ウィーンを観光するならば、ウィーン国立歌劇場や楽友協会、カールス教会などの観光名所が目白押しのカールスプラッツは、必ず訪れてほしい場所の一つ。カールスプラッツの近くには、観光名所だけでなく、素敵なカフェハウスもたくさんあります。今回はカールスプラッツ近くにある、筆者のお勧めカフェをご紹介したいと思います。
Cafe Museum(カフェ ムゼウム)
ウィーンの地下鉄Karlsplatz(カールスプラッツ)駅を出たすぐの場所に位置するカフェ ムゼウム。入口を入れば、目に飛び込んでくるのは深い赤色の座り心地のよさそうなソファと、色とりどりのケーキがぎっしりと並ぶショーケース。エレガントな装いのお店の人たちは、ウィーンのカフェにしてはとても珍しくフレンドリーです。
カフェ ムゼウムを訪れたゲストたち
カフェ ムゼウムがオープンしたのは1899年のこと。近代オーストリアを代表する画家である、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカや、作家のヨーゼフ・ロース、カール・クラウス、ヘルマン・ブロッホ、詩人ゲオルグ・トラークル、作曲家アルバン・ベルク、フランツ・レハール、建築家のオットー・ワーグナー、アドルフ・ロースなどの錚々たる芸術家たちがこのカフェに通っていました。
オープン時にカフェの内装の担当をしたのは、建築家のアドルフ・ロース。当時の建築は、装飾の多いものが普通だったのですが、彼は「装飾は罪悪である」と主張し、装飾を排除したシンプルなデザインをしたことで、話題を呼びました。
朝食、昼食メニュー
カフェ ムゼウムでは朝食と昼食のセットメニューがあります。
朝食は11:30まで。値段はメニューの中身によって変わり、8.5ユーロから15.5ユーロです。昼食は11:30からの提供です。メニューは毎日日替わりで、前菜+メインディッシュで11.9ユーロ、メインディッシュのみだと9.5ユーロです。
こちらは、ご飯とラックスのランチです。
ソースの深い味わいがアクセントになって、とてもおいしかったです。日本人の女性には、かなり多いと思わせる量が出てくるので、メインディッシュだけでもお腹がいっぱいになると思います。
子供
小さな子供を連れていると、騒いだりしないか、走り回ったりしないか気が気でなくて、カフェでゆっくりくつろぐなんて夢のまた夢、、なんて思っているパパやママ、多いのではないでしょうか?
カフェ ムゼウムは優雅で落ち着いた雰囲気のカフェですが、子供に対してとってもフレンドリーなカフェなんです。店員さんも子供にとても優しいですし、退屈している子供たちには塗り絵の本や色鉛筆などをプレゼントしてくれたりします。また、カフェ全体が禁煙なので、赤ちゃんも安心して連れていくことができます。
カフェ ムゼウムには、子供用のメニューも存在しています。鶏肉とフライドポテトや、カイゼーシュマーレン(ホットケーキのような物)のリンゴムース添えなど、子供が喜びそうな料理が揃っており、値段も4.5ユーロから6.8ユーロと良心的です。
シーズン料理
春には行者にんにくの料理や、白アスパラ、秋には栗を使ったお料理など、四季を感じさせるメニューが通常のメニューに加わることがあります。
豊富なコーヒーの種類
コーヒーの種類、と言われて、筆者が思いつくのはせいぜい5種類くらいです。しかし、このカフェ ムゼウムで注文できるコーヒーの種類は何と22種類!毎日違ったものを注文し続けても3週間以上通わなければいけないほど種類が豊富なんです。どのコーヒーも絶品なので、是非お気に入りの一杯を見つけてみてくださいね。
コーヒーが苦手な人は、、
1752年、女帝マリア・テレジアがカフェハウスの営業を許可をしてからというもの、ウィーンではコーヒーだけでなく、ココアやお茶も好んで飲まれるようになりました。
カフェ ムゼウムのココアのメニューは、ふわふわの生クリームがのったココアや、ラムやオレンジリキュール入りのココア、ピスタチオソースとモーツァルトチョコレートが添えられたココアなど、とても豊富。
紅茶もDemmers(デマース)というウィーンの有名お茶店のお茶が13種類楽しめます。
ライブミュージックも楽しめる
カフェ ムゼウムでは金曜日、土曜日、日曜日の17時から20時まで、生のピアノ演奏を楽しむことができます。追加料金はありませんが、この時間は込み合うことが多いので、この時間にカフェを訪れるのでしたら、念のため席を予約しておいた方が良いかもしれません。
Cafe Museum
住所: operngasse 7, 1010 Wien
電話: +43 1 24 100 620
営業時間: 毎日8:00から24時
アクセス: Karlsplatzから徒歩1分
Wifiあり、クレジットカード使用可
Cafe Mendez(カフェ メンデツ)
カールスプラッツにある、古くて白い石造りの建物に、突然ぽかんと口を開けるモダンなガラス張りの入口。その入り口こそが、今回ご紹介するCafe Mendezの入口です。
中に入ってみると、目の前にはたくさんのサーバーが並んだカウンターバーが現れます。
カラフルな床のタイル、個性的な椅子など、一瞬ごちゃごちゃしてしまう危険性がある組み合わせの内装なのですが、どういうわけかそれらはうまく調和し合っており、とても落ち着いた雰囲気をかもしだしています。
ドリンク
カクテル、ビール、オリジナルドリンクのメニューが豊富です。もちろん、ノンアルコールのドリンクもたくさんあります。筆者のお勧めは自家製のレモネードです。
軽食
カフェ メンデツの食べ物メニューはそこまで多くありませんが、ベジタリアン料理や、ウィーンではちょっと珍しいトルティーヤのようなメキシコ料理を食べることができます。
筆者は、チリ入りのブラウニーを頼んでみました。
運ばれてきたブラウニーを一目見て、思ったことは、「ん、、?小さい?」。
日本だったら、普通のサイズなのかもしれませんが、食べ物はなんでも超ビッグサイズがデフォルトのオーストリアに数年住んでると、二度見してしまうほどの奥ゆかしいサイズです。
味見をしてみると、、、ん?あれ?チリ入りと書いているけど、普通のブラウニーかな?というのが第一印象。ブラウニーの上にかかっている苺ソースが甘酸っぱくておいしいな、と思っていると、、、来ます、後から来ます!ピリリと辛いチリの刺激。これは大人の味ですね。
合わせてウィーン名物のザッハートルテも注文してみましたが、こちらも日本サイズでとてもかわいらしいケーキでした。濃厚すぎずさっぱりしていて、食べやすかったです。
Cafe Mendez
住所: Karlsplatz 2,1010 Wien
電話: 0676 511 3099
営業時間: 月曜日から水曜日10:00~22:30 木曜日10:00~23:30 金曜日 10:00~0:00 土曜日12:00~01:30
アクセス: Karlsplatzから徒歩1分
クレジットカード可
コメント