イタリアで通じるのは当然のようにイタリア語。英語は、日本と同じくらいしか通じません。そこで、ぜひ、覚えたい旅のイタリア語、ご紹介します。ラテン語を起源とするイタリア語は、日本語とは全く違いますが、基本的にはローマ字読みで発音が日本語に似ているので、比較的、日本人にも楽に発音ができるので、試してみる価値ありです。
ただ、イタリア人が話すのを聞いていると、まるで音楽のようです。派手にイントネーションを付けて、歌うように話すと、通じる可能性大です。
イタリア語は、厳密にいうと、単語が男性名詞、女性名詞、数によって最後の語が変化したり、動詞も活用が複雑です。文章を話そうとすると難しいので、基本の単語とジェスチャーを組み合わせるほうが、わかりやすいと思います。
また、イタリア語と同じラテン語を起源とするスペイン語やフランス語は、イタリア語と似ているので、結構通じるかもしれません。勉強したことがある人は試してみて!
1.基本的なあいさつの言葉
普段の日常生活でも、旅行中でも、基本となる挨拶の言葉、一番大切ですね。特に、イタリア人は日本人と比べてあいさつが好きな国民性なので、恥ずかしがらずに積極的に挨拶をかわしましょう。陽気なイタリア人にとって、もじもじ黙っていると少し変な印象を与えてしまうかも?
- 1日中使える便利なあいさつ:Ciao(チャオ)
基本的に親しい友人同士で使う気軽な言葉。自分よりかなり年配の人には使いません。英語の「Hi」に相当しますが、別れるときにも使えます。
- 早朝から午後3時ころまでのあいさつ:Buon giorno!(ブオン・ジョルノ)
- 夕方以降のあいさつ:Buona sera!(ブオナ・セーラ)
日本語と違い、会うときも別れるときも使います。どちらかというと、日本語の「すみません」に該当する言葉なので、空港のカウンター、ホテルのフロントでチェック・インをするときや、お店やレストランに入ると きや出るときも、誰かと話しをするときは、イタリアでは必ずこの挨拶の言葉から始まります。
- ホテルや空港などで名前を言うとき:Mi chiamo ~名前(ミ・キアーモ・~名前)
日本人の名まえは、覚えにくいので、一回名乗った後、一つずつはっきり単語を区切って言うとわかりやすいです。たとえば、山本花子さんなら、「ミ・キアーモ・ヤマモート・ハナーコ」。「ヤ・マ・モ・ト・ハ・ナ・コ」。特にイタリア語はHの音を発音しないので、ハ行の名まえは、「Ha con H(ハ・コン・アッカ)」というほうが、すぐに通じます。また、事前に名前をアルファベットで書いたものを用意しておいてもいいですね。
車の「ホンダ」、「カワサキ」、「スズキ」、サッカーの「ナカタ」、などの名字はイタリアでも有名なので、簡単に覚えてもらえます。
また、イタリア人は大人でも普段は下の名前で呼び合います。普通に仲良くなったイタリア人に「Come ti chiamo?(コメ・ティ・キアーミ?)」と名前を聞かれたら、名字ではなく下の名前を答えるほうがいいでしょう。そうしないと、名字を呼び捨てされ続ける羽目になります。
2.コミュニケーションに必要な、絶対に覚えてほしい基本の5単語
なんといっても基本的な意思表示のことば、「はい」と「いいえ」。日本語では否定的な言葉は行儀が悪い印象がありますが、それは日本だけの習慣です。「いいえ」の時は、はっきりと否定の意思表示をすることが大切なのです。意思表示をしないと、どうでもいい扱いを受けてしまいますよ。いらないものを勧められた時、納得できない時には、はっきり「NO」と答えれば、トラブルに巻き込まれる可能性が減ります。
- はい:SI(スィー)。
- いいえ:NO(ノ)。いいえ、結構です:NO GRAZIE、(ノ・グラッツエ) イタリア人が、子供が小さいうちに徹底的に教え込む大切な三つの言葉があります。
何かをしてもらったとき、何かをしてしまったとき、何かをしてほしいとき、コミュニケーションがうまくなる魔法の言葉です。ぜひ、覚えてどんどん活用してください。
- ありがとう:GRAZIE(グラッツエ)
レストランでウェイターが料理をテーブルに運んでくれた時などの些細な場面でも。
- すみません:SCUSI(スクージ)
人に呼び掛けるときに使います。混んだ場所で道を開けてほしいときにも、後ろから、元気よく「スクージ」と呼びかけると、振り向いてくれるので、通してほしいジェスチャーをしましょう。
- お願いします:PER FAVORE(ペル・ファヴォーレ)
何か頼みたいという意志が伝わるので、紙に書いたものを見せて頼みたいとき、何か欲しいときに、指さしながら、「ペル・ファヴォーレ」といえば、便利です。また、タクシーで行き先名のあとに、レストランで頼む料理のあとに付ければ丁寧な印象を与えます。
3.質問したいときの便利な疑問詞
何かわからないことがあった時、そのままにしないで、知りたいものを指さしたりしながらジェスチャーを交えて聞いてみましょう。質問の場合、語尾のイントネーションを上げましょう。せっかくの返事がわからないのではしょうがないので、紙とペンを用意して書いてもらったほうがいいでしょう。
- ~できますか?:Posso ~?、(ポッソ)
例)クレジットカードを見せ、「ポッソ?」といえば、クレジットカードを使いたい意思が伝わる。
- ~はいくらですか?:Quanto costa ~(クワント・コスタ)
- ~はありますか?、~ください。:Avete~?(アヴェーテ?)
