千日前といえば、味園・ユニバースの懐かしいCMを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
一昔前にキャバレーとして賑わいを見せていたユニバースは、今では大物ミュージシャンやインディーズまで、様々なジャンルのアーティストが集うライブハウスとして、営業を続けています。
少し前にはここを舞台とした映画「味園ユニバース」も公開されていましたね。
1955年の創業当時とさほど変わらない外観・インテリアには、ノスタルジーを感じつつも、逆に新しさがあり、このネオンを見るだけでもワクワクしてしまいます。
この界隈は、裏なんばと言われる人気スポット。
さて今回は、味園ユニバースを訪問したわけではありません。そのすぐ隣にある虎目横丁を訪ねてきました。裏なんばのランドマークにもなっている大きな赤い鳥居が目を引きます。
虎目横丁を一言でいうと、一昔前に大流行した「屋台村」。システムもよく似ていますが、最近このタイプのお店は少ないですよね。
入口をくぐると、にぎやかな屋台がずらりと並んでいます。現在は様々なジャンルの9軒の飲食店が入っているんですよ。
この9店舗の中から、まずは気に入ったお店を1つ選んで着席します。
入口すぐの立ち寿司のまぐろ一徹。威勢のいい呼びかけにつられて、こちらに腰をすえることにしました。カウンター席は立ち飲みスタイルになっていますが、テーブル席もあります。
生ビール、酎ハイ、ワインと、めいめいお好みのドリンクで乾杯。
下足バター炒め(480円)をオーダーしました。一見、ゲソには見えませんね。香ばしい甘辛のお醤油だれで味付けてあり、とても柔らかくて美味です。
お刺身(580円)もきれいな色で新鮮味を感じます。この脂の乗ったブリや、1貫から握ってくれるにぎり寿司を少々いただきました。
まぐろ一徹という店名ですが、まぐろ以外の鮮魚にも定評のある屋台なんです。この道一筋40年の大将が、毎朝仕入れるお魚を美味しく握ってくれます。
横丁はレトロで懐かしい雰囲気。周りには、違うジャンルのお店もたくさんあります。
簡単にご紹介しましょうね。
1.立ち寿司 まぐろ一徹
2.産地直送 地魚酒場 魚八商店
3.大分中津 からあげ とり福
4.やきやき鉄板 ぼんくら屋
5.イタリア料理 Trattoria Quttalina
6.韓国料理 まま食堂
7.ホルモン・肉問屋 小川商店
8.串カツ 小鉄
9.炭火焼鳥の真骨鳥
今回、週末の土曜日に訪問しましたが、どのお店もお客さんで満員でした。
さて、虎目横丁では、他の屋台のお料理を食べたくなった時に出前を頼むことができるんです。これこそがこの虎目横丁の楽しみでもあります。
まず各テーブルには、カラープレートが複数置いてあります。その色札を1枚手にしてお目当ての屋台に向かいましょう。店員さんに色札を渡してお好みの料理をオーダーし、席に戻り待ちます。すると、出来上がりのお料理と伝票を席までもって来てくれます。出前してくれたスタッフさんに現金を渡して、取引完了となります。出前メニューはキャッシュオンデリバリーなのですね。
せっかくなので、違ったジャンルの料理も出前で注文してみました。
家庭的な韓国料理をいただけるまま食堂は、店内奥にあります。
豆腐チゲ(650円)をオーダーします。グツグツと煮立った土鍋がやってきました。辛味は抑え気味の、ほんのり甘いスープは心から温まります。具材もたっぷりで、豆腐は柔らかくクリーミー。
炭火焼鳥の真骨鳥では、地鶏もも肉のタタキ(580円)を注文。
朝挽きの博多地鶏にこだわった焼き鳥メニューが豊富な真骨鳥。串焼きなどのメニューもあり、どれも肉厚で美味そうでした。
柔らかさの中に歯ごたえもしっかり楽しめるモモ肉のタタキ。玉ねぎスライスと合わせてさっぱりといただきます。
さて、もう1つのお楽しみは、虎目横丁名物のおみくじ「虎目みくじ」です。店員さんが持って来てくれるおみくじを引き、大吉が出ると、スタッフが一斉に祝いの掛け声をくれます。そして、ドリンクが一杯無料になったりと、お店によっては様々なサービスが受けられるんですよ。横丁内ではしごをして、おみくじをたくさん引いてみたいですね。
どのお店もリーズナブルな価格設定がうれしく、色んなジャンルのお料理をいただけるのも魅力的です。金曜・土曜・祝日前はなんと朝5時までの営業。明るい雰囲気なので、男性客はもちろんのこと、女性グループも多くにぎやかで楽しい夜を過ごせること間違いなしですよ。
虎目横丁
大阪市中央区千日前2-3-15
06-6636-4510
コメント