修道院がルーツ!イタリアで本格的オーガニックコスメを試してみよう

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人気のオーガニックコスメ。体に優しい自然な材料から作られたオーガニックコスメは、体の外だけではなく、心の中まで癒してくれるところが人気の秘密。それもそのはず、実はオーガニックコスメのルーツはイタリアなのです。キリスト教の国イタリアでは、中世から続く長い修道院の伝統があります。貧しい人のための病院の役割をしていた修道院で古くから医薬品になる薬草、ハーブの研究が続けらたのが発端です。ここでは、イタリアならではのオーガニックな化粧品についてご紹介します。

 

修道院抜きには語れないヨーロッパの中世

 

修道院が始まったのは、かなり古く6世紀のことです。ローマとナポリの間にあるモンテ・カッシーノという山で、聖ベネディクトゥスが戒律のもとに集団で修業生活を行う修道院を始めたのが始まりです。

修道院には必ず大きな庭園があり、野菜などの畑のほかにハーブなどの薬草も栽培していました。祈りと労働をしながら共同生活を行う修道院では、貧しい人々の病院の役割をしていたのです。ハーブを実際の治療に使いながらさまざまな薬品を造り出し、薬局の運営も行っていました。

中世になるとアラビア半島から、医学としてアロマテラピーのような草花のエキスを抽出する方法も伝わってきて、さらに研究が進められました。中世のヨーロッパを襲った恐ろしい伝染病ペストの治療にもハーブが利用され、当時ハーブを扱っていた職業の人達のみがペストの被害から逃れられたと言うエピソードは有名です。この時にもハーブの抗菌作用の効果が検証されたのです。

その後、ヨーロッパの王族たちの発展につれ、ヨーロッパ各地の修道院では、宮廷の女性のための化粧品などの研究も進められ、石鹸、クリーム、化粧水など次々に生み出されていきました。

 

世界最古の薬局、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

 

修道院の薬局として最も有名なのが、フィレンツェにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局です。世界最古の薬局で、800年という長い歴史を誇っています。最古の処方箋は1381年。バラから抽出したエキスで作られたローズウォーターもこの年に販売されたそうですが、現在でも定番商品のひとつというのですから、記録的なロングセラーです。ローズウォーターは、香りのみならず殺菌効果に優れています。

この薬局は、フィレンツェにルネッサンス文化をもたらしたメディチ家御用達として発展を遂げます。特に有名なのが、16世紀にメディチ家のお姫様カトリーヌ・ド・メディチがフランス王家アンリ2世に嫁いだ時に、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の香水調合師を同行させたという逸話です。フィレンツェの繊細で華やかな香水に、パリの宮廷はすっかり虜になり、フランスで、香水ブームが巻き起こったと言われます。

この時の香水、王妃の水を意味する「アックア・デッラ・レジーナ(ACQUA DELLA REGINA)」は、現在でもこの薬局の人気商品です。他にも、17世紀のレシピのままのクリームや石鹸など、多くの商品があります。

 

修道院の薬局から、世界的な癒しのオーガニックメーカーへ

 

今でもフィレンツェの中央駅からほど近いところにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は、壁にキリストのフレスコ画が描かれた部屋もある、当時のままの美しい建物にあります。ヨーロッパの諸侯や貴族に愛されたというのがわかる格調高い店内は、美術館のようです。

19世紀にナポレオンがイタリアを征服した際に、修道会の活動が制限され、一時期閉鎖された時期を経た後、宗教と政治が絡み合う複雑な世界から薬局を独立させるために最後の薬局長の甥へ売却されました。

実際には、今では修道院の経営ではないのですが、歴史と伝統に裏付けされたレシピを大切に受け継ぎ、人の手も時間も惜しみなくかけるという経営スタイル、そして製品の完成度の高さが、セレブ御用達の店として人気を集めています。

常に一流の女性誌でも特集を組まれていて、イタリアの各都市だけではなく日本をはじめとした世界各地に店舗を展開しているサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局ですが、せっかくの機会に行ってみたいのが本店です。値段的にお買い得なことに加え、店内にある商品カタログが日本語も用意されているので、便利に買い物が楽しめます。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局フィレンツェ本店

OFFICINA PROFUMO FARMACEUTICA DI SANTAMARIA NOVELLA

住所:VIA DELLA SCALA 16

電話:055-216276

営業時間:9時~20時

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局ローマ店

住所:CORSO RINASCIMENTO 47

電話:06-6879-608

営業時間:10時~19時30分(日曜休み)

 

現代にも続く修道院のオーガニックコスメ

現在でも実際のキリスト教の宗教メーカーなだけに、日本での知名度は今一つですが、地道な活動を続けている修道院のオーガニックブランドは存在します。こうした修道院のブランドは、オーガニックなコスメだけではなく、飴やチョコレート、リキュール、ワインなど、さまざまな伝統的な商品を販売しているところもユニークです。修道院を見学するときは、お土産コーナーもぜひ確認してみてください。

実際の修道院の中で作られているオーガニック製品の中でも定評があるのが、カマルドリ薬局(ANTICA FARMACIA CAMALDOLI、アンティーカ・ファルマチーア・カマルドリ))というカマルドリ修道会の製品です。

1024年にトスカーナ州のアレッツォの近くの森の中で始められたベネデット会に端を発する修道院では、植物学、薬理学、そして医学を研究してきた長い歴史に基づいた伝統的なレシピで質の高い商品が作られています。イタリア製の厳選した食材を集めた食料品専門店イータリー(EATALY)でも取り扱いがあるので、気軽に手に入ります。

また、古い歴史を持つトラピスト修道院のオーガニック製品も有名です。ローマのEUR地区の近くに、聖パオロが断種されたと言われる地に建てられたトレ・フォンターネ修道院があります。トラピスト会の様々な製品の中でも、1800年代の終わり頃から造られているチョコレートは特に人気です。カカオはヨーロッパにもたらされた当時は薬として珍重され、カカオバターはコスメの原料としても使われていたという歴史を物語っているようです。

ABBAZIA DELLE TRE FONTANE、アッバツィア・デッレ・トレ・フォンターネ

住所:VIA ACQUA SALVIE,1

電話:06-540-1655

開館時間:6時30分~12時30分、15時~20時45分

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