バリ島の夜はB級グルメの宝庫!マルタバック・サテアヤム・ゴレンガンはいかが?

インドネシア

日中の温度が30℃以上を記録することも少なくないバリ島の都心部では、日が陰りだす夕方から夜にかけて、人々が活発に活動し始めます。

夕方5時以降になると、道路にさまざまな屋台が並び出し、食欲を刺激する香りが辺り一面に充満します。

今回は、バリ島の夜を彩る屋台で食べられる、B級グルメについてご紹介いたします。

インドネシアのソウルフードは屋台で味わおう

バリ島にはバリ人以外にも、インドネシア各地から移り住んできたインドネシアの人々がいます。それら「移住者」の多くが、バリ島で夜だけ出没する屋台を営んでいます。

筆者の経験上、バリ島では、キレイなレストランやカフェでご飯を食べるよりも、路上の屋台で食べるほうがはるかに美味しい料理にありつくことができます

衛生面で問題がある場合もありますが、よく火を通した料理ならたいていの場合は安心して食べることができるでしょう。インドネシアのソウルフードを味わいたいなら、ぜひ屋台料理を食べてみてはいかがでしょうか?

「タコ焼きやお好み焼きといえば大阪」などと同様に、インドネシアにおいても、「ソト・アヤムといえばスラバヤ」「サテ・アヤムといえばマドゥーラ」、「焼きトウモロコシといえばロンボク」などなど、各地の顔とも呼べる名物料理が存在します。

屋台でなにを売っているかによって、屋台のご主人の出身地がわかってしまうのも面白い点ではないでしょうか。「ご主人、スラバヤのご出身ですか?」と声を掛ければ、あっという間に打ち解けた雰囲気になれるでしょう。

 

お好み焼きが恋しいならマルタバックがおすすめ

タコ焼きを販売しているお店なら何軒かあるバリ島ですが、お好み焼き専門店はまだ存在していません。そのため、お好み焼きが食べたいと思ったら自分で手作りするか、もしくはお好み焼きに似ている、屋台のマルタバックを購入してみてはいかがでしょうか?

マルタバックとは、インドを発祥とする卵料理のことで、鶏肉やネギなどを卵の生地でとじたものを油で揚げたものです。外はカリカリ、中はふわトロの食感がたまらなく美味しく、ビールやお酒のおつまみによく合います。

マルタバックは、トゥラン・ブランというホットケーキによく似たおやつを売っている屋台で注文することができます。プレーンなら1万8千ルピア(約180円)ほど、スペシャルなら2万ルピア(約200円)くらいで買うことができます

 

香ばしさがたまらない焼きトウモロコシ

夕方、ちょっと小腹が空いてきたなと思ったら、屋台の焼きトウモロコシを食べてみてはいかがでしょうか。焼きトウモロコシを売っている屋台では、茹でトウモロコシや茹でピーナッツも販売されています。

日本でいう焼きトウモロコシは、しょうゆ味のものが多いのではないでしょうか?ところが、インドネシアの焼きトウモロコシは、甘辛いトマトのサンバルソースを付けて焼き上げます。

焼きトウモロコシを注文すると、屋台のご主人に「辛くする?」と聞かれます辛い食べ物が苦手なら、このときに「あまり辛くしないでください」とお願いしておきましょう

焼きトウモロコシよりも茹でトウモロコシのほうが安く、大抵の場合には4,000ルピア(約40円)で買うことができます。焼きトウモロコシは5,000ルピアほど、そして茹でピーナッツは一袋1,000ルピア(約10円)で買うことが可能です。

こんなヘルシーなおやつなら、毎日でも買って食べてしまいそうですね。

 

晩酌のお供にサテ・アヤムはいかが?

マルタバックや焼きトウモロコシは夜のおやつ的なポジションですが、「ご飯代わりにもなるものが食べたい」とおっしゃるなら、サテ・アヤムがおすすめです。

炭火で焼いた焼き鳥に、甘辛いピーナッツソースがかけられたサテ・アヤムは、晩酌のお供にも白いご飯のお供にもぴったり。サテ・アヤムを売っている屋台では、グレ・カンビンと呼ばれるヤギ肉のココナッツスープも購入することができます。

一人前のサテ・アヤムは10串ですが、肉の塊が小さいので、がっつり食べたい方なら最初から二人前注文しておいたほうが良いかもしれません。

持ち帰りもできますが、その場で食べることができる場合も多く、その場で食べる場合には「ご飯とロントン、どっちを付ける?」と尋ねられるでしょう。ロントンとは、いわゆる「ちまき」のことです。ちまきといっても、もち米からできている訳ではなく、普通米をおかゆにしたものをバナナの葉で巻いたものです。

屋台で一人前のサテ・アヤムとご飯、アイスティーを注文しても、2万ルピア(約200円)以内で食べることができるでしょうただし、アルコールを置いていない屋台がほとんどですから、晩酌しながらサテ・アヤムを食べようと思うなら、お持ち帰りで注文したほうが良いかもしれません。

 

インドネシア人の定番おやつ!ゴレンガン

最近では、友人の家にお邪魔するときに手土産を用意するインドネシア人も増えてきました。

手頃な値段で、誰にでも喜んでもらえる手土産をお探しなら、インドネシア人の定番おやつであるゴレンガンを屋台で購入してみましょう

ゴレンガンとは「揚げ物」のことを指しますが、屋台では豆腐や野菜など、さまざまな種類の揚げ物が売られています。注文の仕方はとても簡単。もしも全部の種類の揚げ物がほしいなら、「Untuk Rp.10,000 Tolong dicampur semua jenis gorengan」(1万ルピア分、全部の種類を混ぜて入れてください)と注文できるでしょう。

中には、「喉の調子が悪いから、揚げ物は避けている」というインドネシア人もいるでしょう。不思議な話ですが、インドネシアでは喉が痛かったり、喉の調子が悪くなったりすると、ゴレンガンのせいにする人が大勢います。

その理由を聞くと、「油が喉に張り付いちゃうから」なんていう回答が返ってきます。彼らは、ゴレンガンを食べた後にアイスティーでも飲もうものなら、油が喉で固まって大変なことになると信じています。

こちらがいくら、喉に良くない食べ物は炭水化物や乳製品だよと親切に教えてあげても、頑固な彼らは笑ってそれを否定するばかり。埒が明かないので、「ゴレンガン=喉に悪い」説を唱えるインドネシア人に出会ったら、うんうんと頷いておくだけにしたほうが良いでしょう。

「喉に悪いから」と言いながらも、友人宅での集いが盛り上がるにつれて、お皿に盛られたゴレンガンはすっかりなくなっていることも珍しくありません。

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