あれもこれもと、ついつい歩き過ぎるローマでの観光。疲れた時は、バルやカフェで、コーヒーを飲んで、一休みするのも大切です。ローマっ子のように、手軽にカウンターで軽く立ち飲みをするのもいいですし、予算に余裕があれば、大きな広場に面した素敵なバールやカフェで、ゆっくりするのもいいでしょう。広場に面したオープンテーブルに座って、道行く人を眺めながら、少し休憩するのもいいものです。ただ、お値段は、ホテルのラウンジなみですが・・・あと、ローマで絶対に食べてほしいヘルシー低カロリーなおやつ、ジェラート屋さんについてもご案内いたします。
1.バル(BAR)
イタリアへ来たのなら、絶対飲みたいエスプレッソコーヒー。イタリア人は、1日に何回でも立ち寄って、気軽に小さなエスプレッソコーヒーでグイッと飲み干します。また喫茶だけではなく、ビールやスパークリングワインをはじめとする食前酒もそろっているので、夕方、少し涼しくなった時間に、軽く飲むのもいいですね。バールの使い方はいたって簡単です。
<立ち飲み編>
レジのところへ行って注文します。お金を払ってレシートを受け取ります。今度は、レシートを持って、カウンターへ行き、注文の品の名まえを言います。その時、レシートをカウンターへ出すのですが、カウンターの上に10%くらいのチップを載せておくといいでしょう。たとえば、エスプレッソいっぱいなら1EUROくらいなので、10チェンテージミ、ぐらい置けばいいでしょう。この場合、1とか2とかの小銭をごちゃごちゃ置くのは失礼に当たります。
<ゆっくり編>
もし座ってゆっくりくつろぎたい場合は、ウエイターに合図をして好きな席に座ります。座ると、立ち飲みの3倍くらいの値段になるので、エスプレッソが3.5EUROくらいになります。メニューを持ってきてくれるので、好きなものをウエイターに注文します。支払いは、ウエイターがレシートを運んでくるので、席に座ったまま、金額をウェイターに支払います。おつりが戻ってきたら、チップの分を少し、テーブルに残していきますが、ウエイターが気づいている時にするように。
<バルの人気メニュー>
・エスプレッソコーヒー;Caffè Espresso(カフェ・エスプレッソ)
・牛乳入りエスプレッソ:Caffè macchiato(カフェ・マッキアート)
・エスプレッソ入り牛乳:Latte macchiato(ラッテ・マッキアート)
・カップチーノ:Cappucino(カップチーノ)、エスプレッソ入り泡立てた牛乳。
・カフェ・ラッテ:Caffè latte(カフェ・ラッテ)エスプレッソ牛乳
・疑似コーヒー:caffè d’orzo(カフェ・ドルゾ):大麦を原料としたカフェインフリーの
とても濃い熱い麦茶のようなもの
・紅茶:tè(テ)普通は、リプトンなどのティーバックが、お湯の入ったポットに添え
られてでてくる。クッキーなどが付いていることもあるが、値段はエスプレ
ッソの約2~3倍。
・アイスコーヒー: tè freddo、(テ・フレッド)。出来合いのことが多く、甘い。
・甘い菓子パン:cornetto(コルネット)
・パニーノ: panino(パニーノ)
・サンドイッチ:tramezzino(トラメッツィーノ)
・焼いたハムとチーズのサンドイッチ:tosto(トースト)
・小さな一口サイズのピザ:pizzetta(ピッツェッタ)
・50C.C.のペットボトルのお水(炭酸なし/炭酸あり):bottiglia di acqua minerale /gassata(ボッティリア・ディ・ アックア・ミネラーレ/ガッサータ
<バルで使うミニイタリア語講座>
・「 ~、per favore、 ~ ペル・ファヴォーレ」というのが、基本の注文。
例)エスプレッソ1杯であれば、
「ウン カッフェ ペル ファヴォーレ」(Un caffè per favore)
例)カップチーノ2杯であれば、
「ドゥエ カップチーニ ペル ファヴォーレ」(Due cappuccini per favore)
例)甘いパンとカップチーノがが欲しい場合は、
「ウン コルネット エ ウン カップチーノ ペル ファヴォーレ」
(Un cornetto e un cappuccino per favore)
<ローマのおすすめバル>
Antico Caffè Greco、アンティコ・カフェ・グレコ 1760年の創業当時から、芸術家に愛された老舗のカフェ。当時のままの店内は、まるで博物館といった趣で、他にはない独特の雰囲気も楽しめます。
Castroni、カストローニ
ローマ市内に支店がたくさんある老舗の食材店。お土産にピッタリのこだわりの世界の食材(日本含む)は、見てるだけで楽しいお店です。 http://www.castroni.it/
Sant’Eustachio、サンテウスターキオ
1938年創業のローマっ子に愛されている名店。こちらも店内は創業当時そのままのノスタルジックな雰囲気です。コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたお菓子も、苦みと甘さが溶け合った絶妙な味。おみやげにおススメです。 http://www.santeustachioilcaffe.it/
2.ジェラート屋(Gelatteria、ジェラッテリア)
ローマに来たら絶対試してほしいのがヘルシーで低カロリーなイタリアンジェラート。とくに、天然の新鮮な材料を使って作られたこだわりのジェラートのお店のジェラートを食べれば、病みつきになること間違いなしです。街の中には、当然、おいしいところと、そうでないところもあります。ポイントはピスタチオのフレーバー。きれいな緑色の場合は、着色料が使われています。渋い抹茶色のような感じであれば、本物のピスタチオを使っているこだわり店の可能性が高いです。
天然ジェラートは、新鮮な牛乳、卵、砂糖などで作られているので、暑くてあまり食欲がない夏の日など、食事代わりに食べるようにイタリアの栄養士は勧めています。食欲があまりないときなどは、ローマっ子のように、お夕飯代わりにジェラート、というのはいかがですか?
