バンコクの中で白人に最も人気が有る場所と言えば、真っ先に思いつくのがカオサン通りです。カオサン通りは、旧市街地域や王宮の近くに位置し、古くからバックパッカーの聖地として白人を中心とした外国人旅行者に親しまれています。
実際に足を運んでみると、まぁ白人だらけ。そして、長期滞在者も少なくありません。
ただ、カオサンは、あくまでバックパッカーを中心とする白人旅行者の聖地であって、バンコクに居住している外国人が集まるところは別にあります。
それが、プラカーノン広場にあるナイトマーケット「ダブルマーケット」。
今回は、このバンコク居住外国人の聖地ダブルマーケットの人気を探ります。
ダブルマーケットの場所
プラカーノン広場ダブルマーケットは、BTSプラカーノン駅から徒歩5、6分。今やプラカーノンエリアのランドマークとなっているWディストリクトと呼ばれる2棟の高層のコンドミニアムがそびえ立つ敷地の中、奥の広場にあります。
バンコク市街全体のトレンドとして、外国人居住者は街の中心部から、BTS沿線上の東側の方へ住まいを移動させている傾向があります。
中でも、日本人を含む外国人が最も多く住むのがプロンポン駅、トンロー駅、と言った高層マンションが多く建つエリアですが、そこからさらに東側、エカマイ駅、プラカーノン駅、オンヌット駅というように、その境界線は徐々に東側に移動しています。
その流れの中にあって、プラカーノンはもはやその中心的存在の駅になっており、駅周辺を歩いても、実に外国人が多い。
ローカルタイ人に聞いてみると、ほんの数年前までは何にもなかった田舎だったらしいのですが、もはや高層マンションは立ち並び、お店も和食はもちろんのこと、白人が好みそうなお店もいっぱいあります。
ダブルマーケットは、そんなトレンドと環境にあるプラカーノンエリアの中で、最も盛り上がっている場所と言うことができます。
白人天国のビアガーデン的屋台村
このダブルマーケットは、基本的に毎日、午後4から午前0時までオープンしています。
通常のタイのナイトマーケットは月曜日を休みにしているところが殆どですが、こちらは週7日の営業で、まずその点だけでも他のナイトマーケットとは一線を画しています。
出店は物販をしているスペースはなくすべて飲食店。そして、各テーブルを見ると殆どのテーブルにビールの瓶やタワーが置かれているところから、ここにやってくる人は大半が酒飲みであることが良くわかります。つまり、この広場自体が大きなビアガーデンのようなことになっているわけですね。
日本でも夏場のビアガーデンは人気ですが、基本的に白人はガーデンテラスが大好きです。その点、ダブルマーケットは、この造形と雰囲気だけで白人の心をガッチリ掴んでいます。
それに加えて、出店しているお店は、洋の東西を問わず白人が好みそうな料理を提供しているお店ばかりなので、これは夜な夜な白人が集まってくることのも納得です。
ちなみに、ここの開発がされたばかりの頃は、基本的なコンセプトは日本人をメインのターゲットにしていたとのこと。それが、いつの間にか、西洋人中心のスペースに変わっていったようです。
広場の造形的には、敷地が各ゾーンに仕切られていて、それぞれのゾーンの客席に対して、決められたお店が飲み物を担当する形になっています。ただ、どこのゾーンもテーブルや椅子等の備品もお酒の値段にも特に大きな違いはないため、全般に人が偏りなく散らばる形になります。
この広場の一角にはイベントができるスペースを作ることもでき、この敷地を運営しているWディストリクト主催で時折、ライブやワークショップなどのイベントが行われているようです。
では、個々のお店を少し具体的に見て参りましょう。
国際色豊かな店の数々
広場の出店の数は、小さなブースまで入れるとかなりあります。運営のWディストリクトホームページを見ると、「約100店舗の飲食店」という表記がありますが、これは敷地全体であるため、高層ビル内のテナントも入っているものと思われますので、広場はその60%といったところでしょうか。
日によってそれぞれ休みのところもありますが、基本的にはこの敷地がオープンしている時間帯に、各お店が毎日営業しています。
お店の種類としては、まずは基本のタイ料理屋さんが2、3あります。こちらも、やっぱり場所がら、他の地元ローカル店に比べれば値段は高めの設定。タイ料理は基本的に白人にも人気なので、英語メニューで料理を選び英語で注文ができるここは彼らにとっても安心のようです。
西洋人にも人気のアジアンフード、ベトナムのバインミーサンドの専門店です。種類が多く、値段もリーズナブルなので、とても人気があります。これはいずれ試してみたいものの一つ。
イタリアンピザ専門店もあります。ここは、注文してから焼いてくれるようで、比較的小さなブースながら人気があるようです。
定番のハンバーガーショップ。ハンバーガーは、バンコクでは街中に結構な数の出店があるので、特に珍しいものではありませんが、西洋人に関わらずアジア人にとってもやはり一定数のお客さんを確保できる定番メニューですね。
比較的大きめのブースを構えるメキシコ料理屋さん。敷地内では、非常に目立つ位置で、良い場所を確保している割には、あまり多くのお客さんで賑わっているのを見たことがありません。メニューを見ると、メキシカンの割に、若干コスパが悪いように感じます。
スペインバル風のパエリア屋さん。パエリアは、このような屋外の環境にはフィットするのに加えて、このビジュアルにはそそられます。この日も、順調に売上が上がっていた様子が伺えます。
こちらはダブルマーケットの広場にありながら、きちんとした店を構えているビストロ。大音量のダンスミュージックとともに、この敷地内で非常に存在感のあるお店です。
せっかく、ビアガーデンのような場所に来たのだから、屋内のお店に入ってしまうのはちょっともったいないような気もしますが、こちらも安定した人気があるようで、人の入りは上々のようです。
風景としては、ビール祭り、いわゆるオクトーバーフェストのようですよね。そんなお祭りが、ここダブルマーケットでは毎日繰り広げられています。そして毎日毎日、大量のビールが消費されていきます。
バンコクの中にあっては、若干高めのコストパフォーマンスになりますが、それでも、他では代替の利かない楽しさがダブルマーケットにはあります。
ただし、やはり雨季には、乾季よりも全般に客足が落ちてしまうとのこと。まぁ、そこは仕方のないところでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか、一年を通して常設されているビアガーデン「ダブルマーケット」。
やはり、暑い気候の中、外で飲むビールは最高ですよね。その美味しさは、洋の東西を問わないようです。
以上、「バンコクで最も外国人居住者が集まるプラカーノン広場:ダブルマーケット」。最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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