例)「アヴェーテ・マッパ?」と聞けば、「地図はありますか?」、「地図をください」の意味になります。
- 何時に~:A che ora ~?(ア・ケオラ)
例)停まってる電車を指さして、「ア・ケ・オラ・パルテ?」は、「何時に発車しますか? 」
例)レストランの予約するとき、「ア・ケ・オラ?」
- 何時から~:Da che ora ~?(ダ・ケ・オラ)
例)劇場の開始時間、レストランの開く時間を聞きたいとき、「ア・ケ・オラ・イニツィア?」
- どのくらいの時間?:Quanto tempo ~?(クアント・テンポ)
例)電車の切符を買った時、到着までどのくらいの時間がかかるか知りたいとき。
「クアント・テンポ・チ・ヴオーレ?」(どのくらいかかりますか?)
- 何ですか?:Che cos’è ~?(ケ・コゼ)
- ~はどこですか?、~はどこにありますか?:Dov’è ~?(ドヴェエ)
- ~だれですか?:Chi è ~?(キ・エ)
- どれですか?:Quale?(クアレ)
- ~はどうですか?:Com’è ~?(コメ)
ワインなど、どんな味か知りたいとき。
- いつですか?:Quando?(クアンド)
4.イタリアを歩き回るのに知っておきたい、便利な単語。
- 右:destra(デストラ)
- 左:sinistra(シニストラ)
- まっすぐ:diritto(ディリット)
- 遠い:lontano(ロンターノ)
- 近い:vicino(ヴィチーノ)
- 前に:davanti(ダヴァンテ)
- 後ろに:dietro(ディエトロ)
- 最初に:prima(プリマ)
- 次に:dopo(ドッポ)
- ここ:qui(クイ)
- そこ、あっち:là(ラ)
- làよりも近い、そこ、あっち:lì(リ)
- (あなたが)進む、行く:vai(ヴァイ)
- (自分が)進む、行く:vado(ヴァド)
- (あなたが)曲がる:giri(ジーリ)
- (自分が)曲がる:giro(ジーロ)
- 大きい道:strada(ストラーダ)
- 小さい道:via(ヴィア)
- 角:angolo(アンゴロ)
- 交差点:incrocio(インクローチョ)
- 信号:semaforo(セマーフォロ)
- 噴水:fontana(フォンターナ)
- 広場:piazza(ピアッツァ)
- 地図:mappa(マッパ)
- 情報、案内:informazioni(インフォルマッツィオーニ)
- 道に迷いました:ho perso la strada. (オ・ペルソ・ラ・ストラーダ)
- ~に行きたいのですが:vorrei andare a ~(ヴォレイ・アンダーレ・ア・~)
- ここはどこですか:dove siamo?(ドヴェ・シアーモ?)
5.覚えておくと便利な数字、量を表す単語
- 最初の、1番目の:primo(プリモ)
- 2番目の:secondo(セコンド)
- 3番目の:terzo(テルツォ)
- 4番目の:quarto(クワルト)
- 5番目の:quinto(クイント)
- 6番目の:sesto(セスト)
- 7番目の:settimo(セッティモ)
- 8番目の:ottavo(オッタ―ヴォ)
- 9番目の:nono(ノーノ)
- 10番目の:decimo(デーチモ)
- 半分:meta(メタ)、(メッツォ)
- 3分の1:un terzo(ウン・テルツォ)
- 4分の1:un quarto(ウン・クアルト)
- 大きい:grande(グランデ)
- 小さい:piccolo(ピッコロ)
- 長い:lungo(ルンゴ)
- 短い:corto(コルト)
- 広い:larga(ラルガ)
- 狭い:stretto(ストレット)
- 高い:alto(アルト)
- 低い:basso(バッソ)
- いっぱい:tanto(タント)
- 少し:poco(ポコ)
- もっと:ancora(アンコーラ)
- もう十分:basta(バスタ)
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