安くて美味しいシーフードが食べたいならケドンガナンへ

インドネシア

ぐるりと海に囲まれたバリ島では、美味しいシーフードが盛り沢山。

バリ島でシーフードと言えば、ジンバランやスランガンが有名ですが、ケドンガナンにある魚市場の存在も忘れてはなりません。

今回は、バリ島随一の規模を誇る、パサール・ケドンガナンをご紹介いたします。

ジンバランの魚市場

パサール・ケドンガナンは、ジンバランにある海沿いのシーフード・レストラン群の北に位置します。バリ島南部観光地の主要都市・クタからケドンガナンへ行くには、ラヤ・ウルワツ通りから、パンタイ・ケドンガナン通りを目指します。

クタの中心地からバイクでアクセスするのであればおよそ10分ほど、デンパサールやサヌール方面からケドンガナンへのアクセスは30分ほどかかります。

ヌサドゥア方面からであれば、ジンバランのビーチに沿ってずらりと並ぶシーフード・レストランがあるパンタイ・ケドンガナン通りをクタ方面に向けて北上しましょう。ガソリンスタンドの前を過ぎれば、すぐに「パサール・ケドンガナンへようこそ」と記されたゲートに突き当ります。

 

陸揚げされたばかりの魚がズラリ!

 

パサール・ケドンガナンに到着したら、地元の漁師さんたちで賑わう海を眺めてみましょう。漁に使う小舟や網が無造作に置かれた砂浜では、よく日焼けしたバリの漁師さんたちが、忙しそうに魚を選り分けている姿を目にすることができます。

バリ人の漁師さんたちが魚を持ち込む先は、ビーチのすぐそばに建てられた魚市場です。バラック小屋を寄せ集めたかのような建物の中は、とれたての魚介類がキロ単位で売られており、飲食店に卸されるほか、個人でも購入することが可能です。

ただし、ほかのパサールと同様、購入する際にはキロ単位になります。お店によっては、キロ単位ではなく金額分で魚を売ってくれるところもあります。

例えば、5万ルピア分ほしい、10万ルピア分ほしいなどと注文することができるでしょう。しかし、キロ買いするより損になる場合が多いため、まずは1キロいくらでどれくらいの量なのか見せてもらうようにするのがおすすめです。

シーズンや漁獲量によって価格相場が変わります。バリ島でお祭りが続く時期や、年末年始は基本的に価格が普段よりもお高めです。

バリ島では大晦日はシーフードBBQを行う家庭が多いため、12月末は大変込み合います。魚市場の足場は非常に悪く、ぬかるんでいたり、大きな水たまりが所々にあるので、混雑する時期は転倒しないように注意しましょう。

 

ケドンガナンの魚市場で買い物しよう

 

薄暗いケドンガナンの魚市場の中は、ジャワ人の魚売りの人々がそれぞれにお店を開いています。

日本では見慣れない種類の魚や貝類が売られているので、お店の人に調理の仕方を聞くなどしてコミュニケーションを楽しむことができるでしょう。

また、巨大魚だけを販売しているお店や魚の頭だけを販売しているお店などもあり、広い建物の中をウロウロと見て回るだけでも十分楽しめます。

よく人が買い物しているお店はほかの店より少し安いか、サービスが良い、もしくは売り子の人柄が良いかのいずれかです。気持ちよく買い物をしたいのであれば、なるべく人がよく買い物をしているお店を選ぶのがベストです。

パサールでは売り物に値段が付けられていないので、直接お店の人に尋ねなければなりません。値段が付いていないため、値段交渉で少しだけ安く買い物をすることができるのが、パサールで買い物をする醍醐味だと言えます。

目当ての魚介類が見つかれば、お店の人に声を掛けてみましょう。「Berapa Satu kilo?(ブラパ サトゥ キロ?)」(1kgいくらですか?)と聞けば、値段を教えてくれます。

今回は、中くらいの海老を1キロとイカン・トンコル(小さめのカツオ)を1キロ購入しました。

海老は1kgで12万ルピア(約1200円)、一方のトンコルは1kgで2万5千ルピア(約250円)でした。半年前と値段がほとんど変わっていないので、これがおよその相場の値段なのでしょう。

 

買った魚はすぐに焼いてもらえる!

 

ケドンガナンの魚市場の良いところは、市場で購入した魚をすぐに焼いてもらえる場所があるところ。市場の建物を海側とは反対側に出れば、何軒か魚を焼いてくれるお店があります「Jasa Bakar Ikan」と書かれてある看板のあるお店の前には、大きな焼き網があるので、すぐにわかります。

自分で買った魚を持ち込んで調理してもらい、その場で食べることもできますし、持ち帰ることもできます。持ち帰りを希望する場合には「Dibungkus (ディブンクス)」お店のテーブルで食べる場合には「Makan di sini (マカン・ディ・シニ)」と伝えましょう。

お店で食べる場合には、ご飯とプリチン・カンクン(茹で空心菜のサンバル和え)をセットにすることもでき、もちろんドリンクもオーダーすることができます。

辛いサンバルソースを塗って炭火で焼いたりスープにしてくれたりするほかにも、スタッフの手が空いているときには油で揚げてくれる場合もあります。焼いてもらう場合の値段は1キロ2万ルピア(約200円)ですが、揚げてもらう場合は1キロ3万ルピア(約300円)です。

「魚は食べたいけど、調理するのが面倒だ」とおっしゃる方、「美味しいシーフードBBQが食べたいけど、ジンバランは高級すぎる」とおっしゃる方であれば、ぜひケドンガナンの魚市場を訪れることをおすすめします。

 

1キロの海老はわいわい大勢で食べよう

恐らく、1kgの海老の量を思い描ける方は、料理人か魚屋さんくらいなのではないでしょうか。

海老が大好きな方でも、さすがに1キロもある海老を一人で食べるのは難しいはず。どんなに気合いを入れて食べたとしても、半キロ分ほどが限界かもしれません。また、揚げてもらった1キロのカツオも、一人で完食するのはまず無理な量です。

海老とカツオ、両方合わせると軽く5人前はあるでしょうか。ご飯やそのほかのおかず、アルコールなども用意してあるなら、5人以上で食べても十分お腹を満たせる量です。

ケドンガナンの魚市場ではいろんな種類の魚介類があり、値段も安いため、ついついたくさん買い物をしてしまうかもしれません。

しかしたいていの場合、一人や二人で食べる量にしては持て余してしまう量のため、大勢でわいわい食べる場合にぴったりだと言えるでしょう。

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