安旨グルメの宝庫と話題になっているスポット「裏なんば」。
なんば駅の東側にある、なんばグランド花月、道具筋商店街周辺の地域を主に指します。今回は、この裏なんばを歩いてみました。
千とせ
まずは裏なんばの老舗といえばこちら。
なんばグランド花月にも近いことから、吉本芸人もよく訪れるという千とせ。
11:00過ぎの訪問にもかかわらず、すでに店先には3名ほど並んでおられます。10分ほどで、相席のテーブル席に案内されます。
名物の肉吸い(650円)と小玉(卵ごはん小・210円)を注文しました。
さて、この「肉吸い」はもともとは「肉うどん」だったのだとか。当時常連だった吉本新喜劇の花紀京氏が、二日酔いの日の空き時間に「肉うどんをうどん抜きで」と注文し、店主がそれに応えたことから誕生したメニューなんです。そのためか、「肉うどん」も「肉吸い」と同じお値段なんですね。
なるほど、肉うどんの名残でしょうか。丼に入った肉吸いがやってきました。お出汁のよい香りがします。
お醤油と出汁をミックスさせた、卵ごはん専用醤油が各テーブルに置いてあり、少しかけていただきます。卵は白身・黄身両方が入っています。
肉吸いには、細切れの牛肉がたっぷり。スープに牛肉の旨みが凝縮されています。七味をかけていただくとさらに風味が増します。
中にはいい感じに半熟となった卵が入っていました。
牛肉、青ネギ、卵、とシンプルな具材のみ。胃に染み渡るスープに、ほっと癒されます。
狭い店内では、観光客、会社員、奥様グループなど幅広い客層のお客さんがテーブルを共有しています。ミシュラン2016ビブグルマンにも認定されている千とせ。広く永く愛されるのも、一筋に先代からのレシピを引き継いでいるからでしょうか。リーズナブルな価格もうれしい老舗の名店がここにあります。
千とせ
大阪市中央区難波千日前8-1
06-6633-6861
DININGあじと
さて続いては、美味しいハラミ丼をいただきに、DININGあじとへ。
テレビのグルメ番組で紹介されたことから、連日行列必至の人気店です。ランチオープンは11:30。実は約1週間前の11:00に訪問しています。ところがランチ限定数を超す大行列が見られたため、出直して来ました。今回リベンジということで、10:30に訪問しました。それでもすでに8名の先客があったんですよ。
さて、人気の限定ランチはハラミの「肉重」(900円)。通常10~15食なのですが、待っている間に店頭のメニュー看板にその日の限定数が発表されます。11:00ごろスタッフが書きに来ました。この日は14食。いけそうですね。メニュー看板を見てみると、「肉重」以外にも「肉巻き玉子定食」や「肉玉カレー定食」もあり、これらも美味しそうですね。
オープン少し前に事前オーダーをし、間もなく待ちに待ったオープンです。
順に案内され、1階のテーブルとカウンターは満席に。そして肉重到着です。
丼の蓋から、お肉がはみ出ていますね。
蓋を開けると、玉ねぎたっぷりのソースの下に、レタス、玉ねぎの輪切りとお肉が並んでいます。
お肉の香りがたまりません。わかめのお味噌汁と、生姜の甘酢がついてきます。
お肉はハラミ肉。炭であぶっていて、ほどよいミディアムレア感。この色からして美味しそうです。
お箸で崩してみますと、ハラミの数の多いこと。数えてみましたら20カットほどは入っているようでした。やっとごはんを探し当て、お肉と一口いただいてみます。柔らかいお肉、甘めのソースと白ご飯の組み合わせが、1時間待ったことを忘れさせてくれるような幸福感をもたらしてくれます。全く臭みもなく、ちゃんとかみ切れる柔らかいお肉です。もう、その後のことは覚えていません。夢中であっという間に平らげてしまいました。
ごはんの量、ソースの量は調整できます。野菜もたっぷり入ってこの内容で900円は驚き。並んでも行く価値はあるお店です。夜には、黒毛和牛や鮮魚などの厳選食材を使った創作料理が楽しめるようですよ。
DININGあじと
大阪市中央区難波千日前4-20
06-6633-0588
ナカオファクトリーワークス&コーヒースタンド
3軒目は、美味しいコーヒーをいただきに道具屋筋商店街に入ります。
商店街のちょうど中ほどにある、ナカオファクトリーワークス&コーヒースタンド。
入口の大きなアルミ鍋が目印のパッと目をひくショップです。東京にある中尾アルミ製作所のプロダクツは、全国の一流ホテルでも採用されています。プロユースでありながら、とてもスタイリッシュなアルミ鍋がたくさん展示販売されているんですよ。
レトロな香りのするケトルや、お弁当箱。なんだか懐かしいですね。
一角にあるコーヒースタンドでは、美味しいドリップコーヒーをいただけます。
注文してから豆を挽き、丁寧に淹れていただいたホットコーヒー。マイルドでとても美味でした。
道具屋筋商店街は、プロ用の厨房用品店が多く、見ているだけでも楽しめる一角です。近頃は、近隣の黒門市場から流れて来る海外からの観光客も多くみられます。散策の休憩タイムにコーヒーはいかがですか?
ナカオファクトリーワークス&コーヒースタンド
大阪市中央区なんば千日前14-5
06-6636-2212
数年前までは、決して女子率の高くなかった裏なんば。現在では、狭い路地裏に立ち飲み居酒屋や、バル、隠れ家的に使えそうなビストロなど、女子好みのお店もたくさん立ち並んでいます。夜にはぜひハシゴを楽しんでみたいものですね。
コメント