西天満といえば、数多くの有名店が集うスポット。ランチ激戦区でもあります。
今回は、気軽に本格派フレンチのランチをいただける、フレンチビストロランデブー・デ・ザミをご紹介します。
地下鉄南森町駅から徒歩5分。
西天満公園に面したこちらのビストロは、近隣のOLさん達にも人気のようで、11:30のオープンには開店と同時に入ろうと、少しばかりお客さんの行列ができていました。
18席とこじんまりしたお店。公園に面した正面の大きなガラス窓から、木々の緑と明るい光が差し込み、とても気持ちの良い空間です。清潔感もあり、ゆったりと寛げそうな雰囲気。席に着くと、あれよあれよという間に満席になってしまいました。
平日ランチは1種類のみ。メイン料理にスープとパンがついて1080円。そこに小前菜(+300円)、デザート(+300円)、ドリンク(+200円)をつけることができます。全部つけても、1880円ととてもリーズナブルです。
この日のメイン料理は、お魚。長崎産黒鯛のポワレ トマトソースです。
パリの14区やスペインの星付きレストランで修行を積んだシェフが、毎朝市場回りをして、選り抜いた旬の食材。どんなお料理がいただけるのか楽しみです。せっかくですので、小前菜もデザートもドリンクもつけていただきました。
まずは小前菜。兵庫産活けダコのサラダ仕立て。
酢の効いたドレッシングで葉野菜が和えられ、そして中にはタコがゴロゴロと入っています。プリっとした活けダコはとても柔らかく、いつまでも噛んでいたい食感。しっかりと冷えたガラスプレートも素敵です。
温かいポタージュはサツマイモの甘さが優しく、ほどよい濃厚さ。舌触りもスムーズです。
パンはル・シュクレ・クールから提供を受けておられるとのこと。もちもち感のあるリュスティックです。シンプルですが小麦の香りがして美味です。
さて、いよいよお次はメインメニューです。
ユリ根、茄子、キャベツ、ネギなど、盛りだくさんの温野菜の上に、カリっと皮を焼かれた半身ほどの黒鯛。黒鯛は丁寧に下処理されているのでしょうか、ウロコや小骨が1つもなく食べやすく、パリパリの皮と柔らかい身を一緒にいただくと、さらに食感を楽しめます。野菜1つ1つも食べごたえがあり、甘いです。赤米も添えられていて、どちらかというとサラっとしたオレンジ色のトマトソースが、具材とよく合っているように感じます。大満足の一皿。
デザートはサツマイモのプリンにバニラアイス。キャラメルソースが添えられています。
正直、見た目に対する感動はそれほどありませんが、こちらも相当なボリューム。スープに引き続きのサツマイモですが、こちらもとても素朴な味わいです。アイスクリームはあっさりとした口当たり。キャラメルソースの香りがいいですね。
ドリンクは、コーヒー、紅茶、エスプレッソから選べます。美味しいコーヒーをいただき締めくくりとなります。
どのお料理にも、過剰な塩分や油分を感じられず、比較的あっさりとしています。
食後に水を飲みたくなることもなく、おなかにも優しいコースでした。
13時以降は、アラカルトメニューのオーダーもOK。
この日は、ドライオレンジとマンゴでマリネしたフォアグラテリーヌ、甘草梅肉ポークのパテドカンパーニュ、タスマニア産子羊の自家製ソーセージのグリエなど、ワインをオーダーしたくなるようなメニューばかり。ランチタイムでもワインの用意があるので、時間に余裕があれば、昼飲みもいいですね。こちらのパテの美味しさには定評があるようです。ぜひ次回は挑戦してみたいですね。
店名の「rendez-vous des amis」とは、フランス語で仲間と集う、という意味があるそうです。親しい友人達が集まる場所でありたい、というシェフの思いから。気のおけない仲間と、美味しいお料理をガッツリと食べたい時にぴったりのビストロです。
ディナーではアルカルトを中心に、一皿ごと素材に合った調理法で、旬の食材を驚きのボリュームで楽しめます。
ワインは、フランスにてワイン修行した金井真紀子氏による、厳選オーガニックワイン「マキコレワイン」や、小規模な生産者からの質の高いワインをリーズナブルに提供しています。いずれもお料理に合ったものを聞いてみるとよいでしょう。素敵なマダムが、ぴったりのワインをセレクトしてくれるでしょう。
オープンから9年。地元の人達だけでなく、遠方からのファンも多い名店です。ぜひ一度ご賞味あれ。
ランデブー・デ・ザミ
大阪市北区西天満5-10-16
06-6362-1575
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