・スバトゥ寺院から、さらに山側に向かい、何軒か連なるお土産物屋の前を通り過ぎて角を曲がると、「Waroeng Sebatoe」と書かれた看板が見えるでしょう。
カフェの狭い入り口をくぐると、素朴ながらも素敵な店内を一望することができます。崖の上に建てられた「ワルン・スバトゥ」は、ライステラスを眺めることはできないものの、緑豊かな景観を満喫することができるでしょう。店内は全席テラス席の解放感ある造りで、「どこに座ろうか?」と迷ってしまうかもしれません。しかし、どこに着席する場合でも、全席ベストビュー間違いなし。お腹を満たすと共に森林浴を楽しめるので、心身共にリフレッシュできるはずです。
野菜不足の方におすすめ!
バリ島を旅行中の方のお悩みでよく耳にするのが、「野菜不足」です。写真や説明の付いていないインドネシア語で記載されたメニューでは、いったいどんな料理なのか想像も付かないという方が多いのではないでしょうか。そのため、ナシゴレンやミーゴレンなど、唯一知っているメニューばかりを注文しがちになります。
どんなに美味しくても、炭水化物オンリーのナシゴレン続きでは、野菜不足になってしまうでしょう。そのような場合、「ワルン・スバトゥ」のメニューにあるチャプ・チャイ(野菜炒め)やガドガド(茹で野菜のピーナッツソースサラダ)を注文してみてはいかがでしょうか?
甘辛いピーナッツソースがかけられたガドガドですが、「ワルン・スバトゥ」のガドガドは、放射状に整然と並べられた野菜の上にソースがかけられており、とても見目麗しい一皿です。
また、チャプチャイはしっかり濃い目の味付けで、ついついご飯をお代わりしたくなってしまいました。常夏のバリ島では、暑さのために食欲不振になってしまうことも。しかし、「ワルン・スバトゥ」は涼しく空気が良い場所にあるため、自然と食欲も湧いてくるのではないでしょうか。
一人前の予算は?
「ワルン・スバトゥ」の一人前の予算は、5万ルピア(約500円)もあれば十分でしょう。というのも、ドリンクは5千ルピアから、デザートは1万ルピアから、そして料理に関しては1万5千ルピアからという価格設定なので、食後のデザートまで注文したとしても、5万ルピア札を一枚払えばお釣りが返ってきます。
ロケーションも抜群、料理の味もそこそこ美味しいのに安いワルンは、高いレストランやカフェが多いウブド周辺では非常に貴重な存在です。ただし、接客の点においては、がっかりさせられることが多々ありました。
高級ホテルのレストランではないので、素晴らしい接客を期待していた訳では決してありません。しかし、料理を出すのに時間がかかること、さらには、メニュー料金を把握しておらず、会計の際に間違った金額を請求されるなどのミスがありました。
そのため、もしも「ワルン・スバトゥ」を訪れるのであれば、自分が注文したメニューの料金をしっかり記憶しておいたほうが良いでしょう。そして、請求される金額が適正なものであるかどうかを、支払い前にチェックすべきです。
クレームをつけるときに注意したいこと
間違った金額が請求されていたなら、メニューを開いて、スタッフに確認してもらいましょう。「ぼったくる気だな」とイライラするかもしれませんが、バリ人に怒りを爆発させるのは有効な方法ではありません。
怒られ慣れていないバリ人に怒りを爆発させれば、逆恨みされる可能性が高いので、できる限り穏便に対処するよう心掛けましょう。
外国人だからぼったくられる訳ではなく、ぼったくろうとする人は自分と同じインドネシア人に対しても同じことを行います。たいがいの場合、「値段をもう一度チェックしてもらえますか?」と尋ねれば、正しい金額を提示してもらえるはずです。
もしも間違った金額を訂正しようとせずに、支払いをするよう強要されたのであれば、「Bisa panggil bos anda di sini?」(あなたの上司をここに呼んでもらえますか?)と言うことができるでしょう。
バリ島郊外のカフェでは、プロフェッショナルさに欠けた接客を受ける場合が少なくありません。許容範囲であれば、広い心で大目に見ることもできるでしょう。しかし、クレームをつける必要があると思ったのであれば、怒りを表に出さないように気をつけながら、はっきりと自分の意見を述べるようにしましょう。
「ワルン・スバトゥ」では、スタッフの些細な不手際がありましたが、メニュー料金と料理、そしてロケーションに関しては良かったため、機会があればまた訪れたいと思います。
ウブド方面のレストランで、安くて景色の良いところをお探しなら、ぜひ一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
Waroeng Sebatoe(ワルン・スバトゥ)の基本情報
名称:Waroeng Sebatoe(ワルン・スバトゥ)
住所:Pura Dalem pingit sebatu, Jl. Raya Bilukan, Sebatu, Tegallalang, Gianyar
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