注文の仕方は、バルと同じように、まずレジに行って、注文をしてお金を払います。この時必要なのは、数、サイズ(大、中、小)とカップの種類(コーンか小さい紙のコップ)。
普通は、小で2種類、中で3種類のフレーバーが選べます。お店によっては、上にのせる生クリームが無料のところと有料(約50チェンテージミ)のところがあります。
大体、ローマの街中のジェラート屋で、立食いの場合、小サイズで3エウロ前後から5エウロくらいでしょう。コーンも紙コップでも値段は同じです。
お金を払ったら、レシートを持ってジェラートの冷蔵庫のところへ行き、係りの人にレシートを見せて、フレーバーを頼みましょう。
<ジェラート屋で使うミニイタリア語講座>
「 ~、per favore、~ ペル・ファヴォーレ」というのが、基本の注文の仕方です。
・数は、1:uno(ウノ)、2:due(ドゥエ)、3:tre(トレ)、4:quattro(クワットロ)
・サイズは、大:grande(グランデ)、中:media(メディア)、小:piccolo(ピッコロ)
・カップの種類は、コーン:cono(コーノ)、紙コップ:coppetta(コッペッタ)
例)小サイズのコーンのジェラートが一つの場合、
「ウン コーノ ピッコロ ペル ファヴォーレ。」(Un cono piccolo ,per favore)
例)小サイズの紙コップのジェラートが一つの場合、
・「ウナ コッペッタ ピッコラ ペル ファヴォーレ。」(Una coppetta piccola,per favore)
あまり細かい文法にはこだわらず、指を使って数を示し、はっきり、数と、サイズ、カップの種類を言えば大丈夫です。
・「クワント コスタ?」(Quanto costa?)と値段を聞いて、払いましょう。
・「クアンティ・グスティ?ウノ オ ドゥエ?」(Quanti gusti? uno o due?)
フレーバーは1種類ですか?2種類ですか?」と、注文の時に確認したい場合。
※フレーバー(グスト単数、グスティ複数)
・「コン・パンナ・ペル・ファヴォーレ」(Con panna,per favore)生クリームもつけてください。
最近、ローマの街中のジェラート屋は、生クリームが有料のところが増えているので、支払いの時に聞いておいた方が、並び直さなくてて済むので便利です。ローマの生クリームは、日本のとは違い、とてもさっぱりとしているのに、コクがあって絶妙の味。ぜひ、お試しください。
<イタリアならではの、おすすめのフレーバー>
ピスタチオ:pistacchio(ピスタッキオ)
レモン:limone(リモーネ)
ヘーゼルナッツ:nocciola(ノッチョッラ)
<定番のフレーバー>
バニラ: crema(クレーマ)
チョコレート:ciocolato(チョッコラート)
<さっぱりと季節のフルーツ>
メロン:melone(メローネ)
ベリー類:frutti di bosco(フルッティ・ディ・ボスコ)
桃 :pesca(ペスカ)
いちぢく:fichi(フィーキ)
さくらんぼ:amarena(アマレーナ)
いちご:fragola(フラゴラ)
・これをください「Prendo questo(プレンド・クエスト)」 クエストはこれの意味なので、欲しいものを指さす
・イチゴとチョコレート、生クリームもつけてください「Prendo Fragola e cioccolato、per favore.(プレンド フラゴラ エ チョッコラート コン パンナ ペル ファヴォーレ)」
・逆に「con panna?(コンパンナ?)」、と聞かれた場合、欲しければ、「Si,grazie.(スィ・グラッツエ)」、または「No.grazie.(ノ・グラッツエ)」と答えましょう。
<ローマのおすすめジェラート屋>
GROM、グロム
日本でも有名な有機栽培の厳選した材料を使ったジェラート屋さん。ぜひ、本場の味を楽しんでください。
GIOLITTI、ジョッリッティ
1900年創業のローマの老舗のジェラート屋。チョコレート系も、フルーツ系も豊富なフレーバーで、どれも大満足の味です。
SAN CRISPINO、サンクリスピーノ
90年代初頭に創業ですが、品質にとことんこだわったサン・クリスピーノのジェラートは、根強いファンが多く、あっという間に、支店をどんどん増やしている実力派。